匿名系や下取り価格シミュレーションてどんな?
買取りと下取り、どちらの方がイイ感じなのか。
下取り査定前に他社での査定価格を把握しておきたい。
下取り価格が適正値かどうか~ 等、
今の時代、ネットと買取り査定サイトなどを併用駆使する事により 過去かなり多く見受けられた ”下取り損(下取られ損?)” は激減して来ているようにも思われます。(実際うちの会社でも、うちの提示する下取り価格と他社の買取り価格とを比較されるお客様も非常に多くなって来ております)
但し、これら大きなメリットがある一方で、若干のデメリットもあるのは確かな事実であり、
例えば、、、 ネットからの買取り査定(オンライン査定。主に一括査定系)依頼時に、いきなり多くの電話がかかって来てビックリ! とか、査定後の営業電話にちょっとイラっと来たとか。
なのでどうしてもそういったデメリットの尾ひれまでは受け入れ難い、、、 といった方などのために、
今日はちょっと匿名系の買取り査定サイト(もちろん一括査定系)のご紹介を少しばかり。
先ず下取り参考価格情報やシミュレーションはあてにならない
サイトやブログなどで紹介されている方も多いようで、最近よく利用されている方も多いと聞く「下取り価格参考サイト」。(ト●タさんとか▲産さんとかがやっているアレ)
自動車メーカー系サイトが「下取り価格の参考に!」という事でデータベース公開をしている価格シミュレーションサイトについてなのですが、またもちろん匿名で利用出来るのですが、
ただこういった価格参考サイト。車屋さんの私的には全くオススメ致しません。
確かに、下取り価格の参考値としては非常に役立つサイトだとは思うのですが、、、
何故なら! はっきり言って全くあてにならない事も多い からです。
先ずこういったサイトのいずれにおいても! 「価格参考」とまでしかうたっていなく、実際の愛車環境に沿った「査定」ではない事にご留意願います。
つまりシミュレートされるデータは「スペシャルどんぶり勘定」でしかないと。
それと実際にご利用された事のある方だとご存知かと思われますが、
ある程度までのグレードの絞り込みまでは可能ですが、査定市場では絶対的条件とされる 走行距離とかボディカラーまでのデータベースは持ち合わせていない事がほとんど という点にもご留意のほどを。
走行距離が1万キロのクルマも8万キロのクルマも相場は一緒? そんなわけないですよね。 また車種によっては、ボディカラーが違うだけで数十万~ 百万円単位で相場が違ってくるなんてパターンも全く稀ではないですし ^^;
つまりこれらを例えて言うならば、
電気屋さんに行って「パソコンっていくら?」。 お寿司屋さんに言って「にぎりいくら?」と言っているようなもの。
なので私的には これらシミュレートはあまりオススメ致しておりません。
もちろん本気で下取り価格を追求するならなおさらかと。
ちなみにこのシミュレーション結果を巡ってトラブルも発生しているようで、(実際に店頭で査定してもらった価格との差で) こういった傾向から対策が入っている可能性も考えられ、(シミュレーション結果が高くなり過ぎないよう対策)
とそう考えた場合、、その参考価格がどれほど無難なものでしかないか。。 といった点も。
というよりこれらシミュレーションを運営しているのは自動車メーカー、しかし実際に下取りするのはそのメーカーと契約する地方代理店(一部直営もありますが)。
ということは?
内容的には理想と現実との差ほどの相違点も多く、そう考えた場合メーカーが現場第一線の代理店を苦しめてしまうことのないよう配慮していると考えるのも無難であり。。
まあいずれにしてもあてにならない事には違いはないかな。(というかそもそも査定レベルが低いとされるディーラー査定に合わせるようにしているとなれば、”あて” うんぬん高額査定を目指すに逆に ”障壁” となってしまう可能性も高く、こういった意味でも ”あて” にされない方がよろしいかとも。。)
それから、これは 最大の欠点。
その出た数値には何の保証もない、しかし ”釣り” にも使われやすいというポイントも。
例えば、たまたまシミュレーションでとても良い結果が出たとします。しかしその価額はあくまで参考価額。。所詮は絵に描いた餅。。。
その価格で何処かしらの車屋さんやディーラーが下取りしてくれる約束は全くありません。
またディーラーの下取り査定がイマイチで、その引き合いとしてシミュレーションを出したところで ”シミュレーションはあくまで参考ですから。。相場と全く異なる事も多いので。。” と、結果が変わる事もまずありえないでしょう。(比較や交渉材料としての役割を果たさない。相手にされない)
つまり比較や交渉材料として全く使えないだけでなく、、 じゃあ相手にされないからと言ってその値で何処かが下取りしてくれるわけでもなく。。 まあ正に ”絵に描いた餅” とはこのことかと。(自分で理想の価格を予測で書いて、その紙を持ってウロウロしているのとさほど変わりないとも)
そして全く実用性の無いシロモノと思いきや、、
場合によっては 車屋さんの頼もしい味方には早変わりする とても不平等なシロモノだったりも。。
例えばクルマ屋さんがこのシミュレートを使ってみて、たまたまとても低額な結果が出たとします。
するとこの低額な結果は都合よく ”逆参考” とされる事もあり。。。(逆利用)
自社のイマイチな下取り査定を棚に上げ、大手ト○タさんのシミュレートでもこのくらいしか評価はないですから~ と、自社の低額査定を正当化する目的で悪用される。(場合によってはそのシミュレートの低額査定に合わせ、故意に低額査定に設定されるパターンも)
まあいずれにしても、当該シミュレーションを ”あて” にすることのないように。。
というか、そもそも参考にする事自体からして非常に危険かとも。。
その他WEB完結型価格情報サイト
上記価格シミュレーション以外にも、WEB上には即時的に参考価格を教えてくれるようなサイトも点在しています。(有名処では○ーネットさんとか)←2018年10月現在では廃止になってる?
