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無事故車で買ったはずが、後日事故車だと発覚。キャンセルは?返金は?

 
2018/10/04
 

中古車購入において、ほぼ「永遠のテーマ」とも思えるトラブル。 それは~

買った中古車が、実は事故車(修復歴アリ)だった!騙された!

これ、実は少なそうでも意外と多くあるトラブルのひとつ。

絶対にあってはならないトラブルだが、それは必ずしも「故意的」に出るトラブルだけとは限らず、、、 その車を販売したお店が下取り査定の際に「事故歴(修復歴アリ)」を見逃してしまっていて、知らずに「無事故車」として販売されているケースだって意外と多いのが現実。

尚、消費者の皆様の思われる事故車と、自動車業界で言う法的力を持つ事故車では、見解が異なる場合が多いので要注意。

※ 参考 ⇒ 事故車なのに事故車じゃない?

そもそも事故車の規格見解の違いによるトラブルも

ちなみに~ 事故歴(修復歴)アリの判定に関しては、その車両が単にぶつかったかどうかだけの単純なライン判定ではなく、骨格などに損傷や欠陥があるかどうか、またその骨格などが修理、または交換されているかどうかで、一定の定まった基準(中古車自動車査定基準)にそって判定されるものであって、

※ 例・・・ 修復暦アリとなる条件

「事故」した履歴はあるが、一定の基準に満たない損傷や修復が見られない場合には、いわゆる「事故歴(修復歴)は無し」として扱われ、どんなに大きな板金塗装がされている車両であってもその基準に満たない限り「事故歴アリ(修復歴アリ)」とはならないので、

こういった基準に関する事項でも、ささいなトラブルにつながっている場合も多いようです。

なお、こういった大きな板金塗装など修理歴があったとしても、それが修復歴有のライン未満の場合であれば~ 販売店にはそういった修理歴の有無を公開する義務はなく、よって後日その事実(過去の事故)が発覚したとしても、、 販売店には何ら過失もなく キャンセルや返金などの対象としては扱われる事はないでしょう。

お店によって事故判定の基準が違い、、それによるトラブルも

業界内では、こういった修復歴ライン基準をもうちょっと厳しくすべき意見も多いですが、このライン基準に関しても、境界ライン付近では業者が異なると見解も曖昧な場合も多く (← リスクマージンのとり方も業者によって違いますので)、

A社では「修復歴アリ」だったが、B社では「修復歴無し」の扱いになる・・・

といった、なんとも腑に落ちない業界内での見解違いトラブルも多いので~

消費者現場においては、それも もっと なかなかままならないのが現実かと。

う~ん。

修復歴ラインぎりぎりの所では、業者によってよく意見が2分します。 なので他社で修復歴有と言われても~ 販売店で意見の訂正が必ずしも起こるとは限らず、よってこの場合もキャンセルや返金などの手段はかなり困難かと思われます。

間違いなく事故車(修復歴有)だった場合

ところで~ 関連事項に関しては過去の記事を参考にして頂くとして、話を今回の本題へ戻しましょう。

例えば・・・

5年前(丸5年未経過)に200万円で買った中古車。 今まで特に不具合は無かったが、違うお店で下取り査定してもらったところ~ 事故車(修復歴アリ)だったことが判明。 ちなみにこの度の査定価格(下取り価格)は0円だったが、騙されて買ったのでその車両を当時販売したお店へ責任を追及し、乗っていた車両を遡って返品扱い(キャンセル)し、当時の購入代金の200万円全額を返してもらいたい

といったトラブルを例にした場合、

その事故車をキャンセルにし、5年さかのぼって返金してもらえるのでしょうか?

実は・・・ 答えは「NO」。 それは出来ないのが現実だったりもします。

まあそのお店が全ての対応を飲んでくれる場合は別ですが、なかなかそう上手い流れにはならないのが現実です。

じゃあ、この例の場合には「泣き寝入り?」と考えてしまいがちですが、

こういったトラブルに関しては、いわゆる「消費者契約法」を適用することで、その車両の修復歴が認められた場合には「不当利益を差し引き、返金を求めることは可能」となるのが一般的です。(もちろん販売店の見落としであってもです)

