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自動車のボディに貼られているステッカーのはがし方

 DIY
 
 

クルマのボディに貼られているメーカー名、車種名、グレード名等といったステッカー。

こういったステッカーをはがしたい!という方も多いでしょう。

しかしこういったステッカーって粘着が非常に強力で、かつ素材もかなり固いモノを使っているため、市販のシール剥がし液とか使ってもまったく取れる気配がない。。

ただ比較的新しい車であれば、まだ粘着もやや弱く、指先でカリカリ頑張れば剥がせなくはないですが。。

ちなみに今回は、こういったステッカーやシールのはがし方、剥がす道具などについてちょっと触れておこうかと。(プロ、いわゆる車屋さんが使う方法等)

使う道具・工具等(必要なもの)

まず必要な工具等。

基本形は「電動ドリル」と「トレーサー」という道具を使います。

ん? トレーサー?

この黄色い物体がトレーサーというもので、(色はメーカーによって変わりますので、必ずしも黄色であるとは限りません)

電気ドリル(電動ドリル)の先っぽに取り付けて使う代物。

簡単に言えば固い消しゴムのようなもので、

これでステッカーを擦るように剥ぎ取り、かつ粘着は消しゴムのカスに絡めるようにして排出するような感じのアイテム。

それから「コンパウンド」もほぼ必須かな。

最後の処理にほぼ必要になるでしょう。

濃色ボディ用のコンパウンド等、出来るだけ目の細かいものであればホームセンターなどで入手する市販品でもいいですが、まあ一応おススメはボディ磨き用途の専用品ですね。上記画像のもので言えば赤と黄色のやつ。

ステッカー剥がしの実践作業

さて道具も揃ったことだし、いよいよ作業について進めて行きましょうか。

なお作業前には、せめて作業するボディ周辺の洗車は済ませておきましょう。ボディ上へ砂などが残っていると余計な傷を増やす恐れがございます。また天候は風の無い時を狙ってください。風が強い日だと予期せぬ異物が飛んできて、それが傷の原因になることだって御座いますので。。

まあ作業は簡単です。

先ほどのトレーサーを電動ドリルへ装着し~

こんな感じで、

トレーサーのサイドを使い、細かく上下させながら少しづつステッカーをグラインドして行くだけ。

ちなみに作業風景の動画はこちら ↓ (今回作業にあたっての関連動画なので、その他概要等の説明もあり)

これ、けっこう気持ちいいですよ。

ステッカーがはげた後の後処理

トレーサーでステッカーが剥がれた後は、若干異物が残っていたり、また水垢が残っていることもあるでしょう。

それらは先ほど紹介した「コンパウンド」で除去し、綺麗にしていきましょう。(この作業は上記動画をご参考くださいませ)

完成。

お疲れ様でした。

作業自体はそれほど難しくないので、もし機会あればぜひぜひ。

当該作業上の注意点等

なお、作業自体はそれほど難易度は高くないですが、

これら作業を行う上で、何点か予め伝えておかなければならない注意点も御座います。

最後にその辺りについても。

① 基本的に、大なり小なり傷は入ります。

まずこれ。

ボディをゴム状のものでこすったり、またボディに残っている砂埃、風で飛来してくる異物など、、 作業には意外とリスクは付いてまいります。

ゆえ大なり小なり、何かしらの傷は必ず入ってしまうとお考え頂いてからのご決断を。

特に濃色車は傷のリスクが高いです。(ちょっとしたキズが目立ちやすいので)

② 年式が古い車では、ステッカー跡が変に目立つことも。

ステッカーは綺麗に剥がれても、その跡が妙に目立ってしまうことも御座います。

例えば新車時から貼られているステッカーの場合、ステッカーの下はずっと日に当たってないが、周りのボディは日焼けでやや色あせしている、、 そんな場合、

場合によってはステッカー跡がくっきり出てしまうことも。

③ バンパーや樹脂部分には絶対に使わない事!

これかなり重要です。

ゴム状のトレーサーは摩擦時、かなり熱が発生します。

ちなみにこういった熱はバンパーの樹脂塗装等を溶かすおそれがありますので、

そういった部分へは絶対に使わないようご注意を。

塗装されている部位だけでなく、黒等の樹脂素材むき出しの部分、それからヘッドライト等の樹脂製品等も同じことが言えますので、これら含めて使用されないようご注意を。

④ ゴムの削りカスの粉じん防御策を

このトレーサーを使った場合、削りカスの飛散がものすごいです。半端ないです。

ゆえカスを吸い込まないようにマスクをしたり、

また防護メガネなどで、異物が目に入らないようにも十分な防御をした上での作業を。

⑤ 修繕歴のある部位には十分気を付けて

まあおおよそは大丈夫なんですが、

これまで板金塗装されていた歴のある部位をここで言う方法で作業した場合、

塗面が剥がれるなど、予期せぬトラブルが発生する可能性もありますので、

一応念のためご留意くださいませ。

⑥ コンパウンド磨きは、ボディ表面を若干凸凹させてしまうことも。

コンパウンドは研磨用品です。

使った部分はほんの僅かながらも削られていきます。

また異物の乗った部分とそうでない部分とを同時に磨いた場合、異物は削れて取れる一方~ そうでない塗面も同時に削られているわけで、、

ということは!?

結果的に異物は取れたが、異物が乗っていた部分の塗装は削れてないが、しかしそうでなかった部分は削られているので ⇒ その境目が若干凸凹と浮き出てしまうことも。

ちょっと難しい話かもしれませんが、

こういった点にも予めご留意くださいませ。

番外編 ///充電式インパクトドライバーでも出来る?

これはちょっと番外編です。

今回私は電動ドリルを用いて作業しましたが、

その代りに、もし「充電式インパクトドライバー」を使った場合、どうなるの? 使えるの?? ということで、

追加で充電式インパクトドライバーを使って作業も試してみましたので、

まあちょっとした参考までに。。

ちなみにこの作業全般は ↑ こちら動画の方へまとめておりますので、

その概要などは動画にてご確認くださいませ m(_ _)m

● 作業に関しての補足

今回試用では問題なくクリアできましたが、

ただ一般的な電気ドリルや電動ドリルに比べるとトルクが非常に低いため~

範囲が広いステッカーや、粘着の強いモノに対しては作業に支障が出て使えないことも多いので、(回転の抵抗が大きくなりカチカチばかり言って回転せず作業が進まない)

まあ簡単なものに対してなら有効かもしれませんが、

基本的には こういった剥がし作業には向いていない! と、そう思われておいた方がよろしいかとは思われます。

とまあこんな感じで、以上各ご参考などになれば幸いです。

 

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