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犬や猫などを載せていた車かどうかの発見方法、見分け方

 
2018/09/24
 

どうも。 一般財団法人 日本自動車査定協会認定 ”中古自動車査定業務実施店” の車屋さん、かつ中古自動車査定士資格保有の管理人です。

私の中古自動車査定士・資格証です。

さてところで、、

中古車を買おうと考えた時、過去の前オーナーがどんな風に乗っていたかどうかはけっこう気になる所。。 特に乗車される人にとって最も身近である車室内の使われ方は特に気になる方も多いのでは? タバコを吸っていた経緯はないか? 犬や猫などを飼っていて、車にもよく乗せていなかったか?? 等々。。。

ちなみに、、 こういった室内の過去歴について、車屋さんならまだしも、個人売買ではとても曖昧であることが多く、(ツーオーナー以上の車だと個人ユーザーレベルでは分からないケースが多いですし、中には誤魔化しているケースも。。 またクルマ屋さんでも、査定ミスで見逃していたり、自身が動物を飼っていたり喫煙者であるため判別しきれていなかったり、逆に動物を飼った事がないから判断出来なかったり、それから大したことないからと わざわざ告知しないことも意外とあったりも。。

場合によってはユーザー自身が細々色々と調査・判断しないといけない事も。

というわけで今回は、

先ずはそんな気になる中でも一位・二位を争う ”動物を載せていた過去(ペット同乗歴)はないか否か” の判別方法や見分け方(見つけ方)などについて、ちょっと触れてみようかな。(喫煙歴についても所々触れておりますので、そちらもある程度参考になるかもしれません)

レベル① 臭い

まあ基礎の基礎かもしれませんし、また状態が重度であればあるほどニオイ(いわゆるケモノ臭レベル)は強く残りますが、(動物が苦手な方だと微臭でもけっこう気が付くでしょう)

しかし芳香剤で誤魔化されていたり、動物を載せていたのがかなり過去であったり、、 自身が動物を飼っていて、ニオイ慣れしているため判断し切れないこともけっこう多いですから、(逆にケモノ臭を嗅いだことがなく、残り香があっても判断し切れないということも。 喫煙者で鼻が鈍っているということも)

臭いから判別すると言っても、意外と難しいことも多いかもしれません。

来客前や納車時に、臭いを一時的に抑えるような処置を施していたりすることも。

ちなみに、こういったニオイでの判別で出来ることは?

中立な第三者にも判断してもらう事。(タバコを吸う人吸わない人、動物を飼わない人飼っている人、、 等々、出来れば複数人が理想)

いわゆる ”網を広げる” というやつでしょうか。

自分では気が付かなくても~ 他の人では、、 ということは意外とあるかもしれませんよ ^^

レベル② 痕跡を調査する

ニオイは証拠として不十分であることは多いです。 また分かり難いケースも多いでしょう。

なのでニオイで確実性が得られないならば~

さらに動かぬ証拠を掴んで行く他 方法はないでしょう。

ちなみにその証拠として確実性が高いものは?

タバコ等であれば ”焦げ跡” 動物等であれば ”毛”。 これらが代表格と言えるでしょう。(車屋の査定士も、こういったモノはかなり重要視しますし、確証として多く使われます)

車で見つけた動物の毛(犬)

査定中に発見した犬の毛。(クリックで拡大)

焦げ跡は、タバコを吸う人でないと分からないケースも多いですから、(喫煙者のクセや焦げ跡の特徴等も) 出来れば第三者の同行が望ましいかな。

動物の毛は、車室内クリーニングされていると パッと見た目では ”潜んでいる” だけで見つけられない事も多いので、そういったケースでは要所を突くチェックが必要とはなるでしょうけど。。

なお参考までに、、 今回は動物の搭乗歴の判別方法がテーマなんで、その毛探しのチェック要所について もう少し具体的に解説しておくと、、

先ず動物の毛の痕跡の特徴として、毛は奥へ奥へ奥まった箇所へ蓄積される傾向が高いです。

代表格は内装内張りの内側やシートの隙間、それからトランク下部。(スペアタイヤ等が収まっている部分)

シートのウラ

例えばこんな箇所

例えばこんな箇所 ↑ 拡大して見てみると、、、

シート座面の隙間に犬の毛が

犬の毛発見!(クリックで拡大)

トランクはこんな感じで、取り外せるものは出来るだけ取外し~ 可能であればカーペットの下までチェックするのが吉。(カーペットの下に潜り込んでいる毛は意外と多いです)

トランクフロア

すると、、

車で見つけた動物の毛(犬)

(クリックで拡大)

あ、先ほどの例のやつですね。

こうなっているかも。。 (^v^;

とまあこんな感じで。

それからその他痕跡として、、 車室内には可動部へグリース塗布されている場合が多く、そういったグリースへ付着している場合も。(なおグリースに付着した毛は、車室内クリーニングではなかなか取り切れませんから、他はキレイにクリーニングされていても~ ここだけはまだ残っているということも意外と多く、ちょっとした穴場的ポイントとも)

例えばシートレール。

シートレール

このシートレールの溝には おおよそのクルマでグリースが塗布されていることが多く、

シートレールのグリース塗布部分

ここの部分には過去の毛がかなり蓄積されているということも。。

ちなみに、シートレールは誰でも簡単に手軽にチェックできるポイントとも言えますので、穴場としては比較的ポピュラーな立ち位置とも。
なお、レールのチェック時には、シートを前後にいっぱいいっぱい動かしてのチェックを。

・・・とまあこんな感じで、いかがでしょうか。

以上、皆様のお役に立てる情報でありましたら幸いです。

なお、これら判別方法はあくまで一例です。 これらでは発見し切れなかったり~ また発見出来たとしても、外的要素による可能性がぬぐえないケースも御座いますので、(犬は乗せてなくとも、衣服についた毛が二次的に付着していたり、また風で飛び込むモノもある程度は考えられますし。。) その辺りは予め十分お含みおきのほどを願います。

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