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バッテリージャンピングの方法

ジャンピングスタート、バッテリージャンプ、、 色々と言い方はあるようですが、

まあ要は、バッテリー上がりなどの際に、ブースターケーブルと呼ばれる太目の電線などで他の元気なクルマからバッテリーの電気を分けてもらい エンジンをかける方法というやつで、、

ちなみにこの方法について、最近ではユーチューブや色々なブログなどでも沢山情報はあり、十分な量の情報を収集することは出来るようで--

しかし! 業界の私から見るに、もう一歩! 説明が欲しいポイントまで触れられていることはちょっと少ないようですので〜

今回その補足点も含め、当ブログでも今一度触れておこうかと。。(当方でも過去に一度触れておりますが、今回はさらに詳細にも)

※ ここに挙げます作業例は、車両のバッテリーに直接触れるものでありますので、、 取扱いを間違えるとショートしたり車両に損傷を与えてしまうことも御座います。(もちろん火傷などケガすることも) 十分細心の注意を払いご作業を願います。 またここでは代表的な一例までしか触れておりません。 車両によっては構造や取扱いが異なることも御座いますので、当ブログはあくまで一参考までに、実践には必ずメーカー取扱い説明書をご参考の上のお取扱いを願います。(ジャンピング方法はおおよそクルマの取説に明記されております。 またもちろん作業の全ては必ず自己責任の下で願います。 自信ない方は迷わずロードサービスなど救援コールを)

※ ハイブリッド、その他電気自動車など 完全なガソリン車以外の車両はココに挙げる対処は行わないでください。 というよりジャンピング作業は決して行わないでください。 大変危険です。 また一部の輸入車では車両を流れるプラスマイナスが逆のケースもあり、そういったクルマでも作業は決して行わないようご注意願います。(救援される方、する方 問わず)

 バッテリージャンピングの前に・・ まだ若干スターターを回す余力が残っている場合では、ちょっとした裏技で始動出来る可能性が僅かながら残っています。 なのでもしよろしければ、その裏技もちょっとご参照されてみてはいかがでしょうか? ⇒ その裏技

ブースターケーブルを繋げる前に注意しておきたい事!

これはどのブログを見ても触れられていないことが多いです。 が、、 これはけっこう重要なポイントです。 必ずご留意願います。

救援車両とバッテリー上がり車の車格がほぼ同じか、もしくは救援車両の方が上である事バッテリーの大きさを基準

⇒ スタート時に相応の電流を必要とするなど、バッテリーは、理由あってその大きさのモノが採用されております。 ということは? 上がっている車両のバッテリーが大きく、救護車両のバッテリーが小さい場合には、、 救護にならない事も多く、(助けのバッテリーが小さすぎて救助にならない)

その辺り十分ご注意願います。

 大きいバッテリーに対し小さいバッテリーを持って救助にあたった場合、エンジンをかけようとセルスタートした瞬間! 小さいバッテリーの電力が一気に吸い取られ〜 救援車両がいきなりエンストし、(アイドリング保持に必要な電力まで一気に奪い去られる) さらに救援車両もバッテリー上がりになってしまう恐れが御座います。(共倒れ) 実際このパターン、業界内で私も何度も経験しており、、 とにかくこういった事のないよう十分ご注意願います。

完全に電気が干上がっている車両にはケーブルはつながない事!

⇒ 長期間放置されていた車など、通常考えられる範囲内でのバッテリー上がりでないクルマには、救援車両のバッテリーはつながないように。

繋いだ瞬間! 活きているバッテリーから一瞬にして電気が吸い取られ、救援車両まで共倒れになってしまう恐れが御座います。

とにかくご注意を。

 原理まではよく分かりませんが、過去身を持って体験もしており、こういったケースは素直にロードサービスなどの救援を。

24V車両には要注意!

