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カーバッテリー

 自動車には必ずバッテリー(蓄電池)が装備されています。

 このバッテリーは主にエンジンを始動させる重要な役割がありますが、その他の電装品や機能装備などにとっても大変重要な役割を持ってます。

自動車用バッテリー

バッテリーの場所、位置

 自動車に装備されているバッテリーは、エンジンルーム内に装備されている事が多いのですが、(いわゆるボンネットを開けたところ)

 クラウンなどのセダン、エスティマやノアのようなミニバン、ヴィッツやフィットといったコンパクトカー、ワゴンRやムーヴといった一般的な軽自動車 等。

 1BOX系の車は運転席もしくは助手席の後部床下や椅子の下。

 ハイエースやキャラバンといったキャブオーバー、アトレーのような軽箱 等。 (いわゆる座席直下にエンジンが搭載されているクルマ)

 荷室などのカーゴスペースにあるものも。

 エブリイのような軽箱 等。 (年式によります)

 トランクルームに装備されている場合もあります。

 ロードスターのようなスポーツカー、(NA6CEなど一部) BMWなどの輸入車(外車)。 (年式、モデルにもよりますが)

 中には、後部座席の下や(シート直下に隠ぺい) フロントシートの足元(マットの下) かなり特殊な箇所に装備されている場合もあります。

 こういった特殊系はベンツやBMWといった輸入車(外車)に多いでしょう。 (もちろん年式、モデルにもよりますが)

 ちなみにもし分からない場合には、車の取扱説明書には必ず記載されておりますので、必要に応じ各ご参考までに。

豆知識

 バッテリー(蓄電池)は乾電池と同じように「+極」と「−極」があり、

 バッテリーの「+」端子から電気が流れ出し、各電装部品を通り、ボディーの金属部分を流れて「−」極へ流れています。

 つまり、自動車の金属部分は「−」極となっていて、またこれに結線することを「ボディアース」と呼びます。 (但し、外車の一部にボディが「+」極になっいる車両もあります)

 バッテリー端子は、「+」と「−」では端子の大きさが異なり、「+」の方が端子が大きくなっています。

 また、バッテリーは寒さに非常に弱く、低温下でのバッテリーの性能は著しく低下してしまいます。

 冬を目前にして「バッテリーが弱っているな〜」と、感じたら、(エンジンの始動で、セルモーターの回り方に勢いが無いと感じたり・・・)

 ケチらずに素直にバッテリー交換される事をオススメします ^^

 冬場の冷え込む早朝やスキー場などで、いきなりバッテリー上がりになる可能性も・・・

 ちなみに・・・ 寒冷地仕様の車に大容量のバッテリーが装備されているのは、こういった理由があるからなんですね〜。

 それとカーバッテリーはほぼ全て電圧は12ボルトと規格が決まっており、(ただこの規格はあくまで理論値であって、実際には12〜13ボルトの間となるでしょう)

 一部トラックなど24ボルト仕様の車両などもありますが、、 一応それらも12ボルトのバッテリーを直列接続して24ボルトとしているだけで、

 バッテリーそのもの単体では12ボルト規格となっております。

バッテリー規格について

 国産車用のバッテリーはJIS規格商品になります。

 バッテリーサイズや性能などの規格(バッテリー規格)は下記のような6〜7桁の数字とアルファベットの記号で記載されており、

 つまりこの規格を合わせれば〜 メーカーブランドやグレードが違っても、基本的に全く同じバッテリー(ランク、及び大きさ) だとお考えください。(電極板の仕様とか溶液強化とか各商品のオリジナル部分は除く)

 またこの規格を熟知していれば、適合性を保持したまま より性能ランクの高いバッテリーへ交換することも可能と言えるでしょう。

バッテリーの規格を表す英数字
28B17R

 例えば上記のバッテリーに記載されているバッテリーの規格。

 各英数字は 「28」、「」、「17」、「」に区分され、

 先ず頭の 「28」という数字。

 これはバッテリーの総合性能・容量を表し、数値が大きいほどバッテリーの性能・容量・パワーが上がるとお考え下さい。(但し、パワーが上がるといっても電圧までは変わりません)

 つまり、簡単に言えばこの数値が大きいほど高性能で蓄電容量が大きいということです。

 またこの数値を上げてやることで、より性能の高いバッテリーにチェンジすることも出来ます。(グレードアップ)

 グレードアップ例 ///
 「28B17R」のバッテリーを ⇒ 「34B17R」へ。 「38B19R」のバッテリーを ⇒ 「44B19R」へ。 こうすることで車両への適合性を維持したまま〜 より高性能なバッテリーへとグレードアップすることが出来ますよ ^^)ノ

 そして 「」という記号。

 これはバッテリーサイズを表します。

  ⇒  幅127mm      高さ162mm
  ⇒  幅129(127)mm 高さ203mm
  ⇒  幅173mm      高さ204mm

 規格はこんな感じになっています。

バッテリーの寸法規格
@長さ  A幅  B高さ(端子は含まず)

