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オークション形式(方式)の自動車売却あるあるトラブル例/失敗談

 
2018/09/21
 

一括無料査定に始まり、オークション代行(業者オークションへの代理出品)、オークション形式での買取りや取引き、最近では匿名での買取り査定などまで、、、 自動車の売却手段は他種多様に広がる一方で、やはりどんな形態においてもトラブルは付き物かな。

ちなみにここで言うトラブルは ”問題点” ”失敗談” ”大損した” とか、取引きにおけるマイナス面全般含むとお考え下さい。

というわけで、今回ネタでは ”オークション形式” の取引きで考えられる、色々とトラブル事例なんかを少しばかり。

オークション形式とは ///
= いわゆる某ネットオークションではなく、個人ユーザーが出品し、業者さんなどが競って入札をしてくれるなどの売却サービス。(尚 ネットオークションは個人売買ゆえ、それら辺りは別途こちらにて。 また当頁ではオークション出品代行(業者が仲介し業者オークションへ出品してしまうサービス)については触れておりません)

某ネットオークションを利用された事がある方だと理解してもらえやすいかと思いますが、入札・競り合い という形式ゆえ、それが欲しいモノなら特に 駆け引きに熱くなりついつい一歩二歩踏み出して ”これくらいなら” と、大胆に出る事例も多くあり、それが結果的に高額取引きとなってしまう事もあり、そういった前提もあって 人気の取引き手段の一つとも。(これら熱くなるのは、業者とて また業務上とて同じですよ ^^ (← 業者オークションでの話ですが、経験者は語る))

また基本 落札者は一社である事も多く、複数社への一括査定などによくありがちな 頻繁な査定対応・電話や営業などの心配もなく、けっこうこちらのペースは保てやすく、そういった点も人気のワンポイントとも。

ちなみに昨今ではオークション形式と言っても、各サイト色々なルールや特徴を持って運営されているようで、派生などを合わせれば、大手から小規模までかなりの数が存在している模様。

やはり自身アピールゆえ

オークション形式での売買では、先ず売主は、自分の車は自分でアピールしなければいけません。 車名やグレード、その他細かい状態や走行距離もろもろと。 もちろん画像なんかのアップも。 まあ愛車のアピールを全開で出来るので、これはこれでけっこう楽しいかもしれませんが、(逆にけっこう手間と感じる方も多いようですが)

ちなみにここでけっこう大きな問題点が出てまいります。 それは

事故歴

随分以前に事故してしまい、その時色々と修理しているのだが、、、 こういった事実をどうアピールしていいものなのか。 実際 ”事故歴” と言っても、その修復の度合や箇所などによって随分と評価が異なり、査定価額にほとんど影響しないものから— 重大な欠陥箇所などと見られ、大幅な減額の対象となってしまうものまであり、

ということは?

この辺り、アピールのやり方ひとつ次第で、大幅に損をしてしまう事も。 また現車確認時において、想定を超えた減額がある可能性も— と。

具体的にはこんな感じ。

パターン①

本当は修復歴にあたらない修理規模・状況だったが、アピールでは事故歴(修復歴)としてアピールしてしまい、そのまま入札終了(一応親切だと思ってのアピール)。 ⇒ 後日業者さんが現車確認をしに来た時、密に業者さんは ”あ、これ事故車(修復歴有り)にならないわ。ラッキーもうけ!” とニンマリしながら その事実は隠されたまま取引終了。 ⇒ 結局は修復歴のない車だったのに、親切の甲斐もなく修復歴有りのレベルで買い取られ 買取り店の大儲け(= 売主の大損

パターン②

事故歴とか修復歴とかよく分からず、事故時の状況とか修理した状況とかまで事細かく説明。 しかしやはりは素人解説。 特に修復歴となると大きく損益にかかわってくる部分だけに、プロは基本的に自分の目、もしくは同業者の目で確認した情報しか信用していません(修復歴は事故の経緯や修理の過程ではなく、修理されている状態見た状態が全てです)。 ⇒ 結局はあまり入札が集まらず額も上がらず終了(買主が警戒してマージンを取っているので)。 ⇒ 後はもしそれが修復歴とならないケースでは、上記例パターン①と同じケースに進む可能性大。 買取り店の大儲け(= 売主の大損となる可能性もあるでしょう。

