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私、気が付けばこの自動車業界で20年超。 買取り店はもちろんのこと、国内新車ディーラーや輸入車正規ディーラー、大手中古車販売店、プレハブ中古車屋、そして今は経営者と、、 これまで色々と経験をさせて頂いており、
というわけで、この長年の経験と知識を活かした ”真の下取りの姿” について、色々と口を滑らせておきますね ^^
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世間一般的に、「下取り価格が一番高額査定だろう」と、そうイメージしている人は非常に多いです。
しかし現実は、相場はかなり抑えられています。
「車を購入するのだから条件は良い」・・・というのは、完全に間違った先行イメージです。
どうぞご注意くださいませ。
販売店の営業マンが、「車を買って頂けるから下取り価格は最高条件ですよ・・・」と言うのは当たり前。
また全然良い査定額でなくとも、「めちゃめちゃ最高の条件ですよ〜」と言うのは 営業トークの基本中の基本。
そんな口車に乗ってはいけません。
さらに百歩譲って本当に最高条件であったとしても、その条件はあくまでも販売店個々にとっての条件であって、市場の平均相場や他店と比べての最高条件とも限りません。(そのお店にとってはこの上ない最高条件だが、他のお店から見たらレベルの低い低額査定でしかない等)
自己最高記録は世間記録に非ず。
下取りと言っても、販売店にとってはあくまで「買取る」「仕入れる」業務行為。
特別感をもってイメージすることのないよう十分ご注意を。
下取り車と言っても、販売店にとっては「車を買取る」事であり、在庫車の「仕入れ業務」でもあります。
本来、通常の在庫仕入れ車という形は・・・ 販売店が選んで・検討して・下調べして厳選購入するのですが、
下取りルートによる仕入れ車は、販売店が選り好みする事が出来ません。
選択の余地なし。 強制です。
さらに! 販売店にとって「この車欲しい!欲しい〜!」と思える下取り車に出会える確率は非常に・ ひじょ〜に・ ヒジョーニ! 少なく、
ほとんどの場合は---
「全然欲しくない車なのに下取りしないといけない・・・」
「自社では販売が見込めない・取扱いが苦手な車種だけど、車を販売するためには下取りしないといけない・・・」
こんな感じで、
販売店にとっての現状は思いのほか悲惨だったりも。(非常に大きなリスクを背負うことも)
おそらく、私と同じく車屋を経営している方がこの記事を読んでいるなら、、大きくうなずきたくなるはず。。
ちなみに〜 こんな状況下に置かれているクルマ屋さんですが、もちろん商売とは言えその状況をむざむざ受け入れるわけはありません。
「欲しくない車種だから、査定は安く抑えときますね〜」 「売れそうもないからいらない〜 まあタダなら貰ってあげてもいいですよ」 なんて言えたらどんなにスッキリすることか、、 でも そんなことは口が裂けても言えませんから、
ニコニコ精一杯やってますな感じの笑顔で リスクに応じ目一杯マージンを取っているのです。
つまり欲しくないなら安く査定しちゃえ! と。
これが業界裏の現実です。
なお、これもちょっとここだけの話ですが、、
買取り専門店と協定して、必要のない下取り車は全て買取り専門店へ買取ってもらっているというお店も。
ぶっちゃけ下取り価格なんて ”言い値” です。 査定基準あっても そのお店が欲しいと思えば条件良く提示されますが、欲しくなければいくらでも価値は下げてきます。
車屋さんはクルマを売るのが専門。
車の下取り(買取り)専門店では御座いません。(しつこいくらい言っておりますが・・・ 中古車販売店や新車ディーラーにとっての「下取り」は、「下取りとなる車を買取る」事です。 念のため)
対し買取り専門店は買取りが専門業。(”買い” のプロ)
”売り” を主業とするクルマ屋さんとは 知識ノウハウから業務教育、業務に必要なネットワークまで全てが大きく異なります。(まず買い取らなければ商売になりませんので、買取りに長ける要素や他社下取りを横取り出来るくらいの要素も)
餅は餅屋。
それでも下取り査定は必ずしも高額査定だと思われますか?
お店(自動車販売店、主に中古車屋さん)の内部事情等にもよりますが、
実は、自動車販売店の下取りでは・・・ 営業マンが安く下取りすればするほど営業マンの実績に直結する場合もあり、そういった自動車販売店や営業マンにおいては、常にこちらの足元を伺うような査定をしてくる場合も多いですので〜 これまた注意が必要とも言えるでしょう。
例えば・・・
下取り価格・買取り価格の時価・相場が100万円くらいはある自動車を、(無理せずの安泰価格)
叩いて叩いて〜 価格80万円で下取りしたとします。 (叩く ⇒ とにかく安く下取りするために、全身全霊の可能な限りの営業テクニックのベストを尽くす事)
しかし〜 この自動車は、どう考えても十分100万円の価値は望める自動車ですから、
その下取り車の成約が確定した後に・・・ 会社内の経理処理によって100万円の下取り価格に上方修正・調整され、(お客様に対する注文書・契約書上はあくまで80万円だが、経理上で上手く操作し、100万円の価値で下取りした事にする)
経理処理によって付加された架空の20万円という価値は、
営業マンの利益実績になる!
というわけ ^^
これは営業マンも血眼になって叩いてくるに十分な要素かと。
それでもまだまだ〜 下取り査定は必ずしも高額査定だと思われますか?
というわけで車屋さんの下取り査定。 必ずしも 「条件が良い」とは限らない理由・・・ なんとなくご理解して頂けましたでしょうか〜 \(^v^
業界20年超、中古自動車査定士資格保有の日本自動車査定協会(JAAI)認定登録店店主。業界裏から裏と本音を語っております。
※ なお、ここに挙げます内容は〜 あくまで一例、かつ一部です。 その他にも、、 またこれら例は、必ずしもというわけでも御座いませんことも予め。 もちろん状況などによっては下取り査定の方が好条件であることも多く、いずれにしてもあくまで参考までに願います。