車屋さんの自動車情報Blog

    

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驚愕!下取り査定ミス、査定間違いのリアル

 
2018/11/06
 

これ、実際にそこそこ多いかと思われます。

先ず ”事故車の査定ミス” については以前にも取り上げさせて頂きましたが、その他にも単純に・・

  • グレードの判別ミス・誤認
  • ボディーカラーの誤認
  • 査定士(営業マン)の経験不足によるもの
  • 営業マンと上司との見解の食い違い
  • 単なる凡ミス

...等々、こういった現場の現実などから来る下取り査定ミスも多くあるでしょう。

グレードの判別ミス・誤認

ターボとか4WDとか、かなり大まかな判別ミスは極稀かもしれませんが、

グレード名称の最下部に付くようなサブ名称などはエンブレムからも車検証などからも判別する事は困難であり、完全に査定する側の知識や経験などのみがモノを言う部分も多く、ゆえそういった細かいグレード・仕様などの判別ミスや誤認、無知から来る査定ミスは多いでしょう。

とにかく細かいグレードって覚えきれないです。販売中の取扱い車種の新車(最新モデル)ならまだしも、過去のマイナーチェンジや年式毎の特別仕様、その他特別限定車までとなると・・ さらにそこに他社メーカーまでも加わると。。(抜け・欠け、忘れ、偏り等も)

※ もちろん知識や経験ということは、そもそも情報に間違いあることも。

ちなみに車検証などからの細かいグレード判別などの方法も御座いますが、ただそういった判別のマニュアルやソフトを導入しているお店などに限られ、(こういったソフトってけっこう高額なので、意外と導入されていないお店は多いですよ)

やはり大半のお店では経験や知識が主要の判断材料となろうかと。

なおグレード詳細が分からない、明白にならない場合などでは、、リスクマージンを取りに行くお店も。(⇒ 故意に相場水準の低い方のグレードを参考に査定を行う

ボディカラーの判別ミス・誤認

シルバーと黒の2色。これら違いは誰でも容易にミスなく判断出来ますが、

しかしここ近年のクルマではそれらシルバーや黒でもさらに数種類存在している事も珍しくなく、、

そういった豊富なカラーゆえ、それが査定ミスにつながることも。(もちろんシルバーや黒だけに限らず)

え? そんなに色間違うことある??

ありますよ。

例えばシルバー系。車種によっては明るいシルバー、暗いシルバー(ガンメタ系)、グレー(若干他色の混じったシルバー系)、、、 こんな感じで豊富なラインナップが揃うクルマも珍しくなく、またこういったシルバー系は日の当たり具合や天候、時間帯などによって見え方が異なることもあり、それから人によってはどの色もシルバー一言でまとめていて差別化していないなんて事も。。

※ きわめて黒に近い濃紺や深緑系では、夜間ではどう見ても黒にしか見えない例なんかも。

※ 色の呼び方は人それぞれ。そういった要素が間違いを起こしてしまうことも。(何かしら資料と見比べて評価を導く場合、けっこう相場情報とか色表記は適当だったりしますすし、また逆もしかり。。)

※ また現場の査定士は適格に判断しているが、価格評価する上司との間で誤差が生じてしまっている例も。(査定士の把握しているシルバーと、報告を受けた上司が頭で思っているシルバーとで誤差が生じている等。 ちなみにこの食い違い的なミスは後程で詳しく。。)

似たような色だが、それでもそんなにボディカラーで価格差はあるものなの?

けっこうありますよ。

クルマを購入される際、やはりちょっとしたカラーが気になる方も多いのでは?色にコダワリある方もいらっしゃるのでは? それと同じように、下取り査定などでもやはりちょっとしたカラーが査定差となって現れることは決して珍しいことではないかと。

※ 同じ黒系だが~ 数十万、時として百万円近くの相場差のある車なんてのも実際に。。(とある車種は黒系だけで3種類あって、うち一色は人気だったが、他はちょっと不人気で、、実際そのクルマの査定間違いで百万近くの査定損したお客様・・ リアルに知っていたりします ^^;)

査定士(営業マン)の経験不足によるもの

随分と以前に一度触れさせて頂いておりますが、現実、クルマ屋さんの第一線で下取り査定されている方は8割がた、厳密に言うところの ”資格を持つ査定士” ではありませんので、またいくら査定士の資格を有していても資格はあくまで ”卓上のなんとやら” にしか過ぎず、

まあこういった方はやはりベテランの方に比べ必然的に何かしらのミスは多くはなるでしょう。

ちなみにベテランだからと言ってもミスがないわけではありません。 逆にベテランさんになるほど実務に慣れすぎての凡ミスも。

営業マンと上司との見解の食い違い

このパターンもけっこう多いかな。

ぶっちゃけ言いますと、下取り査定の査定結果(価格)を実際に出すのは、その現場第一線で査定を行っている査定士や営業マンなどではありません。ほとんどの場合その査定士や営業マンの上司(上司でも、かなり上層部の幹部系)の方が結果を出していると思われて下さい。

査定(現車の確認やチェック)をしながら、営業マンが携帯電話を片手に誰かと相談している姿を見かけませんか? また査定した紙と共に事務所の奥へ行き、長時間誰かと相談しているような雰囲気に出くわしたことはありませんか?

ちなみにこれら行動パターンのおおよそでは、どれも査定結果を出せる上層幹部の上司との話に間違いないことでしょう。

という事は?

実際の現車をその上司の方が直接見ているわけではなく、また現場の第一線で現車を確認、チェックしている査定士(営業マン)との伝言リレーのような形であるがゆえに、当然そこには—

互いの見解違い

が発生する可能性は高く、

どんなに丁寧な査定書を書いても~ やはり現物を見るのとでは全然イメージが異なることも多いですし、また査定は個人的感覚要素が強く出ることも多いため、(同じキズでも過大する人がいれば過小する人も) まあいずれにしても。。

よってそれらが起因しての査定ミスも十分にあり得るであろうと。

実際私も、こういったケースの現場に立ち会った事も数知れず、またちょっとしたお互いの表現ニュアンスの違いが査定結果を左右することもしばしば。

※ 先述の色間違いなんかもこれに起因することも。(現場の査定士が言うシルバーと、上司が思っているシルバーとで食い違いがあり、それが。。)

単なる凡ミス

これはいかなる強力な制度があれど防げない現実かと。

走行距離が間違われて取り扱われていたりも?

実際にけっこうありますよ! 査定票には実走行距離が記されているが、上司との相談時点で言い間違えられていたり、、、 なんて事も。

査定ミスから身を守ろう! 対策例

ところで、これら下取り査定ミスの可能性とかは分かったから、現実的に誰でも実践できそうなミス防止策とかはないの?

⇒ 下取り査定対策

まあとにかくコレ↑ に尽きるかな。

  • 理由① なんで買取り系なの? と。しかし— 車屋さんでの多くの下取りと違い、そもそも買取り店はエキスパートぞろいも多く、より正確性ある査定結果ならやはりその道の専門系は外せないかと。(関連: 実務上では、下取りも買取りも どちらも同じ買取り業務です
  • 理由① やはり他店との結果比較が単純明快で誰にでも簡単かな。先ず2店舗以上でのミスは限りなくゼロに近いとも言えますし、ちなみにもしミスがなくても他店との競合比較等によって高額査定の道が開ける可能性のオマケつき。

いかがなものでしょうか。

人間なら誰しもミスはするもの。 しかしミスはして欲しくはないもの。 またそれが高額商品であればなおさらかと。

ぜひ。

 

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