⇒ これはそこそこ触れられていることが多いです。 が、もう一歩。。

皆さんがよく乗られているような一般的な自動車は12Vのバッテリーが搭載されておりますが、トラックなどでは24Vのバッテリーが採用されていることがあり、(並列24V仕様) これら双方間ではバッテリージャンプは出来ません。

ちなみに何もトラックでなくとも〜 大きなクロスカントリー系のクルマでも24V仕様の車両は御座いますので、そこのところ加えご注意のほどを。(車種専用設計だったり、車種によっては寒冷地仕様で24Vになっていることも)

ブースターケーブルの繋げ方

これはどのブログを見ても、また取説を見てもほぼ同じことが書かれており、(たまに間違っているものも見かけますが ^^;) 今更感はあるかもしれませんが、、 まあ一応。。(ただ@のポイントには触れられていないことも多いですので、改めてご留意のほどを)

@ 救援車両のエンジンはOFFにし、バッテリーの上がっているクルマのキーもOFFになっていることを確認。

⇒ また不測の事態を考慮し、どちらの車両のドアも開けておく。(ウインドウガラスでも可)(稀に、ケーブルを繋いだ瞬間ドアロックが作動し、インロックを併発してしまうことがあるようです)

A バッテリーの上がっているクルマの、バッテリープラス端子へ直接 赤いケーブルをクリップ(接続)します。手順 @

⇒ この時、プラスには赤いケーブルを使ってください。 黒ケーブルを使うと誤接続の恐れがあり大変危険です。

 プラス接続時には、もう片方のクリップも含め クリップが周辺の金属(車両の)に触れたりしないよう十分ご注意ください。 車両の金属にはマイナス電気が走っているため、触れるとショートするなど大変危険です。 十分ご注意願います。

B 救援車のバッテリープラス端子へ直接 先ほどの赤いケーブルのもう片方のクリップを接続します。手順 A

C 救援車のバッテリーマイナス端子へ直接 別の黒いケーブルをクリップ(接続)します。手順 B

 もちろんこの時、黒いケーブルのクリップが赤の端子やクリップなどに触れないように十分気を付けられてください。

D 最後に、バッテリーの上がっているクルマの、エンジンフック等(露出している金属部分) 極力バッテリーから離れた場所のアースへ 先ほどの黒いケーブルをクリップ(接続)します。(ボディアース)手順 C


これがエンジンフック。エンジンを吊り上げられるようについているもの。

⇒ なおこの時、自動車メーカーがそのアース先を指定(特定部位を指定、又は推奨)していることもあるので、まずはクルマの取説を読み、取説を優先してお取扱い願います。

また何でフィニッシュはバッテリーのマイナス端子でなく、露出している金属部分へのアースなの?? という疑問も出てくるかと思われますが、

これは不測の引火事故を防ぐためと、あとエンジンブロックへダイレクトに接続することで、電気の流れる経路を少しでも少なくして 電気の抵抗ロスを減らそう! といった目的から、そういった方法が推奨されているようです。

 まあ電気ロスについては ”おまじない程度” で、意味の大半は引火事故の防止とお考えください。 バッテリー等へクリップ脱着される際には多少、接続部位から火花が出る事が御座いますが、(家屋のコンセントへプラグを抜き差しした時のような感じ) 実はバッテリーからは引火性のあるガスが微量ながらも出ており、その火花がそのガスへ引火し事故に至らないようにと、バッテリーに最も近いマイナス端子にはつながず、極力遠いエンジンフックなどの金属(アース)へ接続するようになっております。 またそれが推奨される適正な取扱いとされております。
 エンジン回りは高温になっていることが御座います。 周辺に触れる際には火傷など十分ご注意ください。

エンジン始動のやり方

最後に、ブースターケーブルを繋げたら、いよいよエンジン始動を試みるわけですが、、 ここでもちょっと補足しておきたい事項が御座いますので、

キーを回す前に今一度! ご留意を。

@ 救援車両のエンジンを始動する

⇒ 尚この時、救護車のカーナビ画面やヘッドライト、エアコンなど電力消耗の多い電装品などはOFFにしておくことを推奨。(推奨というより必須寄りでお考えを)

A ブースターを繋げたそのままの状態で、10〜15分ほど放置する(インターバルを取る)

⇒ バッテリー上がりした車両のバッテリーへある程度充電を施し、始動しやすくする狙い。 またBでの充電吸い取られ現象を極力避けるためにも。

 特に、使用されているケーブルが細い場合、それから上がっているクルマの充電量が極端に少ない場合には〜 出来るだけこのインターバルを設けられるようにしてください。

 ケーブルが細いと始動時の補助力が極端に落ちますので、(電気の流量が少ないため) 上がっている車両のバッテリーの充電もある程度ないと なかなか上手くかからないことが多いですし、充電の吸い取られ現象は ある程度充電量が確保できればおおよそ回避可能ですので。

