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中古車カーオークション評価点って、どういう感じで受取ればいいの?

 
2018/09/26
 

中古車を購入しようと、中古車屋さんの営業マンと話をしていると・・・ 意外とよく聞く言葉

オークションの評価点

”この車はオークションで4点物の評価なので、かなり程度が良いですよ~ ^^” といった感じで、点が良いことをアピールする営業マンはけっこう多いですよね~。

ところで・・・ この業界用語とも言える 「オークションの評価点」。 どのように解釈したら良いのでしょうか・・・ 【⇒ ちなみにオークション (カーオークション・オートオークション)って何? 】

尚、これらは、基本そのクルマがオートオークションへ出品されている時の、いわゆる ”オークション票・出品票” へ記載されている評価点の事でして、その出品車両の おおよその内外装状態と程度を示すオークション会場の検査員(出品店でもない第三者)が記入・付与(採点)する ”総合評価点(総括的評価点)” とお考え頂ければいいでしょう。

ちなみにここ近年では、Goo鑑定とかiD車両、それからカーセンサー認定などでも似通った評価点というものが御座いますが、まあそれらでは独自基準も色々とあるようですが、ただおおよその見解はこういったオークション評価と近似する部分も御座いますので、(ていうかこういった評価点自体、もともとはオートオークション由来のものですし。。 (オークション評価の受け売り、物まね)) 一応それらの参考などとしてもぜひ。

① ///// 総合評価点(点数)/////

先ず、点数は基本的に 0~Sの約十数段階。

0、1、2、3、4、5・・・ 8、S (ただオークション会場によって若干異なります)

と、こんな感じです。

そのうち、3~4点の間は、

0.5刻み。

3.5点、4点、4.5点 ・・・といった感じです。

で、どのあたりが 「程度良し!」と、判断出来るのか・・・ と言いますと、(そう判断されている一定の基準みたいな感じ)

なお、ここで言う ”程度” は、あくまで そのクルマを総合的 (主に内外装の外観)に見た ”キレイさ” が基準となっておりますので、機器・機関の状態までは加味されていないのが一般的かと。 これら予めご留意ください。

4点以上

ほとんどの会場で 「程度良し」とされており、

4.5点だと内外装の傷みも少なく極上。

5点だと超極上の中古車と言えます。

ちなみに・・・ 前オーナーが存在した中古車で、一番良い最上級の評価点は5点。

これを超える点数が付けられる事は先ずはありませんし、そもそも5点が付けられる中古車は本当に希少だったりします。

それほど高い評価点なんです。

但し、新古車に匹敵しよう状態の車両は除く。 また年式が新しく走行距離も若いクルマの場合には、そもそも内外装の程度にそれほど大きな損傷や汚れなども稀である事から、これら5点評価の比率は多くなっておりますので~ これら予め。。

それと・・・

平均的な評価点は 4点。

傷や汚れもある程度あり、平均的な中古車ってな感じの評価がこの一帯。(但し、美化され展示車として並ぶ場合で考える ”平均的” ですので、状態的には 十分に高評価レベルとお考え頂ければ。。。)

評価点が 3.5点

ここまでなると、一気に程度が下がります。

傷や汚れはけっこう多く、経年変化も沢山みられる中古車の基準でしょう。(いわゆるこの一帯が、街中でよく見る ”中古車としての平均” とも)

評価点 3点

修復歴無しの中古車の中で、一番悪い評価だと思って下さい。(基本、修理や修繕すべき部分が多くあろうかと。。。)

1~2点

この評価をされる車はほとんどありません。 もしあればいわゆる ”粗悪車” とも呼べるレベルかと。

  • 特に 1点の車両は商品価値ほぼゼロ。 スクラップ寸前状態とも。
  • コテコテの改造車を 1点で評価する事はあります。
  • 商品化に大がかりな修繕などを要する場合など、2点が付与される場合も。
  • 冠水車や災害車 (盗難による薬剤被害車)など、車両の再使用上 重大な欠陥があると考えられる車両は、この範囲での評価点が付けられ場合も (← 尚、ここらあたりの車両に関しましては、原則 ”出品禁止” としているオークション会場も多いので、一応予め。。。)

0点、A点、R点

その会場によって異なりますが、、

基本的に「修復歴あり」の車をこう評価することが多いでしょう。(いずれも)

最近は、A点やR点で評価する傾向。 (⇒ ちなみに2018年現在におきましては、R点が標準的となりつつあるようです)

尚、それら修復歴有りの評価点に関しましては、その修復歴の度合に応じて ”R小” とか ”RA (⇒ 小さめの修復程度といった意)” 、その他 ”R1 (⇒ 冠水歴有りの修復車)” といった評価点を付ける場合もあります。 (← 但し、これら付加的な表記はそのオークション会場独自のモノが多いですから、またあくまで目安程度のモノであって、正式な評価点とはならない場合も)

