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フィルムアンテナの貼り方配線方法編 カーナビ取付け方講座【その4】

 
2020/04/19
 

え~ 今回は、主にフィルムアンテナの取付方法です ^^

※ フィルムアンテナの貼り方&配線方法など編。 尚、ここではテレビアンテナだけでなく、GPSアンテナ等も同時進行しているモノとして進めさせて頂いておりますので、これら何卒ご了承願います。

1.フィルムアンテナの貼り付け方

フィルムアンテナの取付方法は、ちょっとしたコツだけで随分と簡単にスピーディに完了します。 貼り付ける時にややビビリますが、それ以外は単純作業。

え~ それでは先ず、フィルムアンテナの貼り付けから。

フィルムアンテナのアンテナ線は、薄い透明なペラペラとした台紙フィルムに張り付いており、薄い透明なペラペラと一緒に全面ガラスの上部内側へ貼り付けます。(但しこの時、保護フィルムの取扱いや貼り付け面、前処理などは、その取り付け製品の取り付け説明書などに従ってのお取扱いを願います)

↑そうは見えませんが、ガラスにフィルムを貼った図。(自家製の画像につき すみません。。。)

※ なお、近年ではフィルムアンテナも小型化の一方となっておりますが、ただ小さくなっても根本的な取扱いは変わりませんので、それら辺り予めお含み置きを願います。

で! この時、絶対に守って欲しい注意事項が・・・

霧吹きなどで接着面を濡らさない事!

ステッカー貼りやスモークフィルムを貼った事のある方だと、シール類を貼る時にどうしても洗剤入りの水などを接着面にシュッシュと霧吹きしたくなりますが、と このフィルムアンテナに関しましては 絶対にこういった類の霧吹きはしないで下さい。

もし、霧吹きをしてしまうと・・・

アンテナの接着面は非常に細いので、アンテナが上手く貼れないばかりか、試行錯誤の結果アンテナが中途半端なまま貼りついてしまう事も。。。

なので霧吹きは絶対にしない事。

但しこの辺りも、その製品によってこれら取扱いが異なる場合も御座いますので、各自ではその製品の取り付け説明書を優先されての適所ご対応を。

え~ フィルムごとアンテナを貼り付けたら、お次はフィルムの上から、アンテナ線の部分を乾燥したタオル越しに指などで力を入れて擦りましょう。(ステッカーの台紙のツルツルテカテカ面など越しでもOK)

ちなみにアンテナ線の方向に沿って擦ると、なおよし効果バツグン。(但し爪先や鋭利なモノを使っての擦り作業は厳禁

フィルムの上からアンテナ線を圧着する

十分に擦り、アンテナ線がガラスの内側へ貼り付いたかな~と思ったら、フィルム剥がし用のタグをゆっくりじんわり角度を付けて(後述)引っ張り、

フィルムの剥がし始め

アンテナ線と一緒に貼り付いてた薄いフィルムのみを剥がしていきます。(切り抜きステッカーのように、フィルムを剥がした跡には ガラスへアンテナ線だけが残っている状態)

※ なお特に剥がし始めは要注意。 (アンテナ線に掛かり始める部分の初速は毎秒1ミリくらいのスローペースで

いきなり勢いよく剥がすとアンテナ線まで付いて剥がれてしまい、もうこうなってしまったら本気でアンテナ線がグチャグチャになったりで大変になってしまいますので。。

ちなみにこの時、及び剥がし作業途中にて もしその剥がすフィルム裏にアンテナ線も付いて剥がれて来るようであれば、再度その部分はフィルムを戻し擦りなおして 今度はもっとよりスローにより角度を付けての再試行を。

薄いフィルムの剥がし方

フィルムを剥がす時には、出来るだけ後方へ角度を付け(寝かせて)引っ張るのがコツ。(あまり寝かせないで剥がすと、アンテナ線まで一緒にはがれてしまう可能性が高くなります)

また再度申しますが、引っ張る時は本当にゆっくりゆっくりと・・・

薄いフィルムが全て上手く剥がせると、アンテナ線だけがガラスの内側へキレイに残るはずです。

フィルムアンテナ貼り付け完成

↑こんな感じに ^^

アンテナ線だけが残った後は、一応柔らかい布などで (綿100パーTシャツのような布で)軽く上から押さえつけて圧着して仕上げると尚よし!

※ 但し! ここではもう決して擦らない事! もしそれでも擦る場合には、、アンテナ線の上に紙などを置き、その紙越しに紙などの上から かつそれら紙などは動かさぬように擦るようにしましょう。(とにかく残っているアンテナ線は直接擦らない事

2.フィルムアンテナの配線方法

お次はアンテナの配線。

アンテナの配線を通すには、先ずフィルムアンテナの端子接合部に配線の長さを合わせ ⇒ 天井の内張りからピラーの内張りへ ⇒ ダッシュボードの奥からオーディオスペースの奥へ・・・ という手順で配線を通していきます。

