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事故歴・修復歴と査定評価(減額) /リアの追突事故。貰い事故によるもの

 
2018/11/09
 

日本自動車査定協会(JAAI)登録店店主、認定査定士のsadaです。

信号待ちで突如後ろから! ・・・こういった貰い事故・追突事故って意外と多いモノ。

ちなみにこういった ”貰っちゃった被害者” は、もしそのクルマを直してもらったとしても、、 今後下取りや買取り等として売却しようと思った時、一体どのくらい査定が下がっちゃうのでしょうか? 何円・何万円、いくら下がる?悪い? また過去に貰っちゃってる経歴があり、この度買い替えを考えているのだが、、 どのくらい査定ダウンしてしまうのか気がかり。 どうなの?

 なおここでは、各査定ダウンの額は ”修理されたもの” を前提にした評価ですので、事故現状車(未修理車)での査定額とは異なります。 未修理車の査定額については ⇒ 別途こちら をご参照願います。(ただ未修理車の査定も、修理後の状態を仮定し減点する作業が御座いますので、当頁も合わせご参照頂くことを推奨)

厳密には事故の度合にもよるが、、

まずこういった評価を求める場合、とりわけ事故と査定評価の概念が必要になって来るでしょう。

もし直した場合、そのクルマが ”修復歴” になっちゃうものかどうか。(一般的に事故車、事故歴と呼ばれるもの)

① ちなみにもし修復歴に該当しそうにないものであれば、

大きく減額されたとしても—

そのクルマの一般的査定相場(単位千円) × 車両クラス = √ ÷ 4.8 × 0.8 × 1,000(計算機で左から順番に打ってください)

※ 単位千円(例) → 1万円 = 10千円

※ 車両クラス(乗用) → 軽自動車(180)、コンパクトカー(180)、一般的な5ナンバークラス(220)、3ナンバー中型車(260)、3ナンバー大型(310)

この算式(計算式)で出る額がおおよその上限となるかと思われます。(なおこの減額を、業界では外板価値減点と言います)

※ 但し、バックドアを軽く鈑金塗装された程度など、(修理も可能だが、あえて交換したケースなども含む) その損害がかなり軽微なモノである場合には、場合によっては無減点というケースも稀にあるでしょう。

② 対しもし修復歴になろうかと思われる場合では(修復歴有)

そのクルマの一般的査定相場(単位千円) × 車両クラス = √ ÷ 4.8 ×  × 1,000(計算機で左から順番に打ってください)

※ 単位千円(例) → 1万円 = 10千円

※ 車両クラス(乗用) → 軽自動車(400)、コンパクトカー(400)、一般的な5ナンバークラス(500)、3ナンバー中型車(600)、3ナンバー大型(700

※ 例えば、、 修復歴無しの標準査定価額が50万円くらいの軽自動車(乗用)の場合 ⇒ 500×400=√÷4.8×1×1,000 ・・・93,169~ ⇒ おおよそ93,000円の査定ダウン。 150万円のノアクラス 1500×500=√÷4.8×1×1,000 ・・・180,421~ ⇒ おおよそ18万円の査定ダウン。

最低でも、このくらいの減額にはなっちゃうかと思われます。(なおこの減額は、業界では修復歴減点と言います)

※ あくまで通常、追突事故による一般的(平均的)な損害を想定しての算式です。(修理が視野に入る範囲) 至極損傷の激しいもの、通常ではあまり修理されることのないレベルの修復歴車などでは~ 上記表よりももっともっと高額な減点式が採用され、かなりの減額になることも御座います。 その辺りは予め十分ご留意等のほどを願います。

これら減額予想の注意点

 これらは日本自動車査定協会(JAAI)による中古自動車査定基準(2018年5月現在)を元にしたものです。 ゆえJAAI基準で査定業務をされていないお店などでは(国内店舗の半数以上が該当するでしょう) これら額が大きく変わる可能性が御座います。(いい意味でも悪い意味でも) 特に ”オークション相場方式” を採用しているような中古車販売店や買取り屋さんなどでは、人気車は大差なく~ しかしマイナー車だとけっこうな差が出たりと 計算では求められない要素が沢山からんできますので、(そのお店の専門性や取扱いの得意度などによっても) ここでの算式は全くあてにならない可能性があると思われてください。

 これらはあくまで、一般ユーザーの方でも簡易計算が出来るように私が独自に簡略化したものです。 実際には車両クラスにしても車種毎に細かく設定がありますし、(ここにないもっと大型クラスの設定なども) 事故による損傷の細かい度合によっても算式係数等は上下しますし、(修理の仕上がり具合で価額が上下することも) また修復歴判断は現車毎にとても高度な技術が要され、ここでこれら要素までをページで具体化するのは非常に困難でありますし、、 いずれにしても現場・現実では誤差は発生すると思われますし、また場合によっては大きく異なってしまう可能性も考えられ、とにかくあくまで ”参考” 程度までに願います。

 ここで挙げます各データなどは、修理済み車前提のものとなります。 未修理のものはまた各算式等が異なります。 ご注意願います。

 

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