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業界中古車カーオークションの査定基準の違い

 
2018/10/11
 

今日は自動車業界カーオークションについてのお話です。(業界ではオートオークションと言います)

ヤフオクやグーオクなどのオークションとは違い、自動車販売店の在庫仕入れ・注文仕入れには欠かせない自動車業者のみ出入り出来る会員制のカーオークション

で、この業界カーオークションは今現在全国に100以上の会場があり、(2010年現在)

  • 「USS系列」 ・・・業界最大手 上場企業
  • 「JU系列」  ・・・社団法人「日本中古自動車販売協会連合会」が運営
  • 「TAA系列」 ・・・トヨタグループ

・・・といった具合に、色々な企業やグループが運営しています。(上記以外にも、グループはまだまだ数多く御座います)

ところで~ この色々な企業が参入するカーオークションには、まだまだ統一しきれない問題点が多いのも事実。 例えば・・・

それぞれで評価基準が異なることも

オークション会場個々によって出品車両の評価基準が全く異なる事です。

例えば・・・ A系(仮称)のオークション会場で落札した中古車。 オークション出品時は「評価点4点」でした。(⇒ オークションの評価点とは

しかしこの落札車両を、落札直後に他のB系(仮称)のオークション会場に出品したら・・・ 評価点は3.5点しか付かず、落札価格もA系オークション会場の時より大幅に下回ってしまいました。

例えば・・・ A系のオークション会場で落札した中古車。 オークション出品時は「評価点3点(修復歴無し)」でした。

しかしこの落札車両を、落札直後に他のB系のオークション会場に出品したら・・・ なんと! この度は「修復歴有り」の評価となってしまい、もちろん点数は付かず、落札価格もA系オークション会場の時より大幅に下回ってしまいました。(本当に極稀なケースですが、私も一度経験済み。修復歴になるかどうかの瀬戸際の状態で査定が2つに分かれてしまいました)

・・・と、こんな事実と問題点がまだまだ残されているのが現実なんです。

前者の評価点の違い程度であれば、仕入れ価格が変動する程度ですが、(それでも、仕入れ価格が大きく異なると~ エンドユーザーの購入金額にも影響が出るのですが・・・)

後者の「修復歴」の査定違いは、場合によっては大きな問題に発展しかねません。

何故このような事が?要因等

で、何故、このような「差」が発展してしまうのか・・・と言いますと、

各オークション会場で査定検査員の検査基準の違いがあるからです。

え? 査定する検査員の資格は統一されているのでは・・・ と、言われそうですが、

それはあくまで「資格上」の問題であり、基本的には、また現場では、各オークション会場の査定基準が付加・加味されたり・・・ というのが一般的だったりも。

なお~ これらの基準の違いによる問題点は、緊急を要する問題としてとあるグループを通じ、今現在(2010年現在)各オークション会場が統一に向けて改善している所なので・・ 今後数年以内には、こういった判断基準の相違は改善されるものと思われますが・・・

ただしかしそうは言っても~ 全国各地には大小様々色々なオートオークション企業が参入しており、また必ずしも同じグループに所属しているとは限らず、、

つまりとあるグループの管理が及ばない会場では、まだまだそれでも統一する事はかなり困難とされていますが。。。

 (追記)2018年現在では、修復歴については随分と改善されております。(評価点の統一も一気に進んでおります) ただ内外装の見た目の評価は相変わらず。。 まあそんな感じですね。(評価の厳しい会場と甘い会場、どちらでもない会場の・・ 思いっきり3分しております)

これら問題に対し、ユーザーに出来る防衛策

ちなみに~ これら問題に関しましては、主には業者間の内輪におけるモノではありますが、

ただそれでも、一般消費者の方々がこれら問題に巻き込まれてしまう可能性も決して否めず。。 なので・・・(オークション経由にて購入していたクルマが、自分は一切ぶつけてないのに、売却時には~ いつのまにか事故車になってしまっていた・・・ とか)

もし修復歴の有無のような大きなトラブルが発生してしまった場合には、消費者には何か「手」はあるのでしょうか・・・

少なくとも最低限の手段は存在します。

ただ事後策ではなく、あくまでトラブルが起こってしまう前に手を打っておく ”事前手段” で、かつそれら前提であって可能な対処法例です。 またこれら対処法が存在していてもトラブルそのものの回避方法は御座いませんし、またもしそれら対処法を用いていても、それらトラブルが必ずいい方向で解決する・・・ というモノでもありませんので、これらも予め。。。 (あくまでトラブルが起こってしまった場合に備えての手段・対策例である・・・ ということ)

それは、、、

自動車購入時には必ず! 注文書(契約書)へ「修復歴の有無」を記載してもらっておく事です。

「この車両には修復歴ありません」

この一筆だけでも~ 契約時の再確認と証拠を残すという意味で十分な効力があるでしょう。(もちろんその証拠の裏付けとして、最低限、契約車両の車台番号が記されており、かつ間違っていない事もご確認を)

そしてもしトラブルが発生してしまい、販売店との話し合いなどでは一向に解決しそうな雰囲気はなく、また最悪発展してしまった場合には、、、(うちで販売した当時は、間違いなく修復歴はなかった。なのでうちには一切責任はない・・・ とか)

その購入元販売店の対応によって「⇒ 売買トラブル対処法」を参考にしてみてはいかがでしょうか?

ただし! このような対処法例は、そもそも自動車公取協やJU中販連に加盟していない小さな中古車販売店やオークション代行業者ではあまり効力が得られない可能性はありますので、これら一応予め。。。(そういった販売店では自動車公取協やJU中販連の力が及ばないので・・・)

以上、各ご参考までに。

 

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