パターン③

事故歴とか修復歴とかよく分からず、まあそんなに大きな事故でなかったからと過小に評価&アピール。 もちろん修復歴にあたらないと勝手に思い込んで(素人判断) 事故歴(修復歴)もなしとアピール(実際軽度な板金塗装程度ではあまり査定評価は変わりません。そもそも前オーナーが修理している部分まではアピール出来ませんし)。 ⇒ しかしふたを開けてみれば ”修復歴車” に該当。 ⇒ けっこうイイ感じで入札してもらっていたが、また落札された業者も独占状態につき、その場の商談(現車確認&取引き時)では好き勝手ここぞとばかり大きく値を叩かれ言いたい放題の大幅減額(営業マンの匠な話術で言いくるめられ)。 ⇒ 仕方なく売却。 ⇒ しかしその減額は相場をはるかに超えたモノだった(上手く揚げ足を取られた感じ)。 ⇒ やはり買取り店の大儲け(= 売主の大損

まああまりにも例を挙げるとキリがないので、今日はこのくらいまでにしておきましょうか。。。 ^^; なんとなく解説したい事が伝わりましたでしょうか。

いやー これはマジでキツイっすよね。

しかしこれらは完全な卓上の空論ではなく 現実に起こりうる現実論。

心当たりある方は要注意のほどを。

減額リスク

大手系では少ないかと思われますが、入札終了後(落札)の実際の取引時になって(現車の再査定、最終確認等)、アレコレ言い訳を付けて大きく減額して値引き交渉して来るパターンも多いようです(画像ではここのキズが分からなかった、この説明はなかった、、、 とか)。 しかも相手は百戦錬磨なベテラン話術士営業マン。 結局は上手く言いくるめられ泣く泣く押印。

ちなみに初めから、大きく値引きさせる事を前提として高額入札してくる業者さんもいらっしゃるようで、もうそんな波に乗ってしまったら。。。(なおこの時、取引時において上手く値引きが出来なかったら、その時はその時で ”話が違う” とかなんとか言って逃げられて、結局買取ってもらえず。 みたいな)

落札 = 唯一の権利ゆえ

ネットオークションなどをご利用された事のある方だと 何となくご理解頂けようかと思われますが、落札者 = 唯一の購入する権利のある者 であるがゆえ、その落札者の都合が変わった時にはけっこう面倒なもの。

また唯一が盾になり、こちらの都合が変わってしまった場合でも 断り難い状況になってしまうなど、その辺りも面倒さ考えられる事も。

最高額入札者 = 落札者の致命点

サービス内容などを考慮した場合、最終的に見れば 若干価格を下げてでも、2位のお店に魅力を感じる、、、 といった時に、こちらの自由が効かないなどの副作用あわせ持つ場合も。 つまり融通が利かない、比較も効かない事も。

入札者全員の意識レベルが低いという事も

コレ、業界内の方なら同感してくれる方も多いのでは?

これは業界オートオークションでの話なんですが、まあ買えたらいいな、、、 みたいなレベルで、特段欲しくもないが そこそこ人気のある売れ筋のクルマなので、展示用としてでも安く落札出来たらラッキー! みたいに、適当に参加している競りも多いです。(実際本当に極稀ではありますが、たまたま考えらないほど激安で落札出来て ウルトラ・ラッキーなんて事もありますよ ^^)

ということは?

こういった傾向は、何も業界内だけで起こりうることではなく、ここで言う ユーザーからの買取りオークション系でも起こっていても何ら不思議ではないでしょう。

つまりオークション形式だからと言っても、入札者は必ずしも本気で欲して入札して来ているとは限らない、、、 と。 また場合によっては そんな適当レベルの業者さんが複数入札して来ている可能性だって考えられ、もしそんな状況下でセリが進んでしまったなら— かなり低いレベルでの競り合いの後 ⇒ 激安落札。 なんてことも。

なお、このパターンでは、誰も本気で入札して来ていないので、相場に届かない低いレベルでの競り合いしか行われていなく(まあ業者なら相場を知っているので分かるかと思われますが)、しかし売主ユーザー側にはそんな事情なんて分かりませんから、”おっ! けっこう入札あるじゃん。競り合ってくれてるじゃん” と、意外な期待感と誇大な錯覚に見舞われ、実際には損している事なんてコレッポッチも気付いてないなんて事も。

ガンガンに入札があったとしても、必ずしも~ それが真の価値に繋がるとは限りませんよ。

じゃあ、こういったオークション形式(方式)で損をしないためには?

