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カーナビ取外し方 DIY講座 (④配線類の取り外し編)

 
2018/10/23
 

前回でカーナビ本体の取り出しに成功。(前回内容

お次は本体の納まっていたスペースに残っているハーネス類や車両側に接続されている信号配線、それからTVアンテナなどの配線類を取り外していきます。

 ⇒ 作業前の注意事項。 今一度ご確認願います。(ここで解説に使ったクルマは廃車予定の車両だったためキズ養生などは行っておりません。 皆様が作業される際には必要に応じ必ず別途養生などを願います

本体スペースに残った配線類除去

先ずはオーディオスペースから無数に見えるハーネス類から取り外して行きましょうか。

特に順番はないですが、取りやすいものから取っていくとしましょう。

先ずはこの無数の配線類が束になっているコネクター・ハーネス。(ヒューズや電源線などが束ねられているハーネス)

このハーネスを奥に向かってたどっていくと・・

こんな、車両側から出る配線とコネクトされているカプラーがあるはずです。

このカプラーから先ほどのハーネスを引き抜きます。

構造的にはこの一式を取り外すような感じ。(画像は取付け時のものを流用しておりますので、実際には中央部分は接続されており、また車両側ハーネスのカプラーは1個の場合も御座います)

もちろんカプラーにはロックが付いておりますので、(上記画像で言うと親指の先にあるやつ) そのロックを押し込みながら引き抜くようにご注意を。

なおこの時、上記画像のようなハーネスが見られないケースもあるでしょう。(束ねられた配線をたどっていってもカプラーが見当たらない。 またそもそも裏の配線類がゴチャゴチャしていない) そういったケースはおそらくそのナビは自動車メーカーの純正オプションと考えられ、(車種専用設計のナビも含む) その場合はこれ以上配線類などの取り外しは出来ないことも多く、(ナビ本体しか取外しできない、またアンテナ線等までしか取外し出来ない等) それ以上の作業は知識を持つ方と相談の上進められることをオススメ致します。

※ 取外ししてはいけない配線があるケース有り。(逆にこれは取り外さなければならない といったケースも)

※ 純正カーナビは、他車種への流用が出来ないケースが多いです。 ご注意を。(昨今ではOEM車も増えており、同じ自動車メーカー同士でも流用出来ないケースが多くあり、さらに専用設計品や年代別で適合が変わることも)

そのカプラーを引き抜くと~ 通常配線類が一気にごっそり取れるのですが、

このクルマでは何かまだ配線が繋がっているようです。(その今取外し中の配線の束に)

このクルマには後付けのETC車載器が取り付けられており、そのETCの電源配線類と思われます。(この配線類に接続されるものに まず純正標準装備品はありえないです)

もちろん取外しに繋がったままでは作業が続けられませんので、その接続されている箇所を特定し、取外し、取り外し作業を続けます。(なおこのパターンでは、ETC車載器備品と思われるエレクトロタップで接続されていますが、その部分は後からでも取外しできるので、ここでは取りあえず透明ゴムチューブにくるまれた筒状の端子から外しました)

こういった丸型、もしくは平型の透明ゴムチューブでくるまれた端子を外される場合には、端子と配線がかしめられている端の部分を持ち引っ張るように。 配線を直接引っ張ると断線や端子から抜けてしまう恐れが御座います。

ちなみにこれは ↑↑↑ 後から分離させたETC配線。(まあ一応参考までに)

アンテナ線を取り除こう・取り外そう

次はアンテナ線あたり行きましょうか。

この白黒の端子4本です。

このアンテナ線はフィルムアンテナへ接続されているようで、フロントガラスへ向かって通っていると考えられます。

ちなみにこのナビはGPSもフィルムアンテナになっているので、(緑の端子のやつ) ついでにこれも同時進行で外して行くことになるでしょう。

取りあえずこれら配線の通り道となっていると思われるピラーカバーから外して行きます。

このクルマ(アトレーワゴン)にはピラーに取っ手が付いておりますので、取っ手から外します。

パカ。 アンテナ線発見!

