車屋さんの自動車情報Blog

    

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いまだに存在する、査定0な~ スクラップ廃車の不正な下取り処理。

 
2018/09/19
 

「査定0円」、「価値なし」、「廃車」・・・ と言われ、クルマ屋さんに下取りされた前愛車。

そのクルマ屋さんからは、適正なる説明をきちんと受けられていますか?

実は・・・ まだまだ~ いまだに、スクラップ廃車扱いの下取り車において、不正行為とも言える、全くもって思わしくない行為を行っている業者さんが後を絶たないようですね・・・(一部の業者さんですが)

その不正行為とは!

不正な代理受領

あまりにも~ 消費者には難しすぎ、かつ認知が徹底されていないリサイクル法関連などを盾にし、本来は、その前所有者(旧オーナー)が貰えるはずの税金類などを、不正に代理受領する行為のことで、

例えば・・・

大きな損傷の見られる事故車の下取りで、まだまだ車検の多く残る車両の場合には、その車両を適切な廃車処理をすれば~ 後は手続き次第で、車検の残り月に応じた自動車重量税や自賠責保険の保険料の、還付や返金を受けることが可能なのだが、(その月によっては自動車税までも・・・)

下取り時においてこういった返金制度の事実を故意に隠し、下取り後、その当該車両が解体処理された後に~ 本来は前オーナーに戻っていたはずの税金などを~ その本人に何の了解もなく不正に代理受領~

といった感じでしょうか。(本来還付、又は返金されるべき本人に代わって受領するには、100円ショップで売られている認印一本あればOKなんです・・・ また、重量税還付についても、廃車に必要な書類一式があれば名義変更も可能なので、廃車前に名義変更されてしまえば~ 受領権限も当然 その業者に移ってしまいます。 ただ、自動車税に限っては、代理受領してしまうと後ほど代理受領の通知が行ってしまうので、これはノータッチの場合も)

廃車で返金される各種税金など、また制度等一覧

※ 私の運営管理する 「廃車買取と返金など」に関する情報サイトより。

一般消費者にはあまりにも敷居が高すぎ、謎が多すぎる自動車の登録&届出制度が、こういった事態を招いているとも言っても過言ではありませんが、

本来、こういった代理受領に関する手続きには、もともとの受領権限者の意志の確認として~ 受領権限者の押印が必要なんですが、(重量税に関しては、押印なくとも~ うまくちゃっかり受領するような手続き方法アリ)

クルマの購入時に~ なんだかよく分からぬまま~ 言われるがまま~ 色々な多くの書類に紛れ込ませ、権限者の意思なく勝手に押印させていたり、後で100円ショップで認印を買ってきて、勝手に書類を作ってしまう・・・ など、これらは不正業者の常套手段とも言えるでしょう。

ちなみに~ なんだか説明もぐだぐだになって来てしまったようで、何が何だかよく分かり難い説明になってきていまいましたので~ こういった不正業者に見られる不正受領の可能性の可能性を見分けるには・・・

不正を見分ける方法

クルマの契約書に、下取り車のリサイクル預託金の相当額の受領記載がない場合】(下取りに出したクルマに関する~ リサイクル預託金の相当額の受領(旧オーナーが受取り)がない場合には、そのクルマは 「使用済み自動車」として、解体廃車を前提に引き取られた証拠ですので・・・)

  1. もちろん下取り0円の廃車扱いであり、車検がまだまだ残っているクルマにも関わらず税金還付などについての説明が一切なし。
  2. 「廃車」と言われているのに、何故か自賠責保険の保険証を求められる。
  3. 下取り価値は0だが、中古車として引き取り対応する・・・ 等と、何だかよく分からない説明をされる。

・・・と、こういった感じでしょうか ^^

.に関しては、それらを説明する義務はないものの~ やはり、解体廃車によって還付されるべき金銭があるので、説明するのがごく普通と言えるでしょう。(自動車重量税に関しては、廃車手続きと同時でないと還付申請出来ないため、予め、権限者に意志を聞くのが一般的でしょう)

.に関しては、解体廃車するには自賠責保険の証書などは必要となりませんので、それを求める・・・ ということは、何かしらの狙いがあるとしか思えません。

.に関しては、かなり怪しい線とも言え、、、 本来、当該車両を中古車として引き取られた場合には、リサイクル法の規定により~ その下取り業者からリサイクル預託金の相当額が必ず貰えるようになっておりますので、もし、その当該車両が中古車として引き取られるのであれば、リサイクル預託金の相当額は必ず貰えるはずなのに、リサイクル預託金の返金がないのに~ 中古車として取り扱う・・・ ということ自体、かなり怪しいと言えるでしょう。(中古車として引き取れば、重量税還付や自賠責保険の返金が受けられないので、実は 下取り後は解体廃車にするのだが・・・ 中古車の下取りとして偽装してしまえば、還付や返金について隠ぺい出来る・・・ と、思っているのかも)

但し、、、

但し!!!

これらに当てはまっている業者だとしても、その業者が必ずしも不正業者だとは言えません。

本来なら廃車の下取り手数料が必要なところ、こういった還付金や返戻金を代理受領することにより、そういった費用の相殺を考えている業者さんもいらっしゃいますし、(廃車手数料が必要だが、還付金の代理受領で その費用をチャラにするとか。 ただ~ こういった場合においても、その旨の説明は必ずあるとは思いますが・・・)

リサイクル法のこと自体をあまり熟知されていないクルマ屋さんも非常に多いので・・・(リサイクル法について、行政から車屋さんへ個別に勉強会なんてありませんから。 またその他、各クルマ屋さんによって色々な内部事情あったりなどもしますし。。 でもでも、その業界で事業をなさっているなら~ まあ熟知すべきなのは義務とは思うのですがね。。)

また

同じ引き取られや下取りでも~ その査定額が0円ではなく、いくらかの金額で引き取られる場合においては、ほとんどの場合、そのクルマは 「中古車」として取り扱われ、その金額にてそのクルマの所有権を譲渡する事となりますので・・・(ただ例外はあります。 いくらかの金額で下取りしてもらっても、明らかに「使用済み自動車」としての引取りを明示している場合には、そのクルマは中古車としては取り扱われません)

その下取りしたクルマ屋さんが、その後は転売せず、いきなり廃車にして各税金などの返金を受けようともこれらは決して不正にはなりません。(クルマの下取り価格には~ 基本的に、その下取り車に付随する税金や自賠責保険なども含まれますが、査定価格が0円・・・ といった場合など、明らかに! その下取り価格には~ そういった付随する費用の付加・加算が見られない場合もありますので、そういった場合には、任意で廃車手続きをしてもらい、それらの返金を受けた方が はるかにお得となるケースも御座いますので、、、詳細 ⇒ 下取り車の税金の取扱いについて 参考程度までに ^^)

じゃあ・・・ どうしたら不正を見抜けるの? 防げるの? ということになりそうですが、

まあこういった不正は、こちらの心がけ次第で十分に防げますので、それだけを覚えておかれるのが良いかもしれません。 それは~

下取り価格が査定0円の場合には、全てにおいて・・・(無料引取りも含む。また実際に返金があろうとなかろうと)

  • 税金や自賠責保険はどうなるの?
  • このクルマは廃車になるんですか?廃車だと税金やら自賠責保険やらの返金がありますね!

と、聞けばOKでしょう。

少なくとも~ こういったことを聞けば、「このお客様は知識があるかも・・・」という見方をされ、

不正業者は 不正を思いとどまる事が多いですし、その下取り車の流れもなんとなくつかめるとは思いますよ ^^

以上、各ご参考までに。

 

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