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タイミングベルトって10万キロくらいで本当に切れるの?寿命?

 ここ近年は一気にチェーン式が普及し、過去頻度高くよく聞いていた ”10万キロでタイミングベルト交換” という決まり文句はあまり聞かなくはなってきましたが、

 しかしそれでもまだまだ市場にベルト式は多く現存しており、

 改めて今一度、

 タイミングベルトって本当に10万キロくらいになると突然切れちゃうんでしょうか? 実はウソ? ホント?

タイミングベルトステッカー
 どの自動車メーカーにおいても、おおよそタイミングベルトは10万キロ毎の定期交換を推奨しており、またどこの車屋さんに言わせても 整備工場に言わせても〜 そろって10万キロ毎の交換をすすめてきます。 なので一般ユーザーの方からしてみれば、一応10万キロがそのベルトの賞味期限・寿命のようにもとれますが、、 ちなみにじゃあ、10万キロ前後で実際に本当にタイミングベルトは切れるの?

ぶっちゃけ個体差大きい。はっきり言うと目安でしかない

 このタイミングはあくまで目安であり、実際10万キロを過ぎたからと言っても〜 直ぐに切れるというわけでもありません。

 実際、中には15万キロを過ぎてもなお全く切れていない車も多く見られますし。。

 ちなみに交換直後の取り外したベルトを見ても、意外と真新しく亀裂もなくまだまだ行けそうなモノが大半であるため、まあ言うなれば、生鮮食品の ”賞味期限” 的なアレに近いものかとは思われます。 あくまで製品の品質や安全性を維持できる期限的なものとお考え頂ければ。。

 但し、ほんの僅かな例ですが、

 今まで20年以上もの業界を経験してきて、一度だけ 5,000キロ程度で切れちゃった車を見たことがあります。(まあこれは事故とも言えるレベルかもしれませんが。 また車種やメーカーもあえて出しませんが。。)

 また同じ10万キロでも、経年比走行の伸びがかなり遅い車の場合には、10万キロを待たずに早々切れてしまう事も。。(年間走行距離3,000キロくらいしか走らない20年落ちの車だったかな。。 走行距離はまだ6万にもならないのに突然切れちゃいましたね ^^; ちなみにこのユーザーは私のお客様でして、路肩で立ち往生していた車両をキャリアカーで引取りに行った記憶が今もなお鮮明に残っております)

 タイミングベルトはゴム製品なので、動かさない時間が長かったため〜 放置された輪ゴムのように、通常よりも劣化が進んだのかと考えられます。

 つまりはまあ いずれにしても ”交換時期の10万キロ” はあくまで目安ということで。

ちなみに切れてから替えるのってあり?

 え- そんな曖昧な。。 と、これまでの概要を考えると、そう思われる方も多いかもしれません。

 なので、じゃあ 「切れてから替えるのってアリ?」と、そう考えられる方もいらっしゃるでしょう。

 それだとまだまだ使えそうなベルトをわざわざ変えずに済み もったいなくないですし、高い交換工賃の節約にもなりそうですから。 また変に考え過ぎて心配でストレスもたまらないでしょうし。。

 しかし残念ながら、それは考えられない方がいいでしょう。

 まずタイミングベルトが切れたら、即座にエンジンが停止することになりますので、、 (ちなみに切れてしまったらエンジンの再始動は出来ません。 修理しない限りどうやっても二度とかかりません)

 @ 走行中ならいきなりガス欠みたいになる ⇒ いきなりスピードダウン ⇒ 惰性走行の後車は停止 ⇒ 高速走行中の場合だと大参事を招く可能性も。(その他踏切など危険箇所は盛りだくさん)
 A エンジンストップすると機能が停止するモノも多い ⇒ まずブレーキの効きが弱くなる。 というかむしろ効かないと言ってもいいでしょう。(踏力の倍力装置が止まるため) ⇒ 走行中なら危険回避が出来なくなる恐れがあり、とにかく半端ない危険な状態とも。
 B エンジンストップすると機能が停止するもの その他 ⇒ それからパワステも効かなくなる。 ハンドルは切れるがいきなり重くなる ⇒ これも走行中なら危険回避が出来なくなる恐れが高くなり、大変危険な状態と言えるでしょう。
 C 停止中に切れた場合 ⇒ 走行中のような危険はないが、それでも交差点などでの立ち往生は大変危険である事も ⇒ またそこから自力では動かせなくなるため、他に大きな迷惑を及ぼしてしまう可能性もかなり考えられるでしょう。
 D 切れるとエンジン内部が損傷してしまう可能性も ⇒ 全てが全てではないですが、ベルトによって駆動バランスが保たれていたものと これまで超高速回転で動いていたものが突然の切断によって一気に開放されるので、(エンジンはアイドリング状態でも秒間10回以上は回っている /エンジン回転数換算) ⇒ 場合によっては可動パーツが踊り他へ傷を付けたり、そのパーツが変形するなどして内部が破損する ⇒ もちろんこうなるとエンジン内部の修理が必要となり非常に高額な修理代が待ち受けていることは明白。 チーン。

 ちょっと考えただけでもこんなにも多大なリスクが。。

 間違ってもそんな気は起こさないように願いますね。

 もちろんここで挙げた例は一例です。 少し考えれば自身の身の危険だけでなく〜 他人へも多大な危険を与えてしまう可能性だって大いに御座いますし。。

 以上、今日はタイミングベルトについてのお話でした。

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業界20年超のクルマ屋さんのブログです。 街外れの小さなお店の経営者、兼・営業、兼・サービスマン。

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