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寒冷地仕様についてアレコレ

 
2018/10/09
 

「寒冷地仕様」。 比較的積雪の多い地域にお住まいの方ならよく気にされているかと思いますが、

ただ比較的温暖で一年を通しても積雪がない、またはあっても1~2度程度・・・ という地域にお住まいの方は、あまり詳しくご存知ない方も多いようで、まあここ最近では中古車をネットでお取り寄せ・・・ とか、仕入れてもらったクルマが寒冷地仕様車だった・・・ といったケースも多々考えられますので、今回、この寒冷地仕様について少々触れておこうかと。

一般的によく見られる仕様の違い

この 「寒冷地仕様」という仕様の車は、通常の仕様車に比べ主に、

  • 大容量バッテリーになっている
  • 冷却水の濃度が濃い目になっている (凍結防止)
  • ワイパーが凍結固着し難い装置や工夫
  • ヒーター機能が強化されている (シートやダクト、ミラー等)

・・・といった点が異なります。

・バッテリーの容量が大きい

比較的低温な地域では、低温下におけるバッテリーの能力低下が著しく、そのバッテリーの能力低下をカバーするために大きめのサイズになっているのが特徴です。

※ ただ近年は、車両の電装品充実にともない、全体的に容量を確保する傾向が見られますので、ここ最近はこういった寒冷地仕様のみ大きいということは少なくなって来ているようです。

※ 後述のヒーター機能など電力を多く消費する仕様上、それらも配慮し 予め大きいモノが設定されていることも。

・ワイパーの仕様

車種によって様々なんですが(そもそもそんな仕様は無い場合も)、ミドルクラスの車種以上になれば、ワイパーの収納部分付近でワイパーが凍結固着してしまわないようにと(また朝のエンジン始動時にワイパー近辺の氷を溶かしやすくするために)、暖まった冷却水がワイパー収納部分付近を通るようになっていたり、ワイパー収納付近に電熱線が通っていたり・・・ という仕様になっていることも ^^

※ ブレードの形状が特殊で、降雪中の雪が付着しにくい構造になっているものも。

・ヒーター機能

リアシートの足元にダクトが多く付いていたり (標準では ”無い” 場合、新たに付いていたり)、その他シートヒーターやミラーヒーターなど、その車種によって様々かな。。。(もちろんその車種によっては、その強化機能は色々様々です)

寒冷地仕様による問題点

寒冷地仕様は積雪の多い地域で使われることが多いです。 なので中古車の場合、凍結防止剤による錆害がひどいモノも。

なおこの「寒冷地仕様」の知識があれば、中古車を選ぶ時などに、この車は比較的寒い地域で使われていたのかな? と、そういった見方や判断も出来、積雪の多い地域車両特有の「凍結防止剤」による車の下回りのサビ被害具合チェックに欠かせない事前知識ともなろうかと。

ただ機能的に問題点はないので、これさえ問題なければ他は特に気にする必要はないかな。

※ バッテリーが大きい場合、交換コストがかかったり~ 後、寒冷地仕様車は4WD車に多く設定されていることも多く、それと消費電力の高さから~ 標準仕様に比べ若干燃料消費率が悪くなっている・・ ということはあるかもしれません。

ここ近年では、4WD (四輪駆動)は基本的に ”寒冷地仕様” が標準仕様であることも。 ただ、標準と寒冷地仕様との区別なく、標準も寒冷地も全くの同じ装備・・・ となっている車種も多くございますので、また任意でオプションしている車もございますので、寒冷地仕様だから必ずしも4WDというわけではありません。

そもそも寒冷地仕様がない車種も

上記で少々触れましたが、車種によっては寒冷地仕様の区別をつけていない車もございます。 念のため補足としてまでに。

 

以上、各色々とご参考までに。

 

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