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タイヤ

 タイヤとホイールは、現在の自動車には絶対欠かせない部品です。

 特にタイヤは、車体と路面が接地する唯一の部品で、 「エンジン動力を路面に伝える」 「制動力(ブレーキ)を路面に伝える」 「路面の衝撃を吸収する」・・・など、数々の役目を担っています。

タイヤの種類

 タイヤには色々な種類があります。

 ・・・というわけで、それぞれの特徴を簡単な表にしてみました ^^

タイヤの種類 乗り心地 静寂性 耐久性 運動性能 燃費 価格帯
スポーツラジアル ★★★ 高価
ノーマルラジアル ★★ ★★ ★★ ★★ ★★ 安い
高級車向け ★★★ ★★★ ★★ ★★ ★★ かなり高価
エコタイヤ ★★ ★★ ★★★ ★★★ 普通
スタッドレス ★★★ 高価
貨物用タイヤ ★★★ ★★ やや高

※ 上記の総評は、私の個人的な総評です。上記に当てはまらない製品や種類もあります。

タイヤサイズの見方、調べ方 /規格

 タイヤサイズの見方は・・・ タイヤの側面に書かれている規格数値から調べる事が出来ます。

タイヤサイズの見方
これが、タイヤのサイズを表す数値

 この数値を拡大してみると・・・

タイヤサイズの記号など

 このような数値やアルファベットが並んでおり(上側の黒字の部分のみ)、それぞれの数値等は6つの規格を表しています。

 A タイヤの幅
 数値が大きくなればタイヤの幅が太くなります。

 B 偏平率
 タイヤの幅に対する偏平率。 同じ幅のタイヤを基準に、この数値が少ないほどタイヤの偏平が薄くなります。(タイヤの厚みが薄くなる。 平べったくなる)

 C ラジアル構造
 「R」はラジアルの意味。 「ZR」の場合には、240km/h超の速度カテゴリーを表します。

 D インチサイズ
 これがいわゆるタイヤのインチ数値。 「15」と書かれていれば15インチという事。

 E ロードインデックス(負荷能力)
 タイヤが耐えられる最大負荷能力を表します。

 F 速度記号
 このタイヤで走行できる速度性能。 L・Q・R・S・H・V ⇒ 120・160・170・180・210・240(km/h)。

 ちなみにサイズ等を調べる時に、一般的にはAB、そしてDが分かれば、、 後はそれほど気にされる事はないでしょう。(貨物用は除く)
 なお、これら規格表記はISO表記です。(国際標準化機構) また昨今でのほとんどのタイヤではこの規格が使われています。 ちなみに他にJIS表記というものもありますが、(日本工業規格) ただ今となってはかなり少数派ですので、その辺りについてまでは 当サイトでは割愛させて頂きます。
 
 規格表記には、上記例とはちょっと異なる形式も多く見られます。 例えば、、 インチサイズの後に ”6PR・8PR” といった英数字や、103/101 といったように複数の数値が並んでいたり、最後尾にLT、もしくはCといった記号が入る場合もあり---

 ちなみにそういったタイヤは、基本的に ”貨物用” であることがほとんどで、

 なおその貨物用にまでつきましては〜 別途 ”⇒ 貨物用タイヤ編” をご参考頂ければ幸いです。

タイヤの製造年月日

 ネットオークションやネットショップ等の普及で、ネット経由でタイヤを購入される方が増え、、 現在ではここら辺りはけっこうメジャーな知識となっていますが、一応念のため。。

 タイヤには、タイヤの誕生日(製造時期)を表す記号も表示されています ^^)ノ

 この製造時期が分かれば、何年の何月頃に生産されたタイヤ・・・という事が判別出来るんですね〜 ^^

タイヤの製造時期(製造年月日)
これが、タイヤの製造時期を表す記号

 拡大してみると・・・

 「M C J 4 1 5

 こう書かれていますよね〜。

 で、この記号を解読すると・・・

 英数字のうち、下3桁の 「数値」が製造時期になります。(2000年以降は下4桁

 41が製造週で、 5が製造年度

 つまり、1995年の第41週目(10月中旬前後)に生産されたタイヤという事になります。

 ちなみに・・・、

 下4桁が 「2205」の場合は、

 2005年の第22週目に製造された計算になります。

タイヤの溝、山

 タイヤの溝には色々な役割があります。

 太い縦溝は 「静寂性」を向上させ、流れるような横溝は 「排水性」を向上させます。

 で、タイヤの溝で一番重要な役割は・・・ やはり 「排水性」ですね ^^

 排水性は雨天走行に欠かせない性能。

 溝が少なくなると排水性も悪くなり、雨天時の走行にスリップや制動能力へ影響が出ます。 極度に磨耗したタイヤをそのまま使用し続けると、雨天時の危険性だけでなく、乾燥路面でもスリップの危険性があり、最悪の場合はタイヤバーストや事故につながる恐れもあります。

