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改めて認識。夏場へスタッドレスの持ち越し装着をする危険性リスク

 
2018/10/19
 

猛暑が続くごくごく最近のニュースで、野球部バスの事故関連のニュースがあり、、

その事故ニュースの関連記事で、そのバスが装着していたタイヤはスタッドレスタイヤであって、その夏場におけるスタッドレスタイヤの装着が事故にもつながった可能性も・・・ という記事を目にしましたが、

えー クルマ屋さんの私からも一言!!!

夏場のスタッドレスタイヤには危険がいっぱい

クルマ業界にいると~ 溝の少なくなったスタッドレスタイヤをもったいないから・・・ と言って、はきつぶすつもりでそのスタッドレスタイヤを夏場まで持ち越す方(お客様)が意外と多いことに気がつきます。

しかし!

夏場におけるスタッドレス装着は、その愛車のもつ本来の性能が出せないばかりでなく、時として本気で危険とも思える状態でもあることを~ よくよく知っておいて頂きたいと思います。

まあ確かに、夏場のスタッドレスタイヤ装着は違法でもなんでもなく~ もちろん何の問題もなく車検にも通ります。(残り溝等の状態が保安基準に適合する状態であることは必須)

なので!? 夏場におけるスタッドレスタイヤの危険性をあまり熟知されていない方も多いようですが。。。

雪上機能を向上させるため、乾燥路面での性能はかなり低い

先ず第一に、そもそもスタッドレスタイヤは雪上で最大限の性能を発揮する一方で、その分乾燥路面での性能が犠牲になっているとお考え下さい。

例えば~ その寒冷下においてもその柔軟さが損なわれないような素材性は、雪上では柔軟に雪上グリップ性を上げてくれますが、その一方乾燥路面ではその柔らかさゆえにコーナーリング時の踏ん張りが犠牲になっており、、、

※ つまり乾燥路面ではクルマ本来の旋回性能が得られなくなっており、ちなみにその旋回性能はコーナーでの安定性だけでなく、緊急回避行動としてとっさにハンドル切った時での安定性にまで影響していようかと。

⇒ 結果、サマータイヤでは回避できていたかもしれないが、スタッドレスだったので避けきれなかった可能性が・・・ とか。

例えば~ その寒冷下においてもその柔軟さが損なわれないような素材性は、雪上では柔軟に雪上グリップ性を上げてくれますが、その一方乾燥路面ではその素材ゆえに制動時(ブレーキング時)の安定性や踏ん張り等が犠牲になっており、、、

※ つまり乾燥路面では、サマータイヤに比べ制動距離(ブレーキを踏んでから止まれるまでの距離)が伸びてしまう傾向にあろうかと。

⇒ 結果、これもサマータイヤでは回避できていたかもしれないが、スタッドレスだったので避けきれなかった可能性が・・・ とか。

そしてもちろん、ウェット路面でも。。。

例えば~ その特殊で深く大きな溝の見られるタイヤパターンは、雪上ではとても効率的な排水性等を発揮してくれますが、ただその一方で一般的な雨天時の排水性は見た目ほど優れてはおらず、、、

※ つまり雨天下でも、サマータイヤに比べ制動距離(ブレーキを踏んでから止まれるまでの距離)が伸びてしまう傾向とか、また旋回性能もしかりかと。

⇒ 結果、これまたサマータイヤでは回避できていたかもしれないが、スタッドレスだったので避けきれなかった可能性が・・・ とか。

というわけで、夏場へのスタッドレスタイヤの装着持ち越し装着は~ (夏場でもスタッドレスを履いたままは~) ひとつの「リスク」と考えておかれ、出来るならば・・・ というよりも、そもそも夏場にスタッドレスタイヤを装着する事は絶対に避けておくべきかと。

宜しくお願い致します m(_ _)m

事が起こってからでは色々本当に遅いですから・・・

※ ちなみに ”もったいない” というご意見もあろうかと思われますが、ただタイヤのほとんどは廃棄後リサイクルされておりますし、またその買い替えなどに要する費用などは事実上そういったリスク軽減のための ”保険代” のような役割も担ってくれようかと と、そう思っておりますので、こういった私の個人的な呼びかけ、何卒ご理解頂ければ幸いと存じております m(_ _)m)

以上色々と各ご参考までに。

 

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