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下取り査定や買取り査定の高額査定テクニックのひとつとして、必ずと言っていいほど言われているのが・・・
「査定前の愛車の美化」
外観をキレイにピカピカにしていたり、内装を掃除して小奇麗にしておくのが重要・・・と言われていますが、
これって本当なのでしょうか?
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はっきりと言っておきましょう。
査定前に愛車をピカピカにしていても、直接査定アップに繋がる要素は全くと言っていいほどありません。
確かに、日本自動車査定協会の査定基準としては、内外装の状態によって加減点され、それが査定価額へと反映されるようになっておりますが、、
例(外装)
外装の磨き減点 ⇒ 5点減点(おおむね5,000円程度の減額)
外装の無減点加点(みがきの必要性は除き、その他キズなど減点事項がない状態) ⇒ 20点加点(おおむね2万円程度の査定アップ。 但し新車卸し1年モノまでの車両は除く)
例(内装)
ルームクリーニング減点 ⇒ 10点減点(おおむね1万円程度の減額)
内装の無減点加点(ルームクリーニングの必要性は除き、その他汚れや穴など減点事項がない状態) ⇒ 20点加点(おおむね2万円程度の査定アップ。 但し新車卸し1年モノまでの車両は除く)
しかしいずれも プロの目から見て が基準ですから、
一般ユーザーの方が室内の掃除機掛けをやったり ボディー洗車をやった程度ではどうこうなるレベルではないです。
それからこの査定基準は、あくまで日本自動車査定協会基準を採用しているクルマ屋さんのみでの話。(なお基準は2017年度。また車格によって色々と差は御座います)
車屋さんの大半では査定協会会員店(査定業務実施店)や傘下の査定士でありながらも〜 この査定基準による査定は行わなかったり、そもそも会員店や査定士でない方が査定することも多く、、
そういった場合は、
これもはっきりと言っておきましょう。
外観の汚れや内装のゴミなんか見ていません。(さすがに、内装の異臭やシミなどはチェックされますが・・・)
というわけで、
まあ現実はこんなものですよ ^^; (”愛車キレイに乗ってますね〜” と、言われるくらいはあるでしょうけど)
相手は車屋さんですから、キレイな車を見るのは日常茶飯事。
査定前にどんなに丁寧に洗車していても、ワックスをかけていても営業マンは驚きません。
やはり 「愛車、きれいにしてますね〜」程度で終わるだけ。
ましてや、車屋さんの思う ”キレイ” と、ユーザーの思う ”キレイ” では雲泥の差もありますので、
キレイと言われても本音ではどう思っているやら。。
逆に 「この車、洗車キズや小傷が多いなあ・・・」と、思われているかもしれません。
私の個人的な見解ではありますが、
「愛車の査定前に洗車をしてピカピカにしておけば、査定士に好印象を与え、査定アップに繋がるかも〜」 というウワサは、
とある業者側の 戦略 だと考えております、
何故なら・・・
車を査定する側にとっては、車がキレイに洗車され掃除されている状態だと・・・ 細かい傷や補修跡を的確、かつ確実に発見出来、査定ミスの軽減にもつながり、
結局は査定する側にとって良い事ずくめだからです。
つまり・・・ 査定する側のミスを未然に防ぎ、ミスを軽減するために 業界の関係者が利益戦略的に広めたのだと思っております。
というわけでいずれにしても〜 それで査定アップは先ず望めないと考えていた方がいいでしょう。
補足
なお、車をキレイ(洗車・清掃)にしていても〜 査定アップの要素にはなりませんが、唯一、それが査定アップにつながる可能性あるものが。。 それは傷一つないような年式から到底考えられないような程度の良いボディ状態のクルマなどで、(車庫保管で定期的なコーティングメンテナンス、かつ雨の日は乗らないとか) 洗車によってその程度の良さをアピールできる場合かな。。 この時ばかりはさすがにプラス査定されるでしょう。
※ ちなみにこういった可能性が一応御座いますので、上記のような査定アップをチラつかせても ”ウソ” にまではならないとも。
※ それとこれらを根拠とし、その可能性を ”査定アップにつながるかも?” という意味合いでキャッチしているお店もいらっしゃるようですが、しかしこのアップは非常に稀なこと。 通常考えられる範囲では洗車することによって隠れたアピールポイントが露出するなんて限りなくゼロ。 なのでいずれにしても洗車が査定に繋がることは ”無い” と考えられていて問題はないでしょう。
業界20年超、中古自動車査定士資格保有の日本自動車査定協会(JAAI)認定登録店店主。業界裏から裏と本音を語っております。
※ なお、ここに挙げます内容は〜 あくまで一例、かつ一部です。 その他にも、、 またこれら例は、必ずしもというわけでも御座いませんことも予め。