土禁車の査定評価は？
日本自動車査定協会（JAAI）登録店店主、認定査定士のsadaです。
オーナーさんの中には、車室内を土足厳禁仕様とされている方も多いのでは？
ところでこういった土禁車、車室内はキレイですし 足元に砂が乗る事もなく、、 査定時にはけっこうアピールポイントとなりそうですが、
下取りや買取りの際も査定アップにつながる？
まずクルマ屋さんの多くでは、、
査定アップにつながることはないでしょう。
スタッフが ”キレイなクルマですね～ 査定頑張っちゃいますyo！” とか言っても、まあお世辞程度の営業トークだと思っておいた方がいいでしょう。
査定結果は結局は数字。何処をどういう感じで評価しているかなんてお客様には分かりませんから、査定アップにもならない要素でもガンガンに褒めてくるのは常套手段。むしろウソでも褒めておくと条件良さそうにも感じますので、特別感を誘うために 思い当たる都度褒めあげる営業マンも多いでしょう。
なんで？
確かに、日本自動車査定協会基準では、、
内装の無減点加点（ルームクリーニングの必要性は除き、その他汚れや穴など減点事項がない状態） ⇒ 20点加点（おおむね2万円程度の査定アップ。 但し新車卸し1年モノまでの車両は除く）
こういった項目があり、土禁車など車室内のキレイなクルマに適用され優遇されようかと思いますが、
しかしこれらは、何も土禁車でなくとも、ごく普通に使っているレベルでも十分に適用されますから、それだけ特別、、 というわけではなく、
また、
ルームクリーニング減点 ⇒ 10点減点（おおむね1万円程度の減額）
というのもあり、
こちらを考えると 土禁車だとルームクリーニングの必要性がなさそうだから減点なく、他のクルマより一歩抜きん出れる？ とも考えられますが、
やはりこちらに関しましても、そもそも展示車クリーニングしないクルマなんて絶対にありえないことですから、（どんな状態のクルマでもほぼクリーニングされる）
まあ結局はそれらが特別視されることなく。。
それから、クルマ屋さんの多くではこの協会基準で査定しないことも多いですが、（特に中古車屋さん系）
じゃあどういった基準が多いの？ ⇒ オークション相場方式かな。
しかしそれでも、土足厳禁車ほどキレイに乗られているクルマでも～ 大半、それを反映させた評価をすることは非常に困難なため、（むしろこちらの方がより難しいかも）
オークション評価で内装評価は主にABCの3段階であり、このうちAが最高評価になるのですが、しかしこのAにはクリーニングでキレイになっている程度も十分に含まれますし、検査員次第で え？ これがA評価？ って思う程度でしかない場合もあり、つまりこれら状況を参考にし同等に評価されるわけですから、土禁だからと言ってそれが特別高評価につながることはないというワケ。
※ まあ早い話、評価基準がかなりザックリ過ぎるため、土禁を突出させた評価が出来ないということ。
まあいずれにしても、事実上で査定アップにつながることはないでしょう。
なお日本自動車査定協会基準につきましては、いずれも2018年4月現在における評価基準にて算出しております。また車種区分によっては詳細が変わったり、特に輸入車はこれら基準よりかなり割高になるなど変動幅も大きいです。一応参考までに。