 ちなみに・・・

 ここの区分が違うと、バッテリー端子の大きさも異なります。

 バッテリーをネットで購入される場合には、ここの区分は絶対に変えないように、また間違えないよう注意しましょう〜 ^^)ノ

 それから「17」という数値。

 これはバッテリーの長さ(概寸法)を表します。 (「17」なので約17cm)

 なお、バッテリー交換の際はここの数値も変えないのが一般的ですが、

 ただ車種によっては、ワンランク大きいものでも入るように 予め設置場所の大きさ等の確保がされているものもありますので、(新車時オプションで寒冷地仕様にした場合、バッテリーの大きさが変わる車種など)

 そういったものに関しては、規定値内であれば 一回り大きいものでも入るでしょう。

 最後に「」。

 これは端子の極性位置を表します。(+と−の端子の位置を表しています)

 バッテリーを横にし、両端子を奥に見て、、(いわゆるロゴ・プリントが手前、もしくは奥に来る状態。 もちろんバッテリーは立てた状態で)

 +端子が右にくると ⇒ 「R」
 +端子が左にくると ⇒ 「L」

 もちろん! バッテリーを交換される場合には、、

 この記号を間違えないように注意しましょう。

 間違えると取付が出来ないのはもちろんのこと〜 (極性位置を無理やり逆にして取付けできないように、また逆のまま取付け出来ないように、、 一般的に接続端子の長さが絶妙に調整されています)

 もしそれでも無理矢理 「L」「R」違うものを入れてしまった場合には、

 予期せぬショートで車両をはりめぐる回路をダメにしてしまったり、最悪の場合は車両火災へ繋がる危険性だって。。

 バッテリーの「+」は、「−」より車両ボディの外側から遠くになるよう設定されています。(常に車両の内側へ向けて「+」端子が設置されるようになっている)

 これは、事故などの際に破損したボディの金属部分と「+」端子が接触し、ショートや車両火災にならないように・・・という配慮からこうなっているわけであって、(マイナス側はもし触れても、そもそもボディはマイナスなので何も起こらない) つまりこの基本原則を崩すような逆取付をしてしまった場合には、、 アクシデントの際に最悪車両火災へと繋がってしまう可能性が非常に高くなり、その危険度はわざわざ言うまでもないかと。。(ちなみに12ボルト程度のカーバッテリーとは言っても、ショート時の爆発力はとんでもないです。 十分火災に至るほどのパワーがありますよ)

 くれぐれもお間違えなどしてしまわないように。

充電制御装置

 最近はほとんどのクルマについていますよね。。

 そもそも充電制御装置とは?(充電制御システムとも)

 従来の充電制御は、バッテリーが満充電だろうとなんだろうと常に構わず エンジン回転と発電機から生み出される電気がバッテリーへと流れていましたが、(常に充電されている)

 しかしこれでは満充電時は電気の無駄。

 電気の無駄ということは〜 ガソリン消費の無駄、、 ということで、

 満充電の時は充電回路を遮断し、電気とガソリン消費の無駄を抑えよう-- というのが充電制御装置。(またこの装置を装備するクルマのことを充電制御車といいます)

 ガソリンを消費してエンジンを回転させ、その回転パワーの一部を使って発電しているわけですから、、 その発電を止めればエンジンの回転パワーに余裕が生まれ、その分ガソリンの消費を抑えることが出来る-- という理論。(つまり燃費が改善される)

 ところでこういった充電制御装置が増えて行く中で、

 充電制御装置向け(充電制御装置対応) のカーバッテリーも増えて来ておりますが、

 充電制御装置付きのクルマには、それ専用?のカーバッテリー(充電制御装置対応) が必要なの???

 答えは必ず必要なものではないです。(不要とは言いませんが、あえて必要でもないです)

 つまり対応品でなくとも〜 これまでの普通のバッテリーでも安いバッテリーでも問題ありません。

 ちなみにそもそもディーラーでは、新車時からそんな対応バッテリーなんて積んでおりません。 これまでの普通のバッテリーと何ら変わりありません。

 参考までに。

 とは言っても、そういった対応品は制御装置に最適化されているバッテリーですので、付けて損もないでしょう。 むしろ燃費改善のより良い手助けとなったり、(理論上) またバッテリーそのものの寿命を延ばす効果も期待できたり、、 その価値に見合った何かしらも得られるでしょう。
 なお似たようなシステムで、減速時の運動エネルギー(惰性)を電気エネルギーへ替え、それを使って充電する、、 といったシステムも御座いますが、(代わりにアクセルを踏んでいる時には極力充電は行わない。 こうすることでエネルギーの無駄を抑え、燃費改善につながる)

 これは ”回生制御装置” といって、そもそも本来の充電制御システムとは異なるシステムです。

 とは言え、現在では充電制御と回生制御が共存するクルマも多く、また一応は充電制御の一部機能(延長機能)とも言えるため、

 この回生制御も充電制御と言っておいても問題はないでしょう。

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