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車検対応品でも車検に通らない?

社外品のマフラーやローダウンサス、HIDバルブなどでも・・・ ここ最近では 「車検対応品(車検適合品)」と呼ばれる商品が多く出回っておりますが、(社外品 ⇒ ドレスアップ目的や、その車両のポテンシャル・アップを目的として取り付けられる〜 いわゆる合法パーツ(保安基準に適合しているアフターパーツ)と呼ばれるもの)

これ・・・ 実は・・・ 「車検対応品」 = 「絶対」ではない事に予めご留意のほどを。

なんで?

何故かと申しますと〜

自動車検査(車検)における検査結果の合否の全ては、その車両を検査する 「検査員」の裁量次第 も含むから!!! なんですね〜 ^^

つまり・・・ その購入した商品がいくら 「車検対応品」だからと言っても、必ず! 絶対に!! 車検に合格する品とは限らない〜 という事なんです。

例えば〜 ここ最近では、「車検対応のHIDを入れたのに、何故か車検を拒否されてしまった」といった話もよく耳にするのですが、これこそ! 典型的な 「検査員の裁量」によるものと言えるでしょう。

裁量?

HIDやホワイトバルブにおいては、基本的にその光の色を判別するのは 「検査員の肉眼」であって、何かしらの測定機器によって判別されるわけではありません。

つまり・・・ 全く同じ光の色のHIDでも、見る人によっては 「ちょっと青っぽい」、「真白」、「やや黄色がかっている」・・・ といった具合に十人十色な結果となる場合もありますので、この判別時に 「青が強いのでは?」とか、「黄色が強いのでは?」と判別されてしまったなら〜 絶対に車検に合格することは出来ないという事なんです。

 ちなみに、道路運送車両法- 保安基準第32条 細目告示第198条では、走行用前照灯(ヘッドライト)の色は ”白色” と定められているだけで、HIDや各種バルブの色温度等における保安基準には コレ! といったような基準はありません。 つまり検査員が白ではないと判断すれば(検査員の裁量) 違法改造 ⇒ 車検には通らない、、 と。

また、こういった判定を受けた場合で、いくらその商品の元箱や説明書、証明書を見せたとしても〜 検査員がダメと言うのであれば、その判定は覆ることはありません。

 なお、バルブ類は経年変化で色の変化があったりしますし、ヘッドライトのレンズとの相性で色温度が多少変わったりすることも十分に考えられます。 ゆえそういった証明書などはあくまで参考程度までにしかならず、まあいずれにしても 「見た目の個人判断」が全てだというわけ。

グレーは黒。判断が難しくても不合格判定が多い

ところでこれまで 「検査員」!「検査員」!とは言ってきましたが、

実はこの 「検査員」という方は、一般的によく聞く 「整備士」とはまた異なる〜 少々特殊な 「国家資格(正式には自動車検査員の資格)」を保有する方で、

またこの資格は・・・ 国の検査員に代わって検査を行えるような 非常に厳しい管理・監視体制の下に認可される資格でもありますので、(もし自動車検査に従事する上で、整備不良車両なのにも係らす検査にて合格扱いにしてしまった・・・ など、何かしらの問題を起こしてしまったなら〜 その検査員は即刻 「資格」を剥奪され、以後はその仕事でご飯を食べていけなくなるほどに。。)

どの検査員も〜 検査にはかなり慎重、かつ厳格です。

なので・・・

こういった 「検査員」が自身の目で見て、判断した結果に確実性がなく、曖昧な物であったなら〜 それらも全て! 基本的には 「不適合(不合格)」とするのが当然とも言えるでしょう。(いわゆる安全マージンを取っての判断

 もしここで曖昧なまま合格としてしまい、その検査後に、何かしらの問題(街灯検査などで整備不良扱いになってしまったとか)が発生してしまった場合には〜 その責任の全てはその検査員に降りかかってしまう恐れもあり、、 そうなれば血の気も引くほどヤバイ状況とも言え、まあちょっとでも疑問に思う箇所があれば、それらは全て 「不合格」として取り扱うのが 検査員生命にとっての命綱と。

 黒は黒。 グレーも黒。 車検はそれが一般的とお考えを。

というわけで、「車検対応品」 = 「絶対」ではありませんので、予め十分にご注意のほどを。

もし納得の行かない裁量だった場合には?

もし、「車検対応品」なのに車検を拒否された・・・ といった場合には、(ただその部品の取り付けや状態に不具合がない事が大前提。 また単的ではなく、複合的に見て不具合が無いことも大前提(これについては後述))

取り合えず他の車検業者をあたってみてはいかがでしょうか?(場合によっては、そういったパーツ類に熟知している〜 いわゆる 「カー用品店系」の車検が良いかもしれませんね ^^ ちなみに、そもそも社外品を煙たがる自動車メーカー系ディーラーほどこの辺り裁量は厳しくなる傾向かとも)

検査員が異なれば〜 その検査に対する裁量も異なりますので。。

但し!

検査員の判定がいかに不服だとしても〜 検査に対して無理強いするようなことは絶対にダメですよ! ^-^)ノ

 なお先述のように、一回ダメ出しをした検査員に対しての求再判定は全く無意味です。

裁量でなくとも非になることも

なお、ここではその ”対応” を証明出来る ”さじ” がなく、検査が不合格になってしまう例でしたが、(色温度を測定できるわけではなく、また法律適合の根拠もなく、、 判断は検査員の裁量しかない状態) ちなみにそもそも裁量ではなく、その他観点から(単的ではなく総合的に見て。 相性なども) 不合格となる場合も御座いますので〜 こちらも予め十分ご留意のほどを。(その部品自体には問題ないのだが、その部品取付によって他に干渉する部分が出てきてしまい、想定外の部分で不合格扱いになってしまう可能性とか)

例えば車検対応マフラー。 一般的には ”音量” が気になるところですが、しかしローダウンしている車両の場合には ”最低地上高” が確保できなくなってしまう恐れがあり、(マフラーの径が太くなったり、また極力ストレート構造になることで シャーシの下回りが少々窮屈になる事が多いですので) そういった場合には裁量ではなく 確証あっての不合格となってしまうでしょう。(社外マフラーの付いているクルマのローダウンなど、逆もしかり。 またHIDと車高、それからヘッドライト形状から適正なライト光軸が出ず、こういった相性的な不具合も)

参考までに。

 なお、こういった確証ある不合格の場合には、確実な説明があってその非はきちんと明示してくれるでしょう。
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