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そもそも新古車・未使用車とは何?

2000年代初期に爆発的に増殖し、一時期はメーカーから対策が入るが〜 それでも今現在もなお安定的に定番化している ”新古車(未使用車)” というクルマ。

ところで、そもそもその新古車って何なの? どんなの?

名称の由来

新古車 ⇒ 新車に近い中古車。 新車だが、一旦登録しナンバーが付いて中古車扱いになるので。

 新車卸し後、まだ納車されず誰のユーザーの手へ渡っていなくとも、一度でもナンバープレートが付いたクルマは中古車扱いになります。

未使用車 ⇒ 新車卸し後、まだ誰のユーザーの手にも渡っていない(使われていない)クルマ。

 ちなみにどちらに関しましても ”一度ナンバープレートが付いている” は共通とお考えください。
 補足 ///
 未使用車に関しましては、昨今では ”届出済未使用車” ”登録済未使用車” という表記へ修正移行されておりますが、届出済や登録済というのは名義登録されナンバープレートが付与されているクルマのことを指し、(軽自動車は届出、普通車・乗用車は登録) まあ名称の意味合いまでは変わってはおりません。 その未使用車という表記がより具体的に表されるようになっているだけです。

名称の規程

以前では新古車という表記が中心でしたが、しかし市場へ多く出回るようになって以降 公正取引協議会(公取協)によって ”紛らわしい” と見解されるようになり、

それから間もなくユーザーの混同を避けるため ”新古車という表記は禁止(不当表現)。未使用車など他の表現を用いるように” と、警告と通達が発令され、また公正取引協議会加盟店を中心に指導が入るようになり・・

それ以降からは事実上 ”新古車” という表記はほとんど使われなくなり、代わって未使用車という表現が主流に。

 新古車と未使用車はもともと同義語だが、未使用車は公取協によって適正統一化されたもの。

ちなみに、未使用車表記が主流になったとは言え〜 協議会非加盟店や一部のユーザーなどではまだまだ新古車という表現を用いることも多く、(表現が法律で規制されているわけではありませんから) ゆえ当サイトではあえてどちらも名称として使っており、一応その辺りも補足としてまでに。

 補足 ///
 販売店保有の試乗車やデモカ−等で、未使用の展示品は除き、試乗などで使われたようなクルマももちろん含まれません。(過去にはこういったクルマも含まれてましてが、昨今ではそれもないです)

 ※ なお、これら未使用車についての細かな規定などについては別途こちらもご参照ください。 ⇒ http://www.aftc.or.jp/content/file/pdf/aftc_info/aftcinfo_201409.pdf (自動車公正取引協議会配布のPDFファイルより)
 補足A ///
 稀に勘違いなさっている方もいらっしゃるようですが、未使用車などは ”欠陥車” ”手直し品(車内事故を起こした修繕品)” ”キズモノ品” ”訳あり品” などでは御座いません。 どちらかといえば、最近流行りの ”新品アウトレット” に近いかもしれませんね。(新品開封品みたいな)

 ※ ただ流通の過程ゆえ、絶対とも言い切れない部分も御座いますが。

注意事項

冒頭にて ”=(イコール) 誰の手にも渡っていない車” と申しましたが---

ただ先ず誰かしらの名義登録をしない事にはナンバープレートは付与されませんので、いくらそういった車とは言え一旦販売店、また販売店関係者の名義にて名義登録されており、

ゆえかなり厳密に言えば ”ワンオーナー車” であるクルマ、、 ということは十分ご留意願います。

それからこういったクルマの細かい規定は、あくまで公取協の権力が及ぶ範囲内でのみの話です。

よく見かける有力雑誌系の中古車情報ではこういった公取協の指導がきちんと行き届いており そういった情報に見る掲載在庫車、それからそもそも公取協加盟店では問題ないでしょうけど、

