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細かな修復歴の判断には査定の経験や勉強が必要となってきます。(ちなみに私はもちろん、中古自動車査定士の資格持ちです)
また現在の板金修理技術はかなり発達していますので、プロの目でも分かり難い場合もかなりあるでしょう。(実際プロが出入りするオートオークション取引きでも、修復歴クレームも稀にありますよ)
なので本来、こういった修復歴の有無は販売店に任せておけば良いのですが、
しかし時として個人売買など素人取引きのステージにおいて、目利き程度に何かしら必要となる事もあるでしょう。
実際個人売買で購入後、買取り査定に出したら 「修復歴ありますね・・・」 なんて事も。
またそもそも個人売買の多くでは、修復歴の有無さえ分からないと申告されるものも少なくないですし。。(ヤフオクなんか見ていると、修復歴 = わからない という物件もけっこう多いですよね)
というわけで今回、あまり複雑にならない程度で、かつ事故車査定の基礎の基礎を簡単に解説しておきますね。(いわゆる素人初心者向けに。 初級基礎、基本)
INDEX ///
ボンネットやフェンダーといった一枚モノのボディパーツの事を、(独立したプレート) 業界では単体で ”パネル” と呼びますが、
先ずはじめは、この隣り合ったパネル同士で色調の変化がないか? かなり遠目からチェックしていくところから始めます。
なんだか一部のパネルだけ色が浮いてませんか?
もし明らかに隣り合って色が異なっているパネルがあれば、過去、そのパネルが何等かの形で修理されていると予想出来るでしょう。 その場合はより詳細に調べて行きます。(ここではまだ修復歴の判断にはなりません。 軽くこすって塗装しただけ、、 なんて事もありますし。 あくまで手がかりの一つと)
また車に近づいて、色々な角度からも。
特に真横から観察した時、パテ跡や塗装跡などの波打ちが見える場合も、その箇所を何かしら修理していると予測出来るでしょう。(表面がやたらとボコボコしていたり波打っていたり、無修理の部分と明らかに塗装肌が異なって見えもの)
あとパネル同士の隙間に異常はないか? このチェックも重要ですね。
ボンネットとフェンダーの隙間、フェンダーとドア、フロントドアとリアドアなど、、 チェックする箇所はけっこう御座います。(左右対称で見比べるなんてのも有効)
ちなみに新車時の状態では、おおよそこういった隙間には段差がなく、かつ隙間幅も均等になってます。
↓ これなんてモロやばいでしょう。
ボンネットとフェンダーとの段差があるだけでなく、奥側から手前にかけ、隙間の幅も微妙にハの字になってます。(写真ではちょっと分かり難いかもしれませんが)
ちなみにこれは修復歴有の車両ですが、但し、これももちろんここの段階では修復歴有無の判断は出来ませんので、一応ご注意のほどを。
それと事のついでに、サイドステップを下からもチェック。(骨格部位で言えばボディサイドシルの下部)
なおここでは、見る箇所はジャッキポイント含むパネルの接合箇所。(下画像の赤斜線の部分)
あ、分かり難いんで赤斜線とったらこんな感じのところです。
ココの部分に ”クランプ跡” が無いかをチェック。
↑ これがクランプ跡。 なんだか大きなクリップで挟まれて付いた歯型のようですね。
ちなみにもしこのクランプ跡が見られたなら、、 これのみでは判断材料や決定要素にはならないのですが、先ずほぼ間違いなく修復歴は付いちゃうと考えておいた方がいいでしょう。(十中八九は)
実はこの箇所にあるクランプ跡、フレーム修正機といって〜 損傷を受け曲がったフレームや骨格を引き伸ばすために使われる大がかりな装置に、車両を固定する際に付く痕跡でして、、
つまりはまあ、過去に大きな事故を起こし修理した証のようなものとお考え頂ければ。。
とまあ- 以上、まずは外観チェックはこんな感じで。
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もちろん私、中古自動車査定士の資格持ってますんで