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馬力とトルク

 雑誌やカタログ等で、馬力出力特性やトルク特性を数値で表し、エンジン・車の性能を公表している事が多いのですが・・・、どちらも「力?」を表すような言葉ですが、馬力とトルクは何が違うのでしょうか。

 私は物理学者ではないので、説得力や内容・説明がガタガタかもしれませんが、取り合えず私なりにまとめてみました ^^ (車屋さんとしての個人見解・知識程度です。 物理学から見る専門性は全く御座いません。 また間違っている箇所もあるかもしれません。。)

馬力とトルクの違い

 トルクとは、物体を回転させる時に使う 「」の事で、馬力とは、物体を押したり引っ張ったりする時の 「仕事量」の事です。

 身近なドライバー(ネジ回し)を例に説明すると・・・、

 ドライバーを使ってネジを回す力がトルクで、より早く長く回し続ける仕事が馬力になります。

 車で説明すると・・・、 エンジンからミッション・ギア・シャフトを通してタイヤ・ホイールを回転させる「駆動力」をトルクと言い、タイヤ・ホイールを早く回転させて車速を出し、維持する「仕事量」を馬力と言います。

 つまり!

 トルクが 「加速力」に影響し、馬力は 「最高速度」に影響するということです。

馬力の特性

 馬力は、トルクを公式に当てはめ算出される仕事量です。

 つまり・・・ トルクが大きい車でも、馬力に反映され難い構造だと遅い車になりますし、(ブルドーザーやシャベルカーなどの特殊車両など。 重量物を押し加速させるパワーは半端ないが、トルク重視の車両のためトップスピードは出ない) トルクが小さくても馬力があれば、一定のトルクを保ったまま高回転まで回る車となります。

トルクの特性

 一般的な街乗りで走りやすく快適にする為には、馬力だけでなく、トルクの特性も重要になってきます。

 エンジン回転数が上がればトルクも上がりますが、ある一点の回転数を越えると急にトルクが減少してくるのがトルクの特性でもあります。

 このトルクの特性には色々あり、低回転で最大トルクが発生する車と、高回転で最大トルクが発生する車があります。

 低回転トルク型の車ほど街乗りではより快適に走れて燃費もよくなりますが、高回転までエンジンが回り難いので、高速走行などスポーツ走行には不向きです。(軽自動車なんかはこの傾向。 小型の普通車とあまり変わらないような重さでありながらも〜 小さいエンジンで走らせるわけですから)

 また、高回転トルク型の車ほど街乗りには不向きになり燃費も悪くなりがちですが、(燃費に最も影響を及ぼす停止時から動かすパワーに欠けているわけですから) 高回転域を頻繁に使用する高速スポーツ走行には非常に適していると言えるでしょう。

 ちなみに・・・ トルクの特性は、エンジンの性能だけではなく、ミッションのギア比やタイヤの外径でも変わります。

 例えるなら・・・ ラジコンカーのギア比を変えるだけで特性が変化する感じを想像して頂ければ分り易い? かもしれません ^^ (使用しているモーターは同じでも、ギアを変更すれば 高速型 ⇔ 低速型のチューニングが出来る)

理想のバランス

 運転がしやすく快適な車の理想は、車重に見合った十分な馬力があり、トルクが低回転から発生し、ある程度の回転数域までトルクの落ち込みが少なくフラットに近い特性がベスト。

 なんだか難しいですね〜。 実際、カタログでフィーリングを掴むのも難しいですが・・・ ^^

 なのでここらあたりは、試乗してみて確かめた方が確実性は高いかと思われます。。

予備知識。レスポンス

 馬力やトルクと並んで車の特性を表す言葉に「レスポンス」という言葉がありますが、

 「レスポンス」とは・・・ 加速や操作性の反応の俊敏性のことを言います。

 例えば・・・ 「アクセル・レスポンス」というのは、アクセルを踏み込んだ時にいかに早くエンジン・車が反応し、加速してくれるかを言い、アクセルを踏んでもエンジンや車が直ぐに反応せず、ワンテンポ遅れて反応するようなら、アクセル・レスポンスが悪い・・・ と、表現します。

 まあ人間で言うところの反射神経的な感じかと。


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