そのいずれにも当てはまらないようなお店や在庫車も意外と多いですから、

念のためこの辺りにも十分ご注意を。

 その未使用車が公正取引の面から適正管理されているものか否かは、、 そのお店が ”新古車” という表記を用いているか否かで判断されていいでしょう。 新古車表記は、現在の自動車業界ではある意味 ”タブー用語”。 それを未だに使用しているということは。。

 ※ なお、こういった用語は個人売買では特に規制はありません。 一応念のため。

新古車・未使用車の発生ルート

その昔は自社展示品、(入れ替え品や型遅れ等) 誤注文車両、それから顧客キャンセル分・・ こういった車両が ”新古車” として売り出されていた程度のものでしたが、(90年代)

 この当時は元試乗車も含めそう呼ばれていました。 また取引数はかなり少なく、もちろんかなり内密に流通していました。

次第にディーラー実績争いや目標達成意識によって ”実績買い” していたクルマも増えだし、、(いわゆる販売店の自爆営業)(90年代終わりころ)

 なお実績に入れるには一度登録しないとならないため、(ナンバープレートが付く) 在庫車は全て中古車扱いになってしまう上、もちろん自爆分は過剰在庫となるため・・ こういったクルマはとにかく早急にさばくために、仕入れ値ギリギリの格安で流通していました。 ちなみに流通先は、新車ディーラーがこういった中古を扱うのはあまり好ましくないですから、業者向けのオートオークションで中古車販売店へ流れるのが主でした。

さらに2000年代に入って、いつしかそういったクルマが注目を集め出したのを皮切りに、(エコブームとネットの情報拡散に乗って、新車と同等のクルマが格安で買える! などと、ウワサがウワサを呼び〜)

中古車販売店ではそういったクルマの仕入れを強化し出し・・

と、そうなれば、これまで ”実績買い” していたディーラーのリスクは格段に減少するだけでなく、(自爆してもすぐにさばけるので、自爆しやすくなった)

そのブームに乗ればさらに利益拡大のチャンスにもつながると踏み、、 次第に ”故意” に新古車を作るディーラー販売店も急増。

 そもそも新車ディーラーは、目標達成や残した実績の高さによって販売店の評価(ランク)が変わり、メーカーからの卸値やインセンティブがかなり変動することも多く・・ となれば、自爆を増やせば増やすほど上位販売店にランクされ、その分より多くのインセンティブ等が入ってくることになり、また他の新車の仕入れ値も連動し安くなるため、、 結果としてそれが自社の利益拡大に。

 ※ ランク制度等はそのメーカーによります。

もうここまで来ればその勢いは増すばかり。

中古車販売部門も持つ新車ディーラーは、中古車部門で販売する新古車まで作り出し〜 (こうすることによって中古車販売での利益も増しますので、新車合わせかなりの利益拡大に)

まあこれが、その実態と。

 ちなみにこのピークに達したころ、(2005年頃) それでも新古車の数が足りず・・ 中には数千キロ走っているクルマでも強引に ”新古車” として売り出すクルマ屋さんも増えたり、また言葉の認識違いからトラブルも急増。 新古車 ⇒ 未使用車 との表記統一化などが始まったのもちょうどこの頃かな。

なお、そのピークから間もなくしてメーカー側の監視が強化されたり、販売システムの見直しなども入るようになり、(本来の目的である新車販売に影響していたため) その勢いは一時期沈静化したようにも見えたが、

しかし市場ニーズは早々納まるわけでもなく、またメーカー側がいくら監視しても やはり売る側は販売店次第ということもあり、、

まあそれでも一時期よりかなり熱は冷めたが、

今も尚、その実態自体はさほど変わっていないとも。

類義語・類似語

新同車 ⇒ 新車同様のクルマ。 こんな表記もあるようですね。

ほぼ未使用車、新同中古車 ⇒ もうここまで来ればいたちごっこ。 意味は分からなくもないですが。。

なお、今現在 ”未使用車” 以外は基本的には公取協非公認の用語です。 一応補足までに。


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