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鑑定裏から本音を込めて〜 査定協会認定店&資格保有査定士による下取り必勝ガイド

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日本自動車査定協会とは

通称JAAI、(読み方はジェイ・エー・エー・アイ。 じゃああい とは言いません) 正式名称:一般財団法人 日本自動車査定協会。

査定に関する情報ではよく出てくるこの協会。

ところでこの協会って一体何者?(以下、JAAI)

中立公正な第三者機関

さかのぼること昭和40年代。 これから来るであろう国産自動車業界の発展・進出を見据え、、 行政機関指導のもと発足した中立公正な公益法人。(後に、現在の一般社団法人へ移行)

当時においては、当該法人が下取り査定業務を行う建前でしたが、しかし当職員が受け持つ台数に限りがあったため、各販売店の協会技能検定合格者に業務委嘱(イショク)する補完措置がとられるようになり、後に買取り業務も含め現在のような ”中古自動車査定士制度” や ”査定業務実施店制度” ”中古自動車査定基準” を定めることとなった法人団体。

まあ簡単に言えば ”査定業界の権威” とでも言っておきましょうか。。

 ちなみに当該JAAIは、東京本部を中心に、全国47都道府県に支所(支部)が設置されております。

中古自動車査定士とは?

自動車商取引きにおいて、事業者の正常円滑な運営だけでなく、消費者の利益や保護も目的として、JAAI管理のもと認定登録された査定技術保有者のこと。

 ここで言う査定技術とは?
 JAAIが指定する中古自動車査定基準(後述)で査定を実施出来る能力・知識を持っていること。

一般的には販売店ディーラーや買取り店スタッフがこの査定士を保有している場合が多い。

 ちなみに、中古自動車査定士として認定登録を受けるには、JAAI各支部が行っている講習を受けたり技術試験に合格する必要がありますので、誰でもなれるわけではありません。

↑これはその査定士である証 ”査定士証” (ちなみに私のです)

査定業務実施店とは?

後で説明する ”中古自動車査定基準” に基づき、上記 中古自動車査定士に査定を行わせる、かつJAAIに認定登録を受けた販売店や買取り店のこと。

JAAI支部のいわゆる末端会員事業者のような感じ。

ちなみにその実施店には、JAAIからその証として ”査定業務実施店のプレート” が配布されていますので、店頭、もしくは商談ルームなどへ飾られているプレートから実施店の有無を確認することが出来るでしょう。


↑これがその実施店の証のプレート (ちなみにウチのです)
 なお、一応補足までに、、 査定士は、JAAIによる試験等に合格すれば誰でも保有することが出来ますが、(査定士として登録される) しかし ”中古自動車査定士証” は、この査定業務実施店の社員・所属スタッフなどでないと配布されませんので、(JAAIから実施店経由で配布される) この査定士証を持っているか否かで そのお店が査定業務実施店かどうかを判断することも出来るでしょう。

 ※ 但し、査定士証の所属会社名が合致しているかどうかはご確認を。 通常、その所属会社を退社された場合にはこの査定士証も返還しないといけないのですが、稀に、退社時に紛失したと偽って返還せず、以前の勤務先の査定士証を 実施店スタッフでないのにそのままコッソリ使っている人がいらっしゃいますので。。 
 なお査定業務は、こういった査定業務実施店だけでなく、JAAI各支部などでも受ける事は可能です。(ただJAAIでは買取り等は出来ません)

中古自動車査定基準とは?

JAAIが定め提唱・監修する中古自動車の国内標準的査定概要。

日本自動車査定協会基準” とも。

車両の細かい状況・状態に合わせ点数を加点、もしくは減点していく方式で、別名 ”加減点法” と呼ばれる採点方法をとっており、

 傷1cm、凹み1cm単位で減点、加点要素も色々と多く とにかく細かいです。 他にも加減点をする類似の査定方法をとるお店なども御座いますが、しかしこちらはとにかく厳密・厳格さでは圧倒的と呼べるでしょう。

査定士なら誰が査定をやっても同じ点数で評価できるようになっているのが最大の特徴。

 ただ採点は個人差が影響する部分も多いですので、ここは絶対とまでは言いきれませんが。。

 また採点はあくまで点数止まりまで。 そこから査定価格を出すには各お店の ”車両の基本価格(ベースとなる評価額)” が左右しますので、採点は同じでも査定結果(下取り価格や買取り価格)までが同じとは限りません。 その辺りまで誤認されませんように願います。(つまり採点は同じでも、お店によって最終的な査定価格は変動するというわけ)

↑その採点票の一部 (カーチェックシート)

協会の裏表。 建前と実態

なお、これまでの解説では、、 当該協会は査定業界の中心的存在であり、かつ提唱する査定基準は業界における標準!みたいに触れてきましたが、

しかしぶっちゃけ、これらはあくまで ”建前” であって、本音の実態部分とはかけ離れている部分もかなり多いですので、

最後に裏事情とも言えるフォローを入れときましょうか。。 ^^;

@ 日本自動車査定協会基準と言われる ”中古自動車査定基準”。 実はそこまで業界標準ではないです。 むしろ希少派と言っても過言ではないかもしれません。

確かに、修復歴(事故歴)判別における、その細かい基準などは業界標準的かもしれませんが、(実際修復歴の有無などの判断は、これら査定基準をもとに判断されるのが業界では標準とされております)

しかしそれら以外の細かい採点方法や基準、見解などは〜 現場実務で使われるお店はあまりないのが正直なところ。

また査定業務実施店などでは、JAAI基準での査定が必須とされてはおりますが、、 それでもなお現場実務では。。。

  なお、このより詳しくの裏事情などについては、また続きはこちら ”⇒ JAAI・中古自動車査定基準と下取り査定の現実” にて。

A 査定士証は ”見た目” 目的で持つスタッフも多し。 また実際には、査定士とは言えど必ずしも高い技術を持っているとは限りません。

見栄えで査定士証を持つ、、 ここはなんとなく分かる部分もあるかもしれませんが、(日本人は、見せる方も見せられる方も〜 資格や称号、肩書が大好きですから。。)

しかしそれほど高い技術を持っていないこともあるって? これ本当??

本当です。 だって、、

  なお、このより詳しくの裏事情などについては、また続きはこちら ”⇒ 査定士制度の実態・ウラ死角” にて。

また相応の技量を持ち合わせていないとなれば?

当然! 事故車判別で致命的ミスを引き起こすことも現実に。。。(何も致命的でなくても、凡査定ミスだって。。)

  なお、このより詳しくの裏事情などについては、また続きはこちら ”⇒ 事故車の下取り査定。裏事情アレコレ” にて。

とまあこんな感じで、

まあ現実は色々と表裏あるものなんですね。。

 もひとつオマケ ”⇒ 査定業務実施店である本音
車の下取り必勝ガイド

業界20年超、中古自動車査定士資格保有の日本自動車査定協会(JAAI)認定登録店店主。業界裏から裏と本音を語っております。

※ なお、ここに挙げます内容は〜 あくまで一例、かつ一部です。 その他にも、、 またこれら例は、必ずしもというわけでも御座いませんことも予め。 もちろん状況などによっては下取り査定の方が好条件であることも多く、いずれにしてもあくまで参考までに願います。

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