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車屋さんが理想とする自動車整備士

 
2018/09/26
 

もしクルマ屋さんの私が~ 自分の大切な愛車のメンテナンスを任せるなら、どんな整備士に任せたくなるのか・・・ それは

地味だが大切な基本

ホイールの交換時において (※ タイヤ交換含む)、

車両へホイールへ取り付ける時、4本、又は5本全てのナットを ”手締め” で奥まで着座するまで丁寧に締め付け、その後ここから初めて! インパクトなり~ 十字レンチなりの~ 工具を使って締め付け & 増し締めする、(ナットの取り外し時を除く)

一見地味だが、そんな教科書のお手本を 「地」で行くような、かつそこにコダワリを持てるような~

と、ずばりそんな整備士ですね ^^ (しかも加えて~ 手締めの段階でも、ネジやナット締めの対角線ルールを地味に行っていれば (← 対角線上のネジやナットを2~3回に分け、順に 少しづつきつく締め付けていくアレです)、なお! 私の理想とする最高な整備士ですね ^^)

整備の基本中の基本でもある 「ネジ締め(ナット締め)」。

例えば 作業における頻度も高いと思われるタイヤ交換では、ホイールを締め付けるナットは全て!!! 手締めで コツコツと~ 締め付け途中で手で回らない・回り難いところはないか? 等を確認しながら、(これを徹底することによって、ハブボルトの歪み、その他 ネジ山のクリアランスやツブレの不具合などを手で感じ取ることが出来、場合によってはトラブルの未然防止につながる事だって。。。)

奥まできちんと着座するまで手で回ることを確認して、そこから初めて工具を使って締め付けたり 増し締めするのが~ 教科書の基本中の基本。

しかしこういった基本が 「アリ」はしますが、ただこれらはあくまで 「法令」ではありませんし、また整備士として仕事をこなしていく上でやはりどうしても「馴れ合い」が出てきたり、仕事数に追われるあまりショートカット的、かつ効率的な手抜き手段? 等として覚えたり日常的にしたりして、(逆に、もう~ 初っ端から! 軽く1~2回手締めして~ の、そこからいきなりインパクトレンチ ブルンブルン~ ガガガガ! さらに、当然 ”ネジ締めの法則 対角線ルール” も無視で、あろうことか インパクトのみで一気に 一回で増し締めまで行っちゃえ~ みたいな場面を見ちゃうと (一応最後に、形式的にトルクレンチでの増し締めを行うが)、ちょっと、私個人的には かなり「引き」ますね・・・

やはり環境が環境であるため、ある程度の基本崩れまでなら許容致し方ないとは思っておりますが、たださすがにそこまで基本が崩れているならば、他の整備能力にも高いクオリティ性なんてあるわけないと考えられますので、まあもうおそらく、その整備士に愛車のメンテナンスは二度と任せる事もないでしょう)

残念なことに・・・ こういった細かく地味な基本を、徹底 & コダワれる整備士は意外と少なく感じられます。(まあ・・・ 運転免許証で例えるなら、ハンドルは両手で10時10分の位置を持つ! シートはきちんと起こし、姿勢正しく座って前を見る。 といった感じの教科書の基本!に、似てるかな・・・ (つまりそれほど地味? な基本 という事) その後は、長い運転暦の中や周辺環境などからの影響もあり、シートを倒し気味にしたり、片手でハンドルを持ったり~ といった感じで、馴れ合いとなってしまったという点もかなり似ているかな ^^)

なので!!! 逆にそんな中でも~ 整備士として経験を積んでいく上でも~ この 「地味な基本」をコダワリ徹底して貫き通し、それを平然とごく当たり前のように行っている整備士の方は本当に凄いと、まさに私は個人的ながら心からにそう思います。

ホイールのナット一本の締め方からお客様のクルマに対し心込めて整備してくれている・・・ またその地味な基本へのコダワリから、その他各整備に対するクオリティの高さも見え隠れしている・・・ そう思わずにいられません。(その部分に そこまでコダワリを貫ける方なら、他のどんな作業をやっていただいても とことん! こだわり繊細で、しかも丁寧、かつ心を込めて作業してくれているに違いない・・・ と)

またどこか不器用に思えても、もしそういった整備士がいれば~ 暖かく見守るつもりで、その整備士の方とは本当に末永くお付き合いしたい・・・ と、私はそう思いますね ^^

というわけで、たまには整備士の作業姿を見てみるのも~ いいかもしれませんね ^^

但し! 手締めチョロチョロっとで、インパクトレンチ ブルンブルン~ といったスピード作業が絶対に「駄目」というわけではありません。 確かに、熟練された手先で扱うインパクト作業では、その ”音” ゆえに一見荒っぽくブルンブルンガガガ・・・ と 言っていても、きちんと強弱が付けられ、そつのない効率の良い作業が行われている場合も多いですので。(真剣、かつもちろん心も込もってますし、、、 またまあこの辺りは十分許容範囲とも)

またこういった作業などに対し、何かしら優劣を付けたり、もちろん決して 「否定」等しているわけでもありませんので、(あくまで私の個人的な 「思い」までに

これら予め、何卒ご理解などを頂きました上にての 以上ご閲覧を頂けますよう宜しくお願い申し上げます m(_ _)m

以上、ちょっとした雑談程度までに。

 

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