不当利益 という部分が難しいですが、もう少し噛み砕いて説明すると・・・

例えばこの度の下取り査定は0円だが、もし修復歴が無かった場合には、、下取り査定は20万円はあったと考えられる。 といった場合だと、

修復歴が無かったら得られていたであろう・・・ と考えられる差額の20万円を、元・購入先の販売店へ請求することが出来る。(いわゆる損害賠償のような感じかと)

というわけ。

まあこれでも、消費者さまの立場で考えると・・・ これもなかなか腑に落ちないですが、

ただ下取り査定に関しても、査定には一定の基準は存在しないため、(販売店によって査定価格が違うのはこのため) もしその購入先のお店に「事故歴が有っても無くても、うちだとどちらにしても既に査定は0円だよ」 と言われてしまうと~ その請求もどうなるのか・・・ といった問題点も。(つまり事故無しだったとしても損害は出てないと対抗されてしまうと、その差額請求さえも困難になってしまう可能性も)

また自店での査定基準に準じての賠償しか得られない可能性も。(他店では20万円の査定差かもしれないが、うちだと5万円の査定差しかないので、自社を基準に5万の賠償しか認めない、、 と)

その他、賠償は自社引取りのみで対応させて頂きたいと~ 選択権の全くない回答が来てしまう可能性も。(自社にて事故歴無しとして買取りさせて頂きたいと。 ただその買取り査定は2万円とか足元バレバレな低レベルである可能性も否定できず。。 もちろんどうしても他社下取りなさるなら、自社引取り想定の2万円を上限にした補償しか出来ない、、 みたいな)

但し!

これらの見解については、あくまで「不具合なく乗っていた場合」においての話であって、

購入後、いきなり故障トラブル続出で~ 蓋を開けてみたら実は「事故車(修復歴アリ)」だった・・・ という場合には、

こちらのキャンセルの意思、そして全額返金は基本的には認められるであろうと思われます。(これも消費者契約法によるもの。 もちろん販売店の見落としであっても。 ただあくまで私の個人的な見解ですので、法的や実態環境別に見た実際の場合は必ずしもこれらが認められるとは限りません)

それと!!!

消費者契約法は「民法」であり、行政が販売店へ対して罰則を与えることは不可能。(警察へ言っても無駄ということ)

またこの法律は、消費者が「被害の事実と契約の取り消しなど」の意を、販売店に対して「求める」事がなければ成立しませんし、

さらに法律であるがゆえに、時効があるという事実も考えなければなりません。

消費者契約法の時効は5年。 また、その事実を発見してから6ヶ月以内に申告がなければ ”時効” となってしまいますので要注意。

しかももし成立していたとしても、それに対して 変わらず販売店が対応など応じてくれない場合には・・・ それ以上は ”法的なしかるべき手段” に踏み込まない限り、それら状況は一転しない状況とも。。。 (消費者契約法に基づき、対応を求める訴えを起こす)

なんだかややこしいですし、事が起こってしまうと何かと面倒なことになりそうですね・・・

ただ ”悪質” と見られるモノに関しては、代わって ”詐欺” という可能性も浮上してくるかと思われ、そういった場合にはこれらとまた勝手が異なってくるでしょう。 またそういった場合には、民法ではなく刑事事件のテリトリーへと変わって行きますので、しかるべき対応も色々と異なってくるでしょう。

これらトラブル予防策

ちなみに~ こういったトラブルを未然に防ぐ方法は、

契約時、車に詳しい知人に付き添ってもらう・・・ といった事が考えられますが、(つまり、こちらが事故車の有無を見定めておく)

それもなかなかままならない場合には、購入後「JAAI」などの査定を受けられるところで査定してもらう・・・ という手も考えられますが、(購入直後であれば、キャンセル白紙撤回出来る可能性も少なくとも。。 またJAAIは国内における査定業界の基準であるため、査定見解違いによるトラブル対策にもなるかな?)

もしそれでもトラブルが現実のものとなってしまった場合には、こういった消費者契約法に基づく こちらの請求を受け入れるかどうかは、(また受け入れ範囲についても) その購入先である販売店の意思に任せることになってしまいますので、(明らかな被害であっても、法的手段を取らないと全く動かない販売店も稀に・・・ またキャンセルでなく買取り対応の一点張りされる可能性も。。)

クレーム対応から販売まで 全てにおいて信頼できるお店で購入する・・・ という方法が一番的確だと思われます。

以上、各ご参考までに。

 

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