車検担当のメカニックって、意外にも新人・新入社員が多いこと 皆さんご存知でしょうか。
これは自動車メーカーディーラーだけでなく、中古車屋さん、それから民間車検工場などでも同じ傾向だと言えるでしょう。
車検を担当して整備してくれるメカニックって、新人、又は新人から1年在社くらいの まだまだ経験の若い社員が多いんです。
何故?
ちなみに車検は車検でも~ ライトの高さとかウインカー点灯、オイル漏れの目視チェックとか、、 法定点検整備や点検手直しなどではなく、保安基準の適合検査につきましては検査場に在籍する検査員が行いますので、ブレーキパットとかベルト類、バッテリーチェック等と言った適合検査以外の作業の事を指すとお考えください。
軽作業が多く新人にも手を出しやすい
やはりこの理由が多いかな。
全てが全てとは言いませんが、
項目に沿った点検は基本中の基本。
それから点検の結果、ブレーキパットやバッテリー、ファンベルト類、ワイパーゴム、タイヤ、球、オイル、エアエレメント、プラグ等の消耗品交換、やや難易度が上がってシャフトブーツの交換、、 これらも整備士なら誰でも出来ないといけないというほどの基礎事項。 まあ手慣れた人や経験者だと、ユーザー車検などプロでなくともご自身でやられる事も多い点検整備群ですから、また会社や上司心中 経験を積ませるという意味でも新人に任せるのに格好の材料とも。(一人当たりの売上も確保できますし)
とは言っても、入社1ヶ月程度でいきなり~ ということはないでしょう。 はじめは納車待ちの車を洗車したり(見習い) オイル交換やタイヤ交換といった初級作業、、 それを経て上司の指導の元車検に取り掛かるようになり、まあ早い所で3ヶ月くらい、おおよそは半年くらい経たないと担当としての作業は行わないでしょう。
ていうか、必然的に新人に回ってきやすい状況も
まずベテランの整備士。 こういった方はあまり車検をしません。 何故なら~
やってしまうと新人の仕事がなくなってしまいますし、
そもそも整備士って皆様が思っている以上に離職率の高い職業。(今までの経験上、営業マンよりも、特に新人~3年未満のメカニックはかなりの離職率だと思っております)
なので重整備など、一定以上レベルの作業で忙しかったりで~ (辞める人が多いので、ベテラン整備士は意外と貴重な人材)
加え管理責任者を兼ねて方も多く、現場よりも事務の方で手一杯という方も多いですから。。
意外とベテラン整備士って現場にいないんですよね。。 机での仕事が増えるというのもありますし。
またこういった新人の離職率の高さから、
車検を受け持つ新人が辞める ⇒ 新人を補充 ⇒ 新人が車検を受け持つ、、 みたいな感じで、
いつまでたっても車検担当は新人でグルグル回され~ (車検担当者がベテランになって社員も人一人として辞めなければ新人オンステージにはならないのですが、その前に辞めてしまったらほぼループ化ですし、増してやベテラン上司の退職も可能性として入ってきますので、ベテランになっても貴重組に入り、結局また穴埋めは新人となりますので。。)
ちなみに自動車販売店系では、ある程度の経験を積んだ整備士が ”営業マン” になることも多いです。(いわゆる整備士上がりの営業マン) 会社の方針とかいろいろと理由はありますが、(ここではちょっと言えないような理由も) こういった現状からも、さらに新人へ車検が回ってきやすいとも。
まあとにかく現場の大半は、車検 = 新人担当 と、そうなっている場合が多いのが現実とも。(入社2~3年の準新人も含む)
なお私も20年以上この自動車業界へ身を置いておりますが、今まで関わってきた 輸入車新車ディーラー、国内メーカー新車ディーラー(2社)、大手中古車販売店系、、 全てにおいて車検を担当していたメカニックは、9割方が新人メカニックでしたね。。 なお短時間系のスピード車検は同時に複数のメカニックが点検などを行うため、また車検を主体とする工場などでは一般整備がやや少ないため、こういった場合はやや例外もありましたが。。
と、そういうわけで 一体ここで何が言いたいか。
ベテランや大手の技術を求め 無理してでも割高な車検工場をチョイスする方も多いですが、(一種のブランド意識)
また本当は少しでも安い車検場へ車検を出したいが、知名度など、今一つ踏み込めない人も多いようで、、
しかし現実・現場はおおよそこんな感じです。
もしご興味あるなら、この度こそ、また次回こそ いつもと違う車検も視野に入れてみませんか? (節約志向でかねてから気になってはいたが~ やはり引っ掛かりがあってどうも踏ん切りがつかなかったとか)
ちなみに加え、車検、点検の項目はどこも同じという現実も
あ、そう言えば~
車検や法定点検は、そもそも法律でその項目が細かく定められているゆえ、一部ユーザー車検代行など除き どこの整備工場でやってもらっても作業内容は基本全く同じだという事実も。
これも、なかなか一歩踏み出せない方への手助けになれば幸いです。
とまあこんな感じで、以上 重ねがさね参考になる話になれば幸いです。