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中古車選びは車検証まできっちりチェックを

 車検証ってまじまじと見たことあります?

 おおよその方は〜 意外とそこまで見たことはないのでは?

 ちなみにこの車検証。 実はここ近年では、、 名義とか車両の番号とか以外にも〜 前オーナーのちょっとした履歴情報なども記されており、

 けっこう興味深い資料となることも。

 なお、だいたいの車屋さんでは、車検証って車の中には置いておらず、別に事務所などで厳重保管されていることも多く、、(中には遠方の本部にあることも)

 もしチェックを申し出する際には、事前にその旨は相談されておくのがいいでしょう。

 ちなみにチェックは別に本物でなくとも問題ないです。 コピーでも全然OK。 また個人情報うんぬん、、 と、申し出するも断られても、必要なのは名前とか住所とかではないので〜 もし個人情報を理由に閲覧を断られても、前オーナーの名前や住所は上手く隠してという条件で、(マジックなどで黒塗りとか) 今一度申し出されてみては?

 ※ なお当頁では、車屋さんで買う中古車ネタを中心としておりますが、これらは個人売買ネタとしても十分参考になる部分は多いですので、ヤフオク等個人売買をお考えの方にもぜひ! ご参考頂ければ幸いです。

実は、前オーナーがどんな車検を受けているかが分かる

 車検証を見ることが出来れば〜 見る箇所は備考欄。

 そこには何やら色々と書かれておりますが、

 ちなみに一番初めに見ておきたいのが 受検と点検に関する項目。

車検証の備考欄
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 なんとここでは!

 前オーナー(前回車検を受けた時のオーナー)が、直前の車検を何処でどのように受けたか〜

 なんとなく分かるんです。(⇒ もし記載ない場合には

 例えば、、 上記例(画像例)で言えば、

 【受検種別】 指定整備車  【検査時の点検整備実施状況】 点検整備記録簿記載あり  【受検形態】 指定整備工場

 これら情報から、

 受検種別 ⇒ 指定整備車 ⇒ 指定整備工場(指定工場)で車検を受けていると、そう読み取れます。

 ちなみに指定整備工場は、ディーラー整備工場、即日スピード車検、中堅整備工場、民間車検工場、中堅中古車屋の工場等々、、 こんな工場が主と考えられます。 また指定整備工場での車検は、原則、法定点検(24か月点検、定期点検とも。 また上記で言う点検整備に該当するものがコレ)と検査(自動車検査。 いわゆるこれが車検の本体)の両方を必ずセットで受けることが義務化されておりますので、(もちろん整備工場が実施)

 一応チェックポイントとしては、最上級の安心感が付与されていると考えられておいて問題ないでしょう。 

 指定工場は、国内における認可・認証工場のうちで最も認可レベルの高い工場です。 技能、設備、人員など、、 いずれも国が認めるレベルでないと ”指定” の認可はもらえませんので、その辺りで付いてくる安心感もあるでしょう。

 ちなみに国内においての整備工場レベルは、(ランク) 非認証工場 ⇒ 認証工場 ⇒ 指定工場 この順で高くなります。 但し、あくまで制度上でのランクですので、必ずしも現場サービスマンの腕の良さに繋がるとは限りませんことは一応予め。 またこの中で非認証工場については、法律で定められた一定の車両整備は行えないため、(やったら違法) まあいわゆるランク外として見ておいても問題ないかな。 参考までに。

 じゃあこのパターンは? ↓

車検証の備考欄2
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 【受検種別】 持込検査車  【検査時の点検整備実施状況】 点検整備記録簿記載あり  【受検形態】 その他(使用者以外の者により受検が代行された場合)

 受検種別 ⇒ 持込検査車 ⇒ 先ずこの時点で、指定整備工場で車検は行っていないのは確実。

 それから 受検形態 ⇒ その他。 おそらく非認証工場、もしくは学生バイトが行った ”ユーザー車検代行” と思われ、

 最後に 検査時の点検整備実施状況 ⇒ 点検整備記録簿記載あり と、ありますが、ひょっとしたら、点検はユーザー自身が自分で行ったかな?(ちなみに非認証工場や学生バイトなど、認証工場以上の資格がないものは〜 ここでいう点検整備には一切手を出せません。 ゆえそれら代行者が点検整備するということはまずないでしょう)

