委任状や譲渡証明書などの欄外への実印。本当に必要なの?意味は?

車屋さんでクルマを買ったら~
名義変更やら車庫証明やらと、色々な書類へ記名やら押印やらを求められる事はごく一般的かと思われますが、
ところでこういった押印行為の延長で、時折、委任状や譲渡証明書などの書面の欄外へ実印を求められることもあるようですが、、
しかし何だか不安になりません?
また本当に欄外への実印は必要なのでしょうか?
欄外への実印は原則不要です
ぶっちゃけ、欄外への実印は不要です。そんな義務は一切御座いません。
欄外への実印はなくとも名義変更等は問題なく可能です。(全国共通)
むしろお客様の不安をあおるだけの行為にしかすぎませんので、
本来であれば、ここは絶対に要求しないのが正しい姿。
そもそも欄外への押印は、その書面内に誤りがあり、訂正し、その訂正箇所を証明するための確認印です。(何文字訂正したか等の証明として捺印する。いわゆる訂正印。訂正を確認した上で一筆添え捺印)
なので訂正がないのに求める事自体、おかしい行為だと思われていいでしょう。
もし求められてもきっぱり断りましょう。また断っても全く問題ございません。
書類作成時、もし万が一修正が入った時のために?
ディーラー営業マンによっては、こういった断りを一言入れ、何がなんでも訂正印を押させようとするスタッフもいらっしゃるようですが、
やはり先ほど申しましたように、
ここは訂正があった場合のみ使われる印欄。(訂正が入り、その訂正箇所を確認し、その訂正箇所を確認&証明するために押す印鑑)
訂正が確定もしていないのに求めることは とてもおかしい行為かと思われます。
かなり以前、ミ●ミの帝王という映画の一幕で、色々と理由を付けて欄外へ実印の訂正印を押させた契約書が、その後悪人?によってその訂正印を悪用され、予期せぬ契約内容に書きかえられていた・・ というシーンがありましたが、まあこれは極端な例かもしれませんが、しかし何もないのに訂正印を押す行為はこういった潜在リスクの上行われる行為であることには間違いはなく、いずれにしても何もないのに訂正印を求めることは不適切行為かと思われます。
もし求められてもきっぱり断りましょう。また断っても全く問題ございません。
またむしろ、ここまで強引に捺印を求められるとなると そもそもお客様の立場に立つべきのスタッフとしてかなり疑問が。。。
白紙の委任状や譲渡証明書を出してくる自体 言語同断!
ちなみにここは訂正印の話ではありませんが、
そもそも白紙の委任状などを出して来て、何も書かれていない書面へいきなり実印を求めるスタッフもけっこう多いのでは?
しかし本来であれば、こういった行為も十分考えるべき。
何も書かれていないということは~ 後からどうにでも書きかえることはでき、ユーザーの意思に反した使用も可能ということ。
百歩譲ってそういったことはやらないにしても、そういった懸念点があるかぎり こういった事は本当にやるべきではないでしょう。
こういった証書は、何に対して捺印するのか~ 捺印者が必ず確認をして取り扱うものです。もしそれが領収書だったら?後から金額を書きかえられるリスクがあるようなもの。自動車の売買であれば、最低限でも対象となる車両情報(車台番号等)を確認し、それに対し捺印を。またそれを前提に考え、スタッフもきちんと明記した上で捺印を求めるようにして欲しいものですね。
とまあこんな感じで、今日はこのくらいで。
以上、皆様のご参考等なれば幸いです。