短刀直入に言うと、いわゆる 「新古車」の事。
以前から、「新古車」という言葉で聞きなれている方も多いかと思いますが、
「新古車」という固有名詞だと「新車」なのか 「中古」なのか・・・という区別がつき難いですし、法的には「新古車」は 「中古車」に該当する商品。
・・・という事で、
消費者に間違ったイメージを与えないために、「自動車公正取引協議会」の監視 & 指導の下、このような状態にある商品車は 「新古車」と表記せず、法的には 「中古車」という扱いだが、新車の状態から未だ誰も使用していない車・・・ という意味で、「未使用車」という表現が始まりました。
しかし・・・ 現在のところは、意外と 「未使用車」という表現に馴染めない消費者も多いようで、消費者に分かりやすくあえて 「新古車」と言い換えて説明する営業マンも多く、「新古車」という表現は相変わらず・・・ といった様子ですが。。 ^^; (ちなみに新同車とは、新品同様のクルマ〜 という意味で使われており、なおこれはそのお店のオリジナル用語に近く、また新古車と言う表記同様に誤解を招くおそれがあるため、、 これも表現的には未使用車に改められている)
基本的には新車卸直近の車で、ナンバープレートが付いた状態の商品車の事(登録された状態)。
もちろん! 「未使用」と言うくらいなので、「新車」で卸されナンバー登録されただけで〜 そのままどの消費者ユーザーにも乗られていない、使用されていないのが一般的。
ちなみに・・・、 未使用車は新車価格よりもかなりプライスダウンされて店頭へ並ぶため、新車の状態の車が、新車よりも安く買えてお得! ・・・という大きなメリットがあるのも特徴。
最近は 「未使用車ブーム」とも言える時代。 特に、軽自動車やコンパクトクラスの未使用車に関しては 自動車販売店もアノ手コノ手で市場戦略をかけてきています。
中には・・・ 走行距離が少ないだけで(おおむね1,000km以内)、一旦 消費者ユーザーの手に渡っている中古車までも「未使用車」として店頭に並べているケースや、「ほぼ未使用車」といったわけの分からない表現をする営業マンもちらほら・・・
これは・・・、 「未使用車(新古車)」 = 「お得」といった消費者独自の先入観があり、とにかく「未使用車」と言えば売れやすくなるのだとか・・・
新古車という言い方は自由なのですが、自動車販売店が、消費者に対して 「新古車」という形でアピールするのは、昨今においては 「不当」な行為となります。(プライスボードに書かれていたら、それは〜 不当表示の扱いにも)
というわけで・・・
もし、今現在店頭へ並んでいる車に、「新古車」という表記が見られたら・・・ その自動車販売店は公正取引を意識していない販売店だと言えますね〜 ^^
新古車の正表記は未使用車。 それが今時の公正取引のルールですから。
但し! こういった 「新古車」という表現方法に対する指導・規制・規約ルールなどは、基本的に 「自動車公正取引協議会」へ加盟している自動車販売店に対してだけであって、全国にある半数以上もの非加盟の自動車販売店は、このようなルールの規制は受けません。(非加盟店だと〜 何らかの規約違反になるわけでもなく、指導の対象ともなりません。 もちろん表記義務もありません)
しかしながら〜
「新古車」という表記が不適切な使い方であり、消費者の誤解を招く事となってしまうと・・・ 場合によっては! 「景品表示法」という法律に抵触してしまう可能性もありますし、(中古車である新古車を、あたかも新車であるような表現で販売したり、新車と誤解されるような説明で販売するなど)
また最近では、「新古車」という表現自体が・・・ 新車と混同させようとしている意図的な表現・言葉だ! と、指摘されている事もあり、
昨今の自動車業界においては、「新古車」ではなく、「未使用車」・「未使用中古車」という表現が強く推奨されていることも〜 覚えておいていただければ・・・ と、思います ^^
未使用車(新古車)には、「新車同等の状態の車が、新車よりも安く買えてお得!」というメリットがありますが、逆にこのメリットが大きな勘違い(先入観)を生み、全くお得でない 「未使用車」が出回っているのも事実なんです。
もし、新車よりも高い未使用車だと知ったら、あえて未使用車を選ぶ事は絶対にないと言えるでしょう。(納期が長い、プレミア車種の場合は除く)
しかし! 新車よりも高い未使用車を、お得な買物だと勘違いしてあえて未使用車を購入される消費者はけっこう多かったりもします・・・
十分ご注意を。
車に関する豆知識。 ちょっとややこしい用語についても