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鑑定裏から本音を込めて〜 査定協会認定店&資格保有査定士による下取り必勝ガイド

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下取り価格の変動

基本的には、査定相場って 車屋さんが言うほど大げさにそこまで急激に変動することはありません。

おおむね早くクロージング(成約のこと)させたいがための 焦らしの呪文です。

また数週間〜1ヶ月単位で見ると、確かに、小幅ながらも相場は下がって来ますが〜

しかしこれも目の前に ”成約” がチラつけば チャラに見てくれることも多いでしょう。(相場が下がる前の査定で下取り。 僅かな値下がりで成約を逃すくらいなら その程度なんて安いものですからね)

しかし! 以下に挙げるパターンのみはちょっと話が違ってきます。

一応お見知り置きを。

新型車の登場

まあこれは典型的。 十分ご存知の方も多いのでは?

一般的に、新型モデルが発表されると旧型モデルの価値は一気に下がるのが基本。(新型モデル = 旧モデルの新型、もしくは後継モデル)

軽自動車クラスになると値下がり幅は非常に穏やかですが、高級セダンやミニバンなど、比較的価格帯の高い車種になればなるほど、値下がり幅の傾斜はきつくなる一方。

特に高価な輸入車とまでなると、1月で100万円単位の値下がりも・・・

 輸入車はモデルチェンジ毎に乗り換えられるオーナーも多く、新型が出てしまうと一気に旧モデルの中古車も増えてしまう という影響もあり。

まあごく稀な例ですが、

新型モデルが予想以上の不人気で、逆に旧型モデルの価値が急騰した・・・という例外もありますが・・・ (^v^A  (ホンダライフの全盛期に、実際に起こった事例)

ライバル車の追走

これも上記新型車の登場の延長上かもしれませんが、

こちらは他メーカーのライバル車種のモデルチェンジや、新型車、新規車の投入によるもの。

ちなみにこちらは、タイミングとそのライバル車によっては半端ない変動を巻き起こすことも。

実際にあった話ですが・・・

トヨタの代表的なコンパクトカー「ヴィッツ」は、ニューモデル発表当時から随分と人気が高く中古市場においても高額取引されていた有力車種でした。

が、しかし、

競合メーカーであるホンダは、トヨタを追うような形で、ヴィッツに競合・対抗した 「フィット」を発表。(新規車)

すると・・・

ホンダフィットが予想以上の反響があり、一気にトヨタヴィッツの人気を抜き、同系車種でのトップセールス車種となりました。

・・・で、ちょうどその時期に、タイミング良く? フィットが発表される前に、買い替えの検討でヴィッツの下取り査定をされていたお客様がいらっしゃったのですが、

フィットが発表されてからわずか1ヶ月後に、次期購入車種も決まり、再びそのヴィッツを下取り査定された時には時既に遅し。 既に数十万円もの値落ちが・・・

 ちなみにこのフィットは初代モデルで、これまでトヨタカローラの首位独占記録を塗り替え、市場まで塗り替え 大ヒットモデルとなりました。 またヴィッツはすっかりコンパクトカー王座の指定席を奪われ、その後はイマイチふるわず 鳴かず飛ばずですっかり落ち着いてしまいました。(人気がないわけではないが、フィットの勢いがあまりにも凄すぎて 目立たなくなってしまった感じに)

と、言う事で、

他メーカー・ライバル車の動向にもご注意を。(タイミングが少し遅れたために、たった数ヶ月で愛車の価値が数十万も落ちしてしまっては本当に泣くに泣けないですから・・・)

 その他、初代ストリームの人気に追走した初代ウィッシュ。 ホンダインサイトに追従したプリウス、、 この辺りでも同じような事象が見られましたね。。

人気車の悲劇

これまで猛威を振るう如く人気車だったのに、いつのまにか絶滅危惧種に。。 そんな事例も多いでしょう。

ちなみにその傾向はなかなか掴み難いですが、その傾向にあるクルマは非常に相場に敏感になっており、

もちろんこういった場合も。

 ホンダS-MXだったかな。 超大ヒットモデルにも関わらず、いつの間にか相場も下落し 最終的には消滅してしまった例も。

例えば、かなり人気車なのに ここ最近異常に中古車の玉数が激増しているとか。

こういった場合は、ユーザーがその車種に ”飽き” を見せ始めている証拠。

ご注意を。

 なおこの時、同時に玉数が激増している点も要注意。 人気下降と共に玉数も飽和状態になってくると〜 はっきり言って価格下落は収拾つかなくなることも。
 ちなみに、その引き金はモデルチェンジやヒットしているライバル車の影響である事が多いが、もちろんそうでない事も。

人気車の悲劇 Part.2

人気車はとにかく売れるクルマ。 なので通常はそこまで気にしなくともいいでしょう。

しかしそれだけ売れているという事は?

一旦増え始めた中古車が爆発的に膨れ上がる可能性も非常に高いということ。

そうなればタイミングによっては価格下落の可能性も含んでいるわけであって。。

一応参考までに。

 5年とかの、新車保証も切れて車検到来の節目で急激に増えることは多いです。

季節の節目、年の節目

皆さん、クルマにも一種の ”旬” というものがあることはご存知でしょうか?

春先は新卒者も増え新免も増える季節。 若い方に好まれる車種が、、(軽自動車やコンパクトカー。 スポーツカー等)

GWや夏休み等、大型連休前は 箱型のミニバン等ファミリーユースカーが、、

そろそろ雪の季節となれば 4WD系のSUVが、、

とまあこんな感じで、市場のニーズに合わせクルマの ”旬” も常に変動しており、

ということは?

そう。 旬のタイミングを逃してしまうと大きく相場が動くこともあり、

こういったポイントにもご注意を。

 ちなみにこういった傾向から、旬まで待って売却、、 と、そう逆に考えられる点もあるかもしれませんが、ただ ”待つ” と時間経過と共に下がる価額償却も御座いますので、売却は思い立ったら早急に、かつあれこれずらして旬を取り逃がさないように! という見解で。
 なお、こういった ”旬” に関しましては中古車屋さんが一番敏感です。 なのでよく分からなければ車屋さんに聞けばおおよそ想定しやすくはなりますが、ただ相手は営業マンゆえ色々と注意すべき点はあろうかと思われますので、もしご相談されます場合には色々と一応細心のご注意を。

それから年の節目にもご注意を。

簡単に言えば年の瀬。

年末に近くなればなるほど〜 下取りするクルマ屋さんにとっては ”在庫車の年式落ち” というリスクが増してまいります。

 12月に下取りされたクルマは、売れずに翌年1月まで持ち越してしまうと 即時的に ”一年落ち” してしまいますから。

と言う事は、

年末に近くなればなるほど、車屋さんはこの手のリスク回避意識が強くなり、

当然、査定の財布の紐もグッと固く。。

 簡単に言えば、年式を一年式落とされ(落ちることを想定)査定されるようになるので、場合によっては大幅に査定額が変動するかも。 と。
 ちなみに、12月は自動車業界にとっても一年で最も寒い時期。(最も売れない時期) なので年末の売れ残りを恐れけっこう早い時期から対策に乗り出されることも多いでしょう。(中古車業界は9月・10月は繁忙期。 なのでこの時期を過ぎるとボチボチ要注意を)
車の下取り必勝ガイド

業界20年超、中古自動車査定士資格保有の日本自動車査定協会(JAAI)認定登録店店主。業界裏から裏と本音を語っております。

※ なお、ここに挙げます内容は〜 あくまで一例、かつ一部です。 その他にも、、 またこれら例は、必ずしもというわけでも御座いませんことも予め。

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