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TOP PAGE > コラム特集 > 投稿・更新日 2006年6月

新車よりも高い新古車

 先ず、新古車という呼び方は正式ではありません。

 「未使用車」という名称が正しい言い方です。

 ただ、「新古車」という名称が幅広く浸透してしまっている為、当サイトではあえて「新古車」という呼び方で記載しております事を、予めご了承下さい m(_ _)m

 何故「新古車」という呼び方が間違っているかと言うと、

 法的?には、新車に名義が付き、ナンバーが取り付けられた時点で全て「中古車」となります。 まだ誰も乗っていなくても動かしていなくてもです。

 その点を考えると、「新古車」という名称がいかに中途半端で分かり難い表現かと言うのが分かって頂けると思います。

 車を「新車」か「中古車」かはっきりさせる為に、「まだ誰も使用していない中古車」という意味で「未使用車」です。

 もし「新古車」という表記を用いている販売店があれば、これは完全な不当表示になります。

 つまり、自動車公正取引協議会で定められた「自動車公正競争規約」に違反している販売店です。

 こういった公正取引を意識していない販売店での車の購入は、いくら安くてもあっさりと見送った方が良いとも言えます。

 なお、一応これら規約は 自動車公正取引協議会 ”会員” へ向けたルールです。 なので協議会へ加盟していない販売店では〜 このルールを厳守する必要はありません。(ちなみに非加盟店は、全国おおよそ半数以上のお店が該当するでしょう)

 また非加盟店がこのルールを守らなくても、何かしらの違反となることもないでしょう。

 但し、とは言っても、、 自動車業界においての公正取引の標準的存在でもあるため、いくら非加盟店でも やはりここらあたりは十分意識するべき事項とも言え、いずれにしてもこういったルールを意識出来ない販売店は。。。(ちなみに中古車情報を発信している雑誌系企業はこの公正取引協議会へ加盟しておりますので、そういった中古車情報へ掲載するにあたっては〜 いくら非加盟店でも当該規約を順守しなくてはならない事となっております。 一応参考までに)

 え〜と・・・、「未使用車」と「新古車」の名称についてはこれくらいにして、本題の「新車よりも高い(新古車)」について解説していきます。

 先ず、消費者から見る新古車のイメージは、「新車よりも安い!」というのが一番です。

 確かにその通りで、「売り」の最大アピール部分でもあります。

 新古車の需要が増え始めたのは平成12〜13年頃からだったと思います。

 特に維持コストの安い軽自動車やコンパクトクラスの車を中心に、新車購入を狙っているユーザーや、軽自動車の需要増加が相乗効果となり(中古車の軽自動車が高い)、今現在(平成18年)では何処の販売店でも必ず展示していると言っていいほどの存在となりました。

 しかし、

 「新車よりも安い!」が売りの新古車が、新車よりも高い買い物だとしたら、どう思われるでしょうか・・・。

 新古車の全てではありませんが、一部には新車よりも高い新古車が存在するのは本当の話です。

 新古車という存在は、もともと新車の状態であった車を、何かの理由があって故意的にナンバー登録し、あえて中古車になった状態で「未使用車」カテゴリでの車両販売になっています。

 この何かの理由の多くは、新車ディーラーの実績不振によるノルマ達成の為の台数合わせ(登録しないと台数実績とならない)、展示車、契約キャンセルによる在庫負担などが本来の主な理由です。

 もちろん登録された車は、新車と全く同じ内外装でありながらも「新車」ではなくなりますので、新車と同じくらいの値段では売れなくて当然です。

 そういった在庫を、早く小売販売しやすいように新車よりも販売価格を下げ、消費者が購入しやすい状態にして小売していたのが「新古車」として流通していました。

 しかしここ近年の新古車ブーム?による需要の激増からか、新古車をわざわざ作る為に販売店自身が大量の新車在庫の購入をしたり、全国各地の自動車オートオークションでも数多く取引されるようになり、販売店は新古車の在庫獲得にかなりヒートアップしています。