 みたいな。

 一応チェックポイントとしては、ユーザー車検の次くらいにちょっと ”心もとない” かも。。

 但し、これらはあくまで ”想定” の域でしかありませんし、実態は全然ちがう可能性もあります。

 先ず非認証工場や学生バイトが受検していたとしても〜 車両の検査を行うのはあくまで国家資格を持つ検査員&専用測定器であり、またその検査を行う場は 運輸支局などに併設される国有の最大かつ最新レベル設備の検査場。(指定工場よりぜんぜん大きいです) なのでその辺りはまず気にされなくてもいいでしょう。(国の検査場へ、非認証工場のスタッフや学生バイトなどが乗って行き車両を持ち込み、(⇒ なので持込検査車) そこで検査場スタッフと計測器によって検査してもらった、、 といった方が分かりやすいかな。 ちなみに、後で解説するユーザー車検だとしても ここは同じ見解でお考えください

 そして点検整備。 こちらは別途 当時の点検整備記録簿、もしくは車両前面ガラスに貼られている点検ステッカー(丸いやつ)等を見て、() 認証整備工場、もしくは指定整備工場の印や認証番号などが付されていれば〜 そういった工場で(外注、もしくは個別依頼)点検整備を受けておりますので、(指定工場では、そこで車検を受けなくとも〜 点検整備だけの実施という対応も可能です)

 そういった場合も特に気にされなくていいでしょう。(なおこういった法定点検実施に関しましても、一応 認証も指定も施工レベルはほぼ同じとお考えください。 なので認証か指定かの違いで何かが変わるということもまずないでしょう)

  なお記録簿やステッカーで判断される場合には、その車検前後で実施されている点検時のモノなのかどうかは確認を。 場合によってはかなり以前のモノであったり、12ヶ月点検時のものかもしれず、もしそれらだとここで言う点検整備記録簿を裏付けるものにはなりませんから。。(必要なのは当時24ヶ月点検を行ったという裏付けです)
検査場
↑ とある運輸支局併設の国の検査場

 ちなみにこういったパターンはまだまだありますが、一応その他も軽く触れておきましょうか。

 【受検種別】 持込検査車  【検査時の点検整備実施状況】 点検整備記録簿記載あり  【受検形態】 認証整備工場

 このパターンはけっこう多いかな。

 ガソリンスタンドや比較的小規模な車屋さん、それから整備工場などで車検実施された場合によく見かけるパターンですね。

 受検形態 ⇒ 認証整備工場 という点から、まずきちんと国から認可を受けている整備工場が車検依頼を受けていると見られ、

 もちろん 検査時の点検整備実施状況 ⇒ 点検整備記録簿記載あり ということで、点検整備もほぼ間違いなくその整備工場で実施されているかと読み取れ〜

 これも指定整備車に次げるほどに安心感はあるかな。

 認証整備工場(認証工場)とは?
 指定工場と同じく〜 一定基準の技能や設備、人員を持つ工場に対し、国が認可する整備工場のことで、商いとして整備に携わるなら〜 まず絶対最低限必要な整備工場レベルとも。 ちなみに指定工場との違いは、、 認証工場では法定点検整備までで、車検(自社工場での自動車検査)までは出来ないという点が主に異なる。(なので認証工場は持込検査となる)

 【受検種別】 持込検査車  【検査時の点検整備実施状況】 点検整備記録簿記載あり  【受検形態】 使用者

 このパターン。

 これこそ正にユーザー車検しました! という車。

 ちなみに 検査時の点検整備実施状況 ⇒ 点検整備記録簿記載あり ということですが、まあユーザー車検ならほぼ間違いなくユーザー自身でのマイ点検整備によるものと思われ、