 なので! タイヤの溝を調べる方法を伝授しておきましょう〜 \(^v^)ノ

 タイヤには「スリップサイン」と呼ばれる、溝の深さを表す部分があります。(ウエア・インジケータと呼ぶ場合もありますが、言い難いのであまり一般的ではないでしょう)

 タイヤの側面から見ると 「」印がスリップサインの場所を示すもので、「」印の延長上の、タイヤ接地面の溝の中でちょっと盛り上がっている部分がスリップサインです。

スリップサインの位置、印
スリップサインを示す印、位置
スリップサイン
赤線上にある盛り上がりがスリップサイン

 このスリップサインは高さが1.6mmに調整されており、スリップサインの高さと、タイヤの接地面が同じ高さになる前がタイヤの交換時期です。

 ちなみにもし、スリップサインが出てしまうと・・・ (スリップサインとタイヤの接地面が同じ高さになってしまうと・・・)

 その状態での走行は整備不良。

 つまり、道路交通法に違反しているという事です ^^

 もちろん違反切符の対象にもなり、当然車検にも通りません。

 十分注意しておきましょうね〜 ^o^)ノ

 なお、道路交通法で厳密に言えば、、 溝1.6ミリ未満が違法であり整備不良の対象となります。 ただ細かく言ってしまえば〜 1.6ミリ以上か未満かを出てしまったスリップサインで確認することはほぼ不可能と言えますので、一般的にサインが出た時点で車検はほぼOUT。 イコール、整備不良と考えておいて問題ないでしょう。

スタッドレスタイヤの溝、山

 スタッドレスタイヤには、タイヤの磨耗具合を表す 「スリップサイン」と、

 スタッドレスタイヤとしての寿命を示すサイン(プラットホーム)があります。

 タイヤそのものの寿命ではなく、雪道走破性や制動性など〜 あくまでスタッドレスタイヤとして機能する性能寿命とお考えください。

 つまり溝が2段階になっているというわけ。

スタッドレスタイヤの溝
左側がスリップサインで、右側がプラットホーム

 プラットホームは盛り上がり部分が ”ギザギザ” になっている場合が多く、またスリップサインよりも細めで小高くなっています。

 なお、当該プラットホームがいくら性能の寿命を示しているとは言っても〜 経年劣化によるゴム硬化など、その他使用環境などによっても性能の寿命は変わります。(保管環境も) あくまでひとつの目安としてお考えください。

 ちなみに、タイヤ摩耗でプラットホームが露出して来、性能が大幅に減衰しても、、 スリップサインが出てこない限りは〜 例えそのタイヤはスタッドレスとして使えなくとも、、 一般的なタイヤとして使用継続することは可能です。(整備不良にはなりません。 もちろん車検にも通ります)

 但し、そもそもスタッドレスは〜 雪道上での走行スペック、それから制動スペックを最重要視して作られているタイヤですから、ごく普通のラジアルタイヤ(夏タイヤ)に比べると、、 乾燥している舗装道路上は非常に不得意。(ブレーキ距離だけでなく、コーナーリングの踏ん張りなんて腰抜け状態)

 さらに雨天なんてもっともっと不得意。(溝が多くありますが、これは雨天時の排水性ではなく 氷上での排水性を考えてのもの。 雪上に比べ格段にスピードの出る雨天舗装路ではその溝にそれほど期待してはいけません)

 というわけで性能寿命の過ぎたスタッドレスは〜 もったいないからと言って夏も履き続け 履きつぶすのではなく、もし万が一のことを重視し、オフシーズンはオフシーズンで安心できるサマータイヤを。

 注意一秒なんとやら。。 タイヤ代をけちって事故を起こしてしまっては〜 節約でもなんでもないですからね。 またサマータイヤを保険と思えば安いもの!?

メンテナンス

 タイヤは消耗品ですが、点検やメンテナンス次第で寿命も大きく変わりますよ〜 ^^)ノ

 ⇒ 「消耗部品の対策

 ※ メンテナンスについては ↑ また別ページなどでまとめております。

 というわけで以上、タイヤについての色々な知識編でした。


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