B 救護車両のアクセルを少し踏み、エンジン回転数を上げてキープしておく

⇒ 上がっているクルマのキーを回した瞬間、救護車両のバッテリー電圧が一瞬大きく落ちることがあり、その瞬間救護車両がエンストを起こす恐れがあるだけでなく〜 稀に救護車両の充電が一気に吸い取られ、エンストだけで終わらず〜 救護車両までもがバッテリー上がりを起こしてしまい共倒れしてしまうこともあり、

こういった弊害を予め予防する目的で。

 エンジン回転数を上げると発電量が増え、アイドリング保持に必要な電気を確保しておくことが可能となるだけでなく、一瞬の急激な電圧低下があっても惰性でエンストを回避することが可能となりますので。
 消耗の多いバッテリーの場合、回転数を上げておくだけでは事足らないことも御座います。 そういった場合には予めAのインターバルを十分にとり、少しでも吸い取られる負担を軽くしておくなど対策が有効となるでしょう。
 上げておく回転数は2,000〜3,000r/minくらいまでで十分です。(メーターで言う2〜3の間くらい) それ以上上げても充電量は増えませんし〜 車種によっては発電制御がかかり(発電機の保護)逆に発電ストップされ、本来の意味を全くなさない場合もありますので。。

 それと上げておく時は、その状態を一定に保つように。 アクセルをパコパコ踏んで吹かす感じではないです。 ご注意を。

C バッテリー上がり車両のエンジンを始動する

⇒ ここでようやく始動です。 もちろん始動中は救援車の回転数キープはしたままで。

なおAのインターバル不足で勢いが足りず、かからなかった場合には、もう一度Aから、今度はインターバルを長めにとって再チャレンジを。

ちなみにこの時、いつものようになかなかエンジンがかからないケースもあるでしょう。 しかしこういったケースでは他に根本的なトラブルが潜んでいることもありますし、またかからないからと言って長時間スターターを回し続けることは色々と弊害を生んだり危険なケースも御座いますので、(この場合には上がっている車両も救援車両もいずれに対しても)

とにかく普通でない?と思ったなら、すぐさま始動を試みることはあきらめ、

何かしらの対策、もしくは素直にロードサービスなどへ救援を。

 なお始動する際に、一旦キーをONにして カーナビ画面やヘッドライトは消灯しておくように。 始動時の電力確保だけでなく、始動後の電圧安定にも一役買いますので。。

D エンジンはかけたままでケーブルを外していく救援車も

⇒ 無事始動に成功したなら、双車エンジンはかけたままケーブルを外して行きます。

ちなみにこの時、外し方は ”繋ぎ方の逆の手順” で行います。

 なおこの時、ケーブルを外した瞬間に上がっていた車のエンジンがストップすることが御座います。 また少し時間がたってストップすることも御座います。 こういった症状が見られる場合には、、 極度のバッテリー劣化というケースも御座いますが、車両の発電機などに異常があるというケースも多く、(ベルト切れということも) それ以上の救援は困難であるとも考えられ、、

 そういった場合にはロードサービスなど専門の救援のご検討がよろしいかと思われます。

D 作業完了後でも、エンジンは直ぐには切らない!電装品は使わない!!動かさない!!!救援車も

⇒ エンジン始動も終わりケーブルも取り外したなら〜 一見、それにて作業終了! お疲れ様でした!! となりそうなものですが、もう一歩! 注意しておきたいことが御座います。

一連の作業終了後でも、どちらのクルマも直後はまだエンジンを切らないで下さい。 車を動かさないでください。

救援車は救助によってバッテリーがやや消耗しており、かなり稀ですが、、 エンジンを切ってしまうとそのままかからなくなってしまうことがあるようですし、(ミイラ取りがミイラになるみたいな)

まあそれは大袈裟だとしても〜 特に上がっていた方は今の今まで始動出来ないくらいまでバッテリーが弱っていたわけですから、その瞬時にバッテリーに必要十分な充電が満たされているわけではなく、、 切ってしまうとまたかからなくなってしまう恐れは十分ですし、また充電量がかなり少ない状態では、他の電装品がONになった瞬間! そちらに電気が一気に使われてしまい、アイドリング保持に必要な電力が奪われそのままエンジンストール(エンスト)・・ もちろんまたかからなくなって・・・ なんて事も決して珍しくなく、