 ポイント的には かなり不安に振っている中古車かとは思われます。

 但し! ユーザー自身が点検整備を行っているからと言っても〜 それが必ずしも不安につながるとは限りません。 だって整備資格を持つユーザーも意外と多いですし、またクルマ屋さん勤務の社員が、自分の愛車の車検を安く上げようと〜 自分で点検整備から持込までやるということも決して珍しくありませんし。。

 またユーザー車検でも、点検整備だけきちんとした整備工場へ依頼する〜 と言う方もいらっしゃり、まあ結局は無下に不安になるのもどうかと、、 という見解も。

 ちなみに検査部分につきましては、他のユーザー車検代行などと同じ考えでいいでしょう。(⇒ 参考

 なお最後に!

 【受検種別】 持込検査車  【検査時の点検整備実施状況】 点検整備記録簿記載なし  【受検形態】 使用者 (又は その他(使用者以外の者により受検が代行された場合))

 これは最も不安なパターン。

 だって点検整備が行われていない可能性があるわけですから。。(つまり自動車検査のみ受検し、並行して実施が義務化されている法律で定められている法定点検は実施されていない恐れあり〜 と)

 ちなみに私がこの中古車にもし突き当たったなら〜 納車前にきちんとした整備工場(指定 or 認証)できちんとした法定点検&整備をやってくれると確約してくれない限り、その車は買わないかな。。 だって不安うんぬん 乗り出して間もなく色々と修理代がかさんでも嫌ですし。。

 但し、その車検後〜 後から定期点検を受けている可能性もあります。 点検整備記録簿などないか尋ねてみましょう。
 注意 ///
 これら各パターンとその見解は、あくまで考えられる予測でしかありません。 もちろん当てはまらないケース、やや差異のあるケース、場合によってはかなりのイレギュラーパターンなんて事も。 また他の要素(別資料等)が加わることによって変動することも。。 十分ご理解の上ご参考など願います。

  ちなみにそもそもこういった備考が書かれていない場合 ⇒ おそらく直近で予備検査付のクルマを個人売買で買ったと思われます。(新車卸しからまだ車検到来していないクルマ、平成26年2月以前に車検を受け、(受検記載の制度開始前。 軽は平成26年12月以前) それから受検されていないクルマ等は除く))
 注意 ///
 当ページでは、車検(自動車検査)と 点検整備(法定点検・定期点検・24ヵ月点検)とを、それぞれ別者のように解説しておりますが、実際厳密にはそうです。(なので車検は完了しているのに〜 点検整備されていない車が存在する) おおよそクルマ屋さんへ車検へ出すとこれら2つの事項がセットとなっており、なかなか表向きにはピンと来ないもしれませんが、、 一応当ページ参考の折には、これらについて予めお含み置きなどのほどを。(⇒ 関連

また年間どのくらい(距離)乗っていた人なのかも分かる

 それからもののついでに〜

 備考欄の中央スペースなどに、何やら走行距離も書いてあるでしょう。

 それも念のためチェック。

車検証の走行距離
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 これは車検の都度、その時の現走行距離が申告され、(メーター読み) その当時の走行距離値を示すもの。(本来は走行距離不正防止の目的で記載がはじまったのですが)

 つまり、これまで前オーナーがどのくらいの頻度で当該自動車を使っていたのかがなんとなくくみ取れ、

 なんとなくオーナー像が感じ取れることも。

 またどんな対応をすればいいのか 時には考えさせられることも。

 中には年間に2万キロも3万キロも乗られるユーザーもいらっしゃり、こういったユーザーは仕事で使われていたのかな? また前回車検から随分と酷使されているので、点検整備はしっかりとやってもらわなきゃ、、 とか。

 ※ 前回車検時から現在まで1年以上経過しているようだが、現メーターはあまり進んでいない。 ひょっとしたら売れ残りの長期在庫? という考えが起こりうることも。
 注意 ///
 なお、もちろんこれも予測の域のデータでしかありません。 また走行距離が多いから〜 少ないから〜 といって、それがそのまま車両の不具合などに繋がるということはあまり考えられません。 あくまでちょっとした補足資料などとしてまでに。

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