アンテナ線とアンテナ配線の端子を貼り付けたら、

アンテナ配線の端子接続図

天井の内張りへ配線を押し込み、ピラーの端まで上手く配線をはわせます。

但しこの時、車種によっては隙間があまりない場合もありますが、しかし内張りは無理にめくったり工具を使ってコジッたりしないで下さい。割れたり変形したりする可能性が御座いますので。。

※ そんな時には、最寄のカーディーラー整備工場などへ 内装(内装 = 内張り)を上手くずらせるピン等の位置や ”手” などがないかどうかを確認するなどで各自適所ご対応下さい。

※ というか、そもそもガラスに近い部位で工具などは極力使用なさらないようご注意ください。 ガラスに直接、また間接的に工具の力が集中すると、、 車のガラスはいとも簡単にヒビが走ったり割れてしまいます。 また不意に工具が当たってしまいガラスが破損してしまうことも。 とにかくご注意願います。

またこの時、車種やそのアンテナによっては これら天井の内張りの角(端)にアンテナ線が強く干渉する可能性もあり、(いわゆる配線の出入り口付近) もしそうであればいずれ ”断線” してしまう恐れもありますため、もしそういった場合には~ その干渉する部分を養生されたり、許容するなら内張りを若干カットするなどして配線を保護されるご対策をご検討下さい。 またそれらを推奨します。

アンテナの配線が通る箇所の図

↑ピンクの破線が配線の通る位置

なおこの時! 天井の内張りへ押し込む配線に~

配線にビニールテープを巻いているところ

↑ こんな感じでビニールテープ等を軽く巻いておけば、

押し込む時にはやや大変かもしれませんが、ただ逆に押し込んだ内張りの隙間からそれら配線が落ちてきたり、またはみ出してきたり・・・ というのを防げますので これらぜひ! よろしければご参考までに。(推奨)

配線に巻いたビニールテープが天井内張りの中でストッパーとなってくれ、自然、又は運転中の配線のはみ出しや脱落を防止してくれます。

そして次なる難関が・・・ ピラー部分の内張り。(ピラーとは、ガラスとガラスの間にある縦枠のようなボディパーツ)

しかし心配は無用! けっこう簡単に取り外せます ^^ (どっちやねん)

先ずは・・・

ピラー内側の取っ手を外す

ピラーの内側へ付いている「取っ手(グリップ)」を取り外します。

取っ手の両端にはだいたい隠しネジがありますので、そのネジ2本を取り外せば取っ手はすんなり外れるでしょう 。

※ なお、車種によってはグリップの付いていないものもあり、そういった車種ではこれらは各自ご省略ください。

お次ぎは ピラーの内張りと車体の金属部分に付いている、ウェザーストリップという隙間ゴムみたいなゴム? を外します。

ゴムを上手くつまんで

そのゴムは、そのゴムを上手く指先でつまんで~

ゴムを上手くつまんで

引っ張れば外れます。

但し古い車だと、またあまりにも強く引っ張り過ぎると~ そのゴムがちぎれてしまう事もありますので、ココもとにかくゆっくりと外しましょう。(また一応このゴムは、車体側の突起(レール)へ溝を噛みこませるようにして留まっておりますので、その突起 (レール)の向きに合わせて無理な力がかからないよう上手くゴムが外れていくように、特に外しはじめはゆっくりと様子を見ながら作業なさって下さい)

後は・・・ 内張りは基本的に「ピン」で留まっています。

上記で言う ”ゴム” を外せば、内張りに指が入るほどの隙間が出来ますので、その隙間へ指を入れ 内張りを引っ張って取り外していきます。

内張り剥がしを使って・・・ という方法も御座いますが、ただこの場合、その相手となる ”ピン” の位置が特定出来ないと難しい部分も御座いますので、(また力が一か所に集中してしまうので、位置が分からないと内装を割ってしまいやすい)

これまでのオーディオパネルを取り外した時のように ”ピン位置の資料” が無い場合には、よほどの事が無い限り、力が一点に集中してしまわない かつ固くない ”指” での取り外し作業を推奨いたします。

※ 但し、内装の端は比較的鋭利になっておりますので、作業中に指を切る事のないよう・・・ またピンが外れた反動で肘などをケガされないよう、作業周辺の環境などにも これら細心のご注意を。

※ というかもう一度触れておきますが、そもそもガラスに近い部位で工具などは極力使用なさらないようご注意ください。ガラスに直接、また間接的に工具の力が集中すると、、 車のガラスはいとも簡単にヒビが走ったり割れてしまいます。また不意に工具が当たってしまいガラスが破損してしまうことも。 とにかくご注意願います。

なお、内張りの奥(ダッシュボード側)はダッシュボードに引っかかる 「ツメ」となっている場合がほとんどなので、(車種によっては、その他部分にも「ツメ」が採用されている場合もあり。 ちなみにそういったツメはピンとは異なり、”スライド” させて取り外すのが一般的かと。もちろん無理に引っ張ると割れる可能性が。。)

これら内張りは無理に一気に引っ張らずに、また1個づつ ”上から” ピンを外していくように、かつその都度色々確認・チェックしていく感じで適所取り外していくのが基本と言えるでしょう。