とにかく直ぐには切らない!電装品は使わない!(カーナビやヘッドライト、エアコンは特に) 車は動かさない! ように。

 切らない、電装品は使わない、、 という部分は理解できるが、車を動かさないという部分はどういう事?
 ⇒ 車を動かす際、必ず絶対にブレーキを踏むことになるはずですが、そのブレーキを踏むとブレーキランプが点きますよね? そのランプ点灯が電装品をONにした状態と同じことになりますので。。 え〜 そんな大げさな、、 と思われるかもしれませんが、バッテリーの消耗具合によってはブレーキランプ程度の電気消耗でもエンストを引き起こすことは御座います。 実際私も、これまで何度となく経験しておりますし。。。 とにかく十分ご注意を。
 どのくらいそのままにしておけば?
 ⇒ 救援車両の方はものの5分位でいいでしょうが、(ただ補助に時間がかかった場合はもう少し余裕を) 上がっていた方は最低30分はそのままの状態にしておいた方がいいでしょう。 またその後動かす際にも、充電量が安定するまでは(2-3時間長距離乗る、充電器で充電するなど)出来れば電装品は使わないように移動されるのがベストと言えるでしょう。

 ※ なお、十分なインターバルを取ったにも関わらず、、 ブレーキを踏んだ瞬間エンストしたり、また少し動かすといきなりまたエンストした、、 といったケースでは、バッテリー消耗うんぬん、、 発電機の異常など今回のバッテリー上がりの元凶的な何かが見え隠れしているとも考えられますので、そう言った場合には それ以上は専門家などへお任せするようにされた方がよろしいかと思われます。

始動後の対応等。 その後はバッテリーは替えた方がいい? 充電でOK?

エンジンが無事かかったなら〜 後は状況に応じ適所ご対応を。 適正に対応しておかないとまた上がってしまう可能性も御座いますので。。

ライトや室内灯の点けっ放しなど、あきらかにソレが原因だと分かっている場合

⇒ この場合は、十分な充電によって直近の状態までバッテリーは回復しますので、長距離ドライブか、(2-3時間くらい) 充電器によって満充電するだけで問題はないでしょう。(急速充電は不可)

 なお、バッテリーは一度上がるとクセがつく、、 みたいなウワサ話がありますが、これは新しめのバッテリーではまず当てはまることはありません。 ご安心ください。 但し、ある程度経年消耗しており、そういった矢先に上げてしまうと それを皮切りに一気に劣化が進んでしまうことはあるようで、(理論的にそういった見解はないそうですが、これは今まで車業界で経験してきてそう結論付けられる例を何度も見て来ておりますので) そういった場合には出来るだけ早急に交換されることをオススメ致します。
 エンジン始動直後、30分くらいアイドリングで置いておけば、よほど放電が酷いものでなければ再スタート出来るほどまで回復できると思われますが、ただこの状態は最低限としか言えませんので、出来るだけ早急に満充電されますようご注意ください。(数日、最悪次の日になったらもうかからないとか、冷え込んだ朝だとかからないとか そのくらいの余力程度とお考えください)

長期放置やあまり乗らない事による自然放電だと思われる場合

⇒ バッテリーは、普段からあまり車に乗らない、また乗っても短距離のみ、、 といった使用環境下では、通常より劣化が早いとされております。 なのでこういった要因で上がったと考えられる場合には〜 既にかなりバッテリーの老朽化は進んでいると思われ、よほど新しいものを除いては、素直に新しいモノへ交換されることをオススメ致します。

 同じ環境で使う限り、、 一旦は充電しても〜 日増しに上がるまでの間隔がどんどんと狭まってくるだけで、解決には至らないとお考えください。

3年以上使っているなど、劣化消耗が進んで起こったと思われるケース

⇒ この場合はただちに交換されますことをオススメ致します。

 バッテリー液不足で上がりを併発してしまった場合、液補充を、、 等と言われる方もいらっしゃいますが、はっきり言って上がりを起こすほど液量が減っている状態はもはや劣化がかなり進んでいると考えてよろしいでしょう。 私的には追加補充よりも素直に交換されることをオススメ致します。

上記いずれにも心当たりないのに、突然上がってしまった!

⇒ この場合はバッテリー本体の異常、(内部が損傷し正常な電圧を出せない等) 発電機の異常や故障、ベルト切れ、、 等、上がった元凶的な存在が隠れている可能性がありますので、ディーラー等で出来るだけ早めの点検を受けられますことをオススメ致します。(> 稀に端子が接触不良を起こしていることも

・・とまあ以上こんな感じで、皆様のお役に立てる部分御座いましたら幸いです。

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業界20年超のクルマ屋さんのブログです。 街外れの小さなお店の経営者、兼・営業、兼・サービスマン。

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