しかしこれも上記とさほど大差ないでしょう。
基本的には、過去の蓄積された買取り実績などから 査定するクルマの条件に近い買取り相場平均をアウトプットするシステムのようですが、
こちらは絶対的にデーター量が少なすぎます。
参考になろうデーターは直近1-2か月モノくらいまで。さらに加盟店のみの買取り成立したデーターしかインプットされておりませんし、、しかも中古車はそうそう似たような条件のクルマに出会える確立も考えれば。。
またデーター量が少なければ当然、ある程度のコンピューター演算も加わっているかと思われ、、(いわゆるコンピューター処理された予測価格みたいな)
ちなみにこちらも、アウトプットされた参考価格を元に加盟店へ価格交渉する例も少なくなく、となれば当然、現場第一線の しかも大切な加盟店を苦しめることのないように配慮された数値しか。。 といった点も。
※ なおこういったサイトは、参考価格提示後~ 加盟店での実地査定を誘導するのが最終目的。 ということは? この参考価格水準を低めにしておけば、、 実地査定時に成約につながる可能性も高くなるわけで、(成約に繋がれば加盟店から手数料も入ってくるケースも?) と こう考えた場合、こういった点も上記例に大差ないかな。。
まあ参考までに。
ちなみに私のようなクルマ屋さんだと~ こういったサイトを利用した人と商談するケースも多く御座いますが、やはり大半はあてにならないですね。。 正直。
個人情報の入力が不要な匿名系査定サイトは?
随分と昔から意外と存在しており、神出鬼没に話題になることも多い、(これまで話題になった匿名系査定サイトを多く見てきておりますが、数年現存したサイトは無いのでは? と思うくらいにパッと出ていつの間にか消滅することが多いかと)
個人情報の入力せずとも査定してもらえる いわゆる匿名系査定サイトというものも御座いますが、
とにかく匿名というのが最大の売り。 これは?
まあこれもはっきりと言いまして、私の個人的にも車屋さん的にもオススメは致しません。
だって匿名では出来る事に限りありますし、そもそも匿名とうたっていながらも最終的には買取り店とのコンタクトや営業と向き合わなければならない事も多く、、(その最終コンタクトをしたお店が積極的なお店だったら?)
そうであれば わざわざ匿名である必要がないかと。。
特に匿名性で出来る限界は致命的。
お店は直接コンタクトが取れないから ”どんぶり勘定” しか出来ませんし、(どんな工夫があっても直接コンタクトに勝る手段は御座いません) それ以上精度を上げようとすれば 何かしらのコンタクト手段を取らなければいけないわけで。。(場合によっては、あたりさわりのない ”探り” 程度の価格しか提示出来ないことも)
それから匿名性ある査定サイトは、多くの場合 不特定多数のお店が入札やアピールを行い、そこからユーザーがチョイスするような形になろうかと思われますが、
それゆえ多くのお店が ”釣り” の価格提示しかやらない事も多く。。(ちなみにこういったお店をチョイスしたら最後。そこからお店の値下げ交渉&猛攻ラッシュの可能性も)
まあその他も含め、いずれにしてもシステム的に高額査定へ向かない面は多いでしょう。(なおデメリットは本当に挙げるとキリがないので、こんな感じでまとめておこうかな。 やはりこの辺り「待ち・受け身」になってしまうゆえ いたしかたないかな。。)
なお、これまで大手系や話題になった系の匿名系を観察してみて、やはりいずれも結局は閉鎖されており、なぜか? と考えた場合、やはり色々と致命的な部分は多かったようで(厳しい評価をすれば「使えなかった」)。。 ⇒ ちなみにそれらサイト例はこちらにて。
とまあ以上こんな感じで。