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修復歴の条件、定義、基準とは?

 修復歴とは、、

 骨格部位と呼ばれる部分に損傷が見られるもの、もしくは当該骨格部位を修復(修理)されているもの。 但し、骨格は溶接されている部位のみとし、ネジ止めされているものについては含まれません。

 これが基本定義。

 じゃあその骨格部位って? もっと詳細は?

事故車

図解

 先ずは車両の主な骨格図。

骨格図

 一応各名称も。

 @ラジエタ・コアサポート  Aインサイドパネル  Bダッシュパネル  Cフロントクロスメンバー  Dフロントサイドメンバー  Eフロントピラー  Fフロア  Gセンターピラー  Hルーフ  Iリアエンドパネル  Jボディサイドシル  Kリアフェンダ

 こちらはフロア(床)より下にある骨格。

フロアより下の骨格図

 各名称。

 Lトランクフロア  Mフロアサイドメンバー  Nリアサイドメンバー  Oリアクロスメンバー

 で、これら骨格のうち〜

 2〜9、 13〜16 の部分のいずれかに、、 修理、損傷、交換などが見られれば、修復歴 が付きます。

 ちなみに @、それから I〜K の部分につきましては、、 これらはいずれも単体で修理、損傷、交換などあっても修復歴とはならず、判断はあくまで上記骨格にまで及んでいるかどうかで決まります。

 補足 ///
 @ラジエタ・コアサポート に関し、ここは交換されている場合には修復歴〜 と、そう解説されているサイトさんも多いようですが、それは間違いです。 というより一昔前の基準です。 現在では上記見解のものが適正判断となりますので、一応念のため補足しておきますね。 (H29/3 中古車自動車査定士資格保有の私、管理人より)

 但し! これら見解はあくまで簡易的なものです。 また各ユーザーさんにも分かりやすいように簡略化したものです。

 実際には、、 上記修復歴の範囲に当てはまっているものでも、極めて小さいもの、突き上げなどによるもの、(事故が直接の原因ではなく、その部位に直接何かしらの損傷が加わったケース) 特定範囲より先のモノ、外部を介さないもの等〜 各骨格部位とケースバイによっては判断が分かれる事もあり、より詳細かつ正確な判断は車両個々の詳細次第でありますことは予め。 (なお唯一確実に言えるのは、、 上記修復歴該当において、その骨格部位が交換されている場合。 この場合は無条件で修復歴確定とお考えください)

 ちなみにこの判断が分かれる詳細、実は、、 査定士個々の見解によっても分かれることはあります。 例えば極めて小さい傷と言われても、見る人によってその大小の基準は違いますからね。。
 注意 ///
 ここに挙げました例はあくまで ”ボンネットタイプ” の自動車です。 他のワゴンタイプやトラック、その他車種によっては、、 ここに当てはまらないもの、またここに掲載のない骨格や条件があるもの等 少々状況が変わって来る場合もありますので、その辺りは予め十分ご理解の上ご参照願います。

修復度ランク

 なおこれら修復歴には、その深刻さの度合によってランク分けもされております。

 一応その辺りにも触れておきますね。

 ただこれに関してはあくまで ”査定” 上によるランク付けであり、(同じ修復歴でも、そのランクによってもまた査定評価がより細かく上下する) 通常はユーザーの目に触れる事はないでしょう。 しかしとは言っても 知っていればどこかで役に立つ可能性もけっこうあるはずですので、一応参考までに見ていって頂ければ幸いです。

 先ずは比較的軽度とされるもの。(修復歴と判断される部位を基準。 以下も同様)

 Aランク ///
 Aインサイドパネル  Cフロントクロスメンバー  Eフロントピラー(損傷・修理)  Gセンターピラー(損傷・修理)  Hルーフ(単体交換)  Lトランクフロア  Nリアサイドメンバー(損傷・修理)  Oリアクロスメンバー

 中度。

 Bランク ///
 Dフロントサイドメンバー  Eフロントピラー(交換)  Gセンターピラー(交換)  Hルーフ(各ピラーから)  Nリアサイドメンバー(交換)

 そしてラストは重度。

 Cランク ///
 Bダッシュパネル  Fフロア  Mフロアサイドメンバー

 ちなみに まああえて補足は必要ないかもしれませんが、重度になるほど度合は深刻です。 またもちろん査定価格も追って下がります。 参考までに。 (重度ほどより大きな事故に遭ったという想定にもなるでしょう。 実際Cランクのいずれも〜 かなり大破しないとそこまで損傷等が到達しませんからね ^^;)

 注意 ///
 なお、ここに挙げました例もあくまで上記と同じく ”ボンネットタイプ” の自動車です。 他のワゴンタイプやトラック、その他車種によっては、、 ここに当てはまらないもの、またここに掲載のない骨格や条件があるもの等 少々状況が変わって来る場合もありますので、こちらにおきましても その辺りは予め十分ご理解の上ご参照願います。

補足

 各解説で出てくる骨格部位の名称は、日本自動車査定協会基準の現行呼称です。 自動車メーカーやスタッフによっては、これら部位を別の名称で呼ぶこともあり、、 また用語以外の全ての基準などについても日本自動車査定協会基準としておりますので、一応この辺りも予め。

 尚、これら 「修復歴」の条件等に関しましては、元々は法律等ではなく、中古自動車査定協会と自動車公正取引協議会等が〜 それら 「基準」を制定 & 指導しているものではありますが、ただそれら基準は、国内における中古車流通の 「基準」としても扱われており、ゆえ国内における標準であり、かつ法的規範と考えられても問題ないかと思われます。
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もちろん私、中古自動車査定士の資格持ってますんで

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