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走行距離メーターの不正改ざん、巻き戻し。 被害予防と見つけ方

 ここ近年では被害激減傾向とはいえ〜 リスクが全くのゼロというわけではありません。

 しかし全部の車を疑ってかかると中古車は買えません。

 なのでこういった不正改ざん被害に遭わないためにも〜 また遭っても被害を最小限に抑える為にも〜 誰でも出来る被害の予防策。 何点か取り上げてみました。

 それから参考までに、

 「おや?」 と思われている方や、個人売買をしようとしている方の為に、ちょっとした改ざん車両の見分け方も。

走行メーター

とにかく証拠をしっかりと (予防)

 まず何はともあれ〜 取引時の証拠がしっかりと残っていないことには話になりません。

 販売店から購入する場合はもちろんのこと、個人売買においてもしっかりと注文書や契約書を交わしておきましょう。

 車両個体を区別できるように、メーカー名や車名だけでなく車台番号やナンバーなど固有番号もしっかりと記載し、かつ走行距離もしっかりと明記した上で 署名や捺印を。(もちろん修復歴の有無についても同様に)

 ちなみに確認の念押しとして、走行距離記入欄あたりに確認印を押す手法もあり。

 もちろん紛失してしまわないように 丁重に保管しておくことも忘れずに。

 なお、これらはあくまで ”もし万が一” の時のための痕跡作りにしか過ぎません。 不正そのものを防ぐ手立てではありません。 またそれがあったとしても、もし本当に不正被害に遭っても役に立つかどうか難しいケースも多く考えられ、不正対策としてはどちらかと言うと ”気持ち的” な位置付けとして考えておきましょう。

 但し、そうかと言っても〜 やはり署名や捺印を交わすわけですから、個人の方なら少しくらいはプレッシャーはかけられるかもしれませんし、(不正は証拠を残されることを嫌いますので) 相手が販売店なら、事が起こってもある程度までは打つ手も考えられますので、気持ち的なものでも決して手を抜く事がないように。

加盟団体は? (予防)

 相手がお店である場合には、少なくとも何かしらの加盟店であることを確認し、そういった確認の出来るお店から買いましょう。

 例えば自動車公正取引協議会の加盟店なら、かなり安心度は高いと考えておきましょう。

 JU中販連(日本中古自動車販売協会連合会)なんかも次ぐかな。

 それからグーやカーセンサーといった加盟店でもいいでしょう。

 なんで?

 いずれも公正な取引きを指導・管理されているだけでなく、

 もし不正が発覚した場合でも、最悪、相談先がありますから。。(適正な対応がなされない場合、加盟団体へ相談し、圧力をかけてもらう)

 先者2団体は、自動車取引きにおいてまあそういった団体ですから、特に説明は不要かと思われますが、後者グーとかカーセンサーとかでも、意外なところで ”幅” が効いていたりも。。(不正を行う業者に対し契約解除とか。 中古車業を営む上で、こういった中古車情報媒体は命綱です。 掲載できなくなってしまうといわゆる経営危機ですからね〜 これもこれで効果は ^^;) 

過去情報の把握 (見分ける・予防)

 昨今では、車検証から直近最大4年分の過去走行距離の情報が引き出せますが、

 出来ればその合間とか、それ以前の情報、その他の情報なども出来るだけ多く集めましょう。(距離と日付が確認できるもの)

 メンテナンスノート(新車時の保証書兼点検整備記録簿)、オイル交換ステッカー、エアコンフィルターの交換ステッカー(これは意外と隠れキャラ。助手席グローブボックスあたりのエアコンフィルター周辺を探ってみよう!)、その他エンジンルームに参考になるようなデータは残ってないか?(バッテリーやエアコンリフレッシュ、冷却水交換、タイミングベルト、エアクリーナーなど 意外と距離日付の書かれたデータは多いかも) とにかくありとあらゆる角度で。

 後はこれらデーターを繋いでみて、、 不自然な点はないですか? 不一致しない部分はないですか?

 但し、こういったデータは記入ミスなんてのもありますので、あくまでひとつの情報までに。(3万キロと書こうとしてたのに8万キロと書いてしまっていた!とか)

 またこういった情報があまりに少なすぎるのも。。

 通常、こういった情報は前オーナーからのメンテナンス状態を伝えるため、おおよそは残しておくのが基本。 つまり、あまりにも無さすぎるのは? 何か証拠を隠そうと片っ端からデータ削除しようとしている可能性アリ??

 但し、メンテナンス状態が悪く、そちらを隠そうとしている類いかもしれませんし、美化後など、徹底的にないときにはないですから、(紛失も) もしそうであってもあくまで薄い可能性止まりまでに。
 点検整備記録簿など個人情報が入るものは、破棄されている確率は高いです。(ただ前オーナーのメンテナンス状態が良ければ、個人情報の箇所だけ切り取り〜 アピールポイントとして車内保管する傾向にはあるのですが。。)

内装の極度な傷み (見分ける・予防)

 これはクルマ屋さんがけっこう重視する事多いのですが、

 ハンドルやシート等、現走行距離からはとても想像つかないほど傷んでいる場合、、 かなりの確率で疑いをかけます。 また実際マージンを取る行動も起こします。(本来、かなり走行がかさんでいるクルマだと〜 ハンドルやシートに相応の傷みが出てきますので)

 他社からの仕入れ、下取り、買取りなど、、 この傾向があれば、結局不正を立証できなくとも〜 もし万が一を考えマージンを取る等行動を起こすことは多いです。(その旨はお客様には言わないが、予めメーター改ざん車として予測し、その水準で査定したり〜 仕入れ車であればキャンセル手段を積極的に行うなど)

 と、それらと同じように、

 皆さんもそんな怪しいクルマに出会ったなら? 回避しておくなどの被害予防策を。

 但し、これはけっこう経験から来る予測要素とも言えますので、またそこに確定的な不一致が存在しないのも大半ですから、もちろんあくまで可能性止まりまでに。

走行距離検索システムを活用する

 異常が出れば、即 改ざんを立証できます。

 但し、異常が出なくても、、 可能性はゼロでは御座いません。 一応予めご留意等のほどを。

最後に

 メーター改ざんの正確な判断には、完全に走行距離が不一致しているという数的証拠が必須となりますが、、 しかし世に出回っているほとんどはこの証拠が掴み難いのが現実。

 しかし ”可能性” ならそこそこ掴むことは可能です。

 それからその ”可能性” 含め、また発覚するかも〜 という可能性に備えておくためにも。。

 出来るだけの事はやっておきたいものですね。

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