6点、7点、8点、S点

念のため一応これら点は、

基本的に「新古車(未使用車)」にしか使われない評価点。

内外装も申し分なく、程度極上の新古車の場合にはS点、展示車だったり多少の傷等が確認される新古車の場合には 6~8点で評価。

最近は7以上は使われない傾向で、その代わり、新古車はSに統一され傾向で、それ以外の新古車に匹敵しよう状態の中古車 (俗に言う新同車とか)が6点傾向かと。。 /2013年9月 追記

と、こんな感じでしょうか ^^

② ///// 内外装の個別評価 /////

なお~ これまでに解説させて頂いたものに関しましては、基本 ”総合評価点” と呼ばれる、一番メインディッシュ的な内外装程度・状態の総括的な評価点の事なのですが、(営業マンがトークなどでよく触れる部分)

一応それ以外にも・・・ それら評価点の ”詳細部分” とも言える、外装評価と内装評価などと呼ばれる~ 小さい区分けの評価も御座いまして。。 (オークション票などでは一般的に、上記評価点(総合評価)の下枠にて、内装と外装に分け ”アルファベット” にてランク付け表示されている感じ。 補助評価点とも(上記画像参照))

ちなみに~ それら小さい区分けに関しましては、あまり表向きに触れられる事はないのですが、一応予備知識として、、、

先ず ”内装評価”

基本的には A~Eの5段階評価。

  • A = ほぼ新車状態とも。 ただ多少の目立たないスレや小傷程度も許容範囲内。
  • B = ルームクリーニングで十分キレイになるレベル。 但し、ある程度(微少)の小傷や汚れ、破れ、コゲ跡(いわゆるタバコの焦げ跡)、ビス穴跡も許容範囲。 車屋さんから見れば程度良しとする一つの目安的平均ランクとも。(美化した展示車としても、そのまま流通させられるレベル。)
  • C = そこそこキズや汚れも目立ち、クリーニング必須レベル。 コゲ跡は2~3まで許容範囲。 その他ペイントやシミがある場合も多し。 小さな修繕箇所が必要になる場合も。(街中で見る中古車としての平均レベルとも)
  • D = ここまでくればかなり劣悪状況。 汚れの程度はひどく、欠陥部品が多く見られたり、異臭やサビ、場合によっては 大きな修繕作業も検討しなければならないレベル。
  • E = もうお手上げ状態とも。 いわゆる ”再生不能” な感じで、もし再生出来たとしても~ 容易ではないレベル。 私ならまず手は出さない状況かと。。

そして ”外装評価”

こちらも基本的には A~Eの5段階評価だが、ただここは総合評価点と兼ねている場合も多く、特に記載されない場合も多いでしょう。(その場合は、総合評価点の基準にての判断を)

  • A = 文句なしレベル。 新品同様状態とも。 但し、微少な小傷やへこみ、状態の良い補修箇所くらいまでなら許容範囲。
  • B = 磨きで十分上物になるレベル。 修繕もさほど気にしなくても良いレベル。 但し、ある程度の小傷やへこみ、補修跡 (⇒ 板金修理跡)、微少なサビ、ガラスなどにはヒビ・飛び石キズ(交換まで要しないレベル)などがある場合も。 ちなみに車屋さんから見れば ”程度良し” とする一つの目安的平均ランクとも。(美化した展示車としても、そのまま流通させられるレベル)
  • C = 軽微な修繕必要箇所が数か所見られるレベル。 但し、気にしなければ気にならないレベル。 なお明らかに見栄えの悪い補修跡が見られたり(車屋さん見解レベル)、サビによる腐食(小規模)、ガラスの交換を要するような割れが見られる場合もあり、またそれらも許容範囲とされる。(街中で見る中古車としての平均レベルとも)
  • D = 展示車であれば、まず修繕必須レベルとも。 大きな傷やヘコミ、補修跡などもかなり考えられるでしょう。
  • E = ここまでくればかなり劣悪状態。 場合によっては再生不可状態とも。 傷やヘコミなども複数広範囲にわたり、もちろん! 私ならまず手は出さないレベルとも。。。

と、こちらもだいたいはこんな感じかな? ^^

尚、以上の評価点(総合評価点、各補助評価点)の概要などにつきましては、おおよそ2017年現在における業界内での一般的な見解では御座いますが、以後・今後、これら概要などの基準は細かく改定される可能性も御座いますので~ これら予め m(_ _)m

それとこれらに関しましては、全く同じ車両でも・・・ また見た目が全く同程度だと思われる車両同士でも・・・ そのオークション会場独自の加味要素や表現・見解、その他そもそもの評価枠の上限・基準・規定範囲など(⇒ 例えば、修復歴にならないギリギリの車両の総合評価点上限値は3.5点、 またどんなに内外装の程度が良くとも、走行距離が5万キロオーバーのクルマであれば 総合評価点上限値は4.5点・・・ とか) によっても影響・変動しますので、これらあくまで目安程度までに。。

以上、各ご参考までに。

これも何かのご縁。当ページに寄ったついでに関連記事にも寄ってみては?
⇒ 正面からウラ本音まで~ 業界20年超の車屋さんが語る中古車購入ガイド。(現車チェックから契約まで根掘り葉掘りガイド)

 

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