※ ちなみにある程度古いクルマとなれば、これら作業時に ”ピン” 等が割れて飛んでしまう可能性もありますので、これらも予めご留意のほど願います。(古いもののピン割れはしようがないです。車屋さんなどで新しいピンを頼んで 組み付け時に新しいものとお取り替えを)

2018年追記 ///
ここ近年では、ピラー内張りの取外し方は車種やメーカーによって色々です。多種多様となってきております。場合によっては、資料がないと私どものような車屋さんでも取外しに苦戦や失敗(部品の破損)することも。

なので昨今におきましては、作業前には出来るだけ(必ず)ディーラーやカー用品店等で事前調査されました上でのご作業を。(取外し方の確認)

それと車種によってはピラー部分にサイドエアバックやカーテンエアバックが装備されているものもありますが、こういった車種の場合、それらピラーは一般ユーザーの方は決して触ることはなさらないようご注意願います。(取外し厳禁) 不意・不慮・不測の事故の可能性があるだけでなく~ 脱着による部品損傷等で誤作動や作動不良を引き起こす可能性もあり大変危険です! とにかくこのような車種は決して触ることのないよう重々ご注意願います。

ピラーの内張りを剥がしているところ

ピラーの内張りが外せたら、いよいよピラーの内側へアンテナの配線をはわせることとなるのですが、

この時、内張りの内側の凹凸などにアンテナの配線が接触しないように、色々とチェックしつつ~ テープ等で上手く貼り付けして行きましょう ^^ (もちろんここでも必要あれば、配線断線防止の観点から配線を養生したり~ また許容可能であれば内張りの一部をカットするなどしての配線保護対策を)

マスキングテープで配線を留める

↑こんな感じ ^^

そしてさらにその流れにて、お次はピラーの奥から~ ダッシュボードの中(奥)へとアンテナの配線を入れ込んでいき、

オーディオスペースの裏側まで配線を通せばOK ^o^)ノ

お疲れ様でした m(_ _)m

なおこの時、助手席側はグローブボックスを取り外せば作業性が上がりますので、ぜひお試しを。

(最近のクルマは、グローブボックス奥にエアコンフィルターが付いていることが多く 容易に取り外せるようになっており、また車両取扱い説明書には取外し方も載っていますので、ぜひご参考までに)

ちなみに~ こういったパターン下において、(ピラーの奥からオーディオ裏まで配線をはわせたい場合、その他似たようなパターンなど) イザ配線を通すとなると隙間がかなり狭く、

配線がなかなか上手く入らない通らない・・・ といった時には、

細く狭い隙間例

針金を使ったちょっとしたテクニックがありますので、余談までに ^^

1. 先ずその狭い隙間へ 目的地(配線を通したい先)から針金を通し、(配線はぐにゃぐにゃフラフラするが、針金ならある程度思い通りの方向へ通せていけますので)

針金を通す

2. その隙間を通った針金に、今度はフニャフニャして通し難い配線をビニールテープなどで縛りつけ、

針金へ配線を縛る

3. 後は針金を引っ張り戻すだけ。

針金を引っ張る

そうすれば~ あれだけ手を焼いていたふにゃふにゃの配線通しが一瞬一発で出来、めでたしめでたし! てな具合です。 ぜひお試あれ ^^ またご参考までに。

 

・・・とこんな感じで、全てのアンテナ線(テレビアンテナとGPSアンテナ)の配線を済ませれば、

これにてアンテナの配線作業は終了~ です ^^

尚、今回取り付けたナビも含め、最近のカーナビはGPSアンテナもTVアンテナと同じフィルムアンテナ方式になっていますので、これら取り付けは上記解説に”含み”で進めさせて頂きましたが、

ちなみにもしその今から取り付けられようとするGPSが固形? のアンテナだとしても、逆にその方が簡単かな? 基本”ピラー”の取り外しと配線のダッシュボード内通しが出来ればそれで十分”事”足りるかと思われますので、まあ一応補足程度までに。(VICSユニットに関しても)

 

あ、そう言えばもう2点。

まだこの段階ではピラーなどの内装は組み直さなくてもいいことと、(内装の組み直しは、カーナビ取付けの全行程&作動確認終了後に行います)

それとアンテナの配線はけっこう余るはずですから、、、

カーナビ配線をインシュロックで束ねてみました

余った配線は ↑ こんな具合に、

ダッシュボードの奥で束ねて足元へぶら下がってこないようにも対応しておきましょうね~ ^^

///// 関連動画 /////
カーナビ取り付け講座③ TVのフィルムアンテナ貼り付け&取付け編

※ なおアンテナに限らず、配線コードの類はおおむね余裕があり、作業後けっこう余るケースが多いです。 もちろんそういったコードも全般ここで同時に余った分束ねるなどして 垂れ下がって来ることがないよう処置しておきましょう。(コードが垂れて来ると運転の邪魔になって危ないばかりか、可動部に絡まって他の機器に影響を及ぼしたり、また配線が断線するなどしてナビが故障する恐れも。。)

※ ちなみに後程また長さの微調整が必要になることも御座いますので、ここでは未だ仮留めでも問題ないでしょう。

以上、これらもまた参考までに。

 

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