まあ色々と考えて行けば、まだまだこれらオークション形式によるトラブル事例なども色々と多枝に考えられますが、まあ事例などを挙げるのはこれくらいにしておこうかな。 色々と問題点などある事伝わったかと思われますので。

ちなみに~ じゃあ、こういったオークション形式で起こりうる問題点や失敗事例などの数々、これらから未然に身を守る(損をしない)方法はないの? と、おそらく誰もが思われているかもしれませんので、

その損・失敗をしないための秘術。

こっそりお伝えしておこうかな。

ポイント① 他の買取り査定サイトなどを活用

とにかく他の買取り査定サイトなどを活用し(一括査定等)、まんべんなく かつ広範囲で相場を把握する事(しておく事)は大切でしょう。 そうする事により、他の査定結果との比較も出来(おおよその需要市場も把握できる)、死角も減らせ、少なくとも相場から大きく外れた取引きからの回避は可能かと。 またあわよくば、タイミング良ければ— オークションよりももっともっと好条件での取引きに出会える可能性なんてのも。 それとオークションの結果が悪い場合には、断れる理由が出来るとも。

査定に立ち会う頻度とか電話対応とかやや面倒な部分も多くなるかと思われますが、しかしクルマは数万~ 数十万単位で いとも簡単に各社査定は変わるもの。 ほんの一時の面倒くささを取るか、数万~ 数十万単位での損を取るか(可能性含む)、、、 貴方はどちらを選びますか? (あ、電話対応とか査定の立会、その他営業相手とかは その分 ”バイト” だと思えば意外と負担感減りますよ ^^ まあ実際それら頑張った分だけ可能性が高まっていくわけですから(但し、まあタダ働きになる可能性もあるんですがね ^^;))

⇒ なお、ところで私オススメの一括査定サイトなど、また色々な査定サイトの情報はこちらにて。(過去記事の、参考になりそうな特集コーナーです)

ポイント② ルールがしっかりとしているか

入札などに厳格なルールを定めている、明瞭なシステム、しっかりとしたルールや取引きの柔軟さのあるサイトを利用する。 これだけでも随分と未然のトラブルは防げるかと。 入札額からの減額は原則禁止! とか、評価システムとか、取引き意志の自由度とか(最終的にはこちら(売主)に取引きの選択権・決定権があるとか)。

ポイント③ 利用するのは大手系だけにする

オークションを運営する仲介業者が大手系だと 集客力あるゆえ加盟店が多く、ただ意外と仲介業者の立場が高いです。 何かあったら仲介業者に苦情を言って解決してもらう。 そういう前提あればけっこう心強いですよ ^^

ポイント④ 入札に課金システムのあるサイトを利用する

まあ課金と言っても 買い手側の業者(買取り店)へ請求される負担手数料なんですけどね、実はこういったシステムは— けっこう中途半端な入札の回避策にもなっているんです。 入札するからには手数料が掛かる。 ⇒ 必要だから手数料を払ってでも入札したい。 明らかに入札者の意識の高さが異なってくるでしょう。

但し、これら課金は多くても数千円程度。 数千円の負担で たまたまの激安落札を狙ってくる ”エビでタイを釣ろう” という業者も稀にいらっしゃるかもしれませんので、まあ一応その辺りは予め。 それとそもそもそんな課金システムなんかどうやって調べるの? という声も聞こえて来そうですが、まあこれら課金制度はふつう業者向けの制度ゆえ、あまり表向きに公表していないのが基本的かと思われますが、ただそのサイトによっては ”加盟店募集要項” なんかが記載されている場合があり、また事業者向けニュースサイトに情報が載っていたりもしますので、その辺りは上手く検索などされてみてはいかがでしょうか?(後者だと、オークションサイト名 + ニュース でググると、ちょこちょこ情報が出て来る事もありますよ ^^)

 

と、まあこんなところかな。

まあこちらも色々と数を挙げて行けば、細かいとこまでいうとけっこう色々と多枝挙がってくるのですが、あまり挙げ過ぎても逆に面倒でややこしくなってしまいますので、今回ネタではこのくらいに(主要と思われるモノのみに)留めておこうかと。

いかがなものでしょうか。

なお、ちなみにこれら事例等は、何もオークション形式だけでなく- 他の買取り査定/売却手段においても考えられる部位やパターンもありますので、

これらまた、他の応用的参考などとしても m(_ _)m

これも何かの御縁かな? 皆様の大切な愛車、少しでも良い結果にめぐり合えますように (-人-)

但し、これらはあくまでクルマ屋さんである私の思いと またひとつの可能性的なアドバイスでしかありませんので、それらが最善手であって必ずしも、、、 というわけでもなく、その辺りは一応予め。

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⇒ 車屋さんが業界ウラから見る 買取り査定攻略術 まあもし宜しければついでに寄ってってくださいな ^^

 

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