 「新古車」 = 「新車よりも安く新品同様車が買える」

 「新古車」 = 「安い」

 という、新古車、つまり「未使用車」のイメージが定着して、新古車(未使用車)という表記に値段が隠されてしまっている状態でもあるのです。

 新古車は 「新車よりも安い」というイメージが先行しているので、新車より少々高くても、「新古車(未使用車)」という一種のブランドで売れる。

 とある大型の有名中古車販売店の幹部は、こう↑言っていました。

 大胆な販売店になると、仕入れた新車を登録せずに、新車そのままを「新古車(未使用車)です!」と言って、かなり巧みな口技で販売する小売店も現実に存在しています。

 こういった販売店側と消費者側の新古車に対するヒートアップ現象から、「新車よりも高い新古車」が出回るようになっているのです。

 新車よりも高くなってしまう現象の一例として・・・、

 オートオークションで例えるとします。

 オークションと言うのは、売り手側と買い手側が値段に納得して契約成立となります。

 売り手側は、想定している 「この値段以上の入札額があれば売ります」という希望落札金額になるまでは、当然売りません。 もちろん、買い手側も、売り手側の希望金額以上でないと落札出来ません。

 また、オークションというのは 「競り(セリ)」です。 他人より高額な金額での購入意思が無いと購入する事は出来ません。

 という事は・・・、ひとつの車を欲しがる販売店が3店舗あったとすれば、売り手側の希望金額を越えた所から3店舗の競争入札となります。

 ここで一番考えるべき所は、「売り手側の販売店」です。

 当然何らかのルートで仕入れていた在庫車を売るわけですから、よほどの理由が無い限り損をして売る事は先ずありません。(在庫処分に困っている場合は別ですが・・・)

 しかし、買い手側の落札販売店は、この 「売り手側の損が無い金額」以上の金額で落札をしているわけです。

 そうです、売り手側の販売店よりも、買い手側の販売店の仕入原価の方が高いという事です。

 しかも! オークション取引になると、落札金額に落札手数料やら、場合によっては陸送費まで経費が上乗せで掛かってしまいます。

 もし、この場合の売り手側の販売店が新車ディーラーで、消費者からの新車契約キャンセルによる予期せぬ在庫負担になった車を、自社登録後に新古車として出品していた場合、ディーラーの「損の無い金額」が、仕入れ原価+各雑費・経費だとしたら・・・。

 落札した販売店は、売り手側である新車ディーラーの仕入れ値段よりも、超かなり高く仕入れている事になります。

 新車ディーラーが、新車を、仕入れ原価ギリギリまで値引きして売る事は無いと思いますが、少なくとも買い手側の購入した新古車よりも、売り手側の新車ディーラーの新車の方が安く販売出来る可能性は十分にあるという事です。

 「新車よりも高い(新古車)」の出来上がりです。

 ここで例えたオートオークションの話は極端な例かもしれませんが、実際にある話です。

 オートオークション以外でも、販売店の諸経費の違いや仕入れルートなど、色々な理由があって高くなるケースもよくあります。

 その他では・・・、 新古車の需要が異常なまで急増した為か、新車販売での新車ディーラー同士の競合他社に、中古車販売店などの 「新古車」も意識され競合に加わっています。

 新車ディーラーは、販売実績に左右されたり、中古車販売店の「新古車」には負けん!との勢いで、「新古車」よりも安く新車を販売する「店長特別決済価格〜!」なんて事もあるようです。

 「新車」 VS 「新古車」

 てな具合です ^^

 私は中古車販売店に勤務しておりますが、新車よりも十分に安い新古車も数多くあります。

 しかし、新車ディーラーの値引きに敗戦する新古車も本当に存在します。

 販売店での購入は、車の金額以上のお客様との関わり、販売店や営業マンの魅力・努力による人間関係も深く関わってきますから、金額が全てだとは思っておりませんが・・・。

 もし貴方が新古車の購入を考えられていて、とにかく「値段重視!安さ最優先!」であれば、新古車という言葉に惑わされずに、一度、新車での見積もりを取得される事をオススメします \(^v^)ノ

 ひょっとすれば、「新古車」をエサに新車がより安く購入出来たり、新車ディーラーとの競合で狙い目の新古車がもっと安くなる事も・・・。

 新古車は、必ず新車よりも安い商品ではない ・・・という事です ^^

 多少内容が重複している部分もありますが、こちらの ⇒ 「新古車(未使用車)アドバイス」も是非参照にしてみて下さい ^^


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