取っ手が外れたら後は内側はピンで止まっているだけなので 横へ引っ張り、、 最後に先端をダッシュボードから引き抜く感じで取れるでしょう。(この辺りは車種によって異なります。 個別に下調べ願います)

ピラーカバーが取れアンテナ線を確認したならば、フィルムアンテナからアンテナ線を取り外していく作業に移ります。

先ずは天井内張りへ押し込まれている配線を露出させておきます。

指や工具などを差し込み、内張りに少し隙間を作ってそこから引っ張りだします。(あまり強引にやり過ぎると内張りが曲がりシワになる事があるので注意)

線が全て露出させられましたら~

後は手で地道に端子を剥がしていってください。(両面テープが残りますが、気にしなくていいです)

ちなみに貼付け幅が広くなかなか取れそうにもないときには、隙間に工具を差し入れて補助することはありますが、、

但し! こういった工具を使う場合には、

絶対に工具をガラスに当てないように気を付けられてください。

ガラスに当たった工具に力が集中し、そこからガラスが割れる(ヒビが走る)事が御座います。

本当にご注意ください。

こういった工具で一点に力がかかったとき、フロントガラスは意外と簡単にヒビが入ります。

無事線が取外しできました。(なお、配線が両サイドにある場合には、もう片側も同じように取外しします)

ちなみにこの残ったフォルムアンテナ部分は再利用出来ません。(そこにまた同じ種類のナビを取り付けられる場合には別ですが・・) また下取り時には、こういった残ったフィルムで悪い印象を与えてしまう事も御座いますので、必要に応じスクレイパー等でついでに除去などしておきましょう。

線が外れましたら~ 後は本体側へ伝って配線を抜いていくだけ。。

とは言っても、意外とすんなりいかないモノ。

先ずおおよそこういったアンテナ線はかなり長く、ダッシュボード裏で束ねてまとめられていることが多く、

そういった部分も順次解消していく必要が御座います。(ほどいて配線をフリーにし、さらに引き抜きやすくするため伸ばすように解放してやる)

これはウチで取り付けしたときの画像です

このクルマは片側はオーディオスペース奥へ押し込まれていましたが、もう片側はどうやらグローブボックス裏で束ねられているようで、そこを解消しました。

ちなみにグローブボックスは、最近のクルマはこの奥にエアコンフィルターなどが装備されている事が多く、手だけで簡単に取れる場合が多いかと思われます。(外し方は取説に書いてあります)

このアトレーはフィルターがないですが、このクルマも簡単に取れました。(上記画像の引っ掛かりを上手く内側へ寄せ、手前まで引き出せれば 後はそのまま手で引き抜くだけ)

なお、こういった配線が束ねられている部分は、インシュロックなど結束バンド(タイラップとも)で結束されている場合が多く、

そう言った部分は配線をキズ付けないよう慎重にニッパーなどで解消していきましょう。

もう一度繰り返しますが、配線類は絶対にキズ付けないよう慎重に。

配線の取り除きに障害となる部位を全て取り除けたなら、、 それからもうひとつ、車によっては難所が出てくることも。

例えばココ ↑↑↑。 ピラーからダッシュボード裏に向けて配線が通っている箇所とか。

このクルマではここが非常に狭く、かなり工夫しないと配線の先の端子が通ってくれない様子。。(ちなみにこのナビは取付け時も私が施工したのですが、改めて見るとどうやって入れたんだ? って思うくらいに狭いです)

ちなみにこのクルマの場合、奥側からはどうやっても端子を通すことが出来ませんでしたので、(無理に引っ張ると端子が損傷したり配線が断線してしまうため要注意)

配線をスライドさせ、ダッシュボードがよくたわむ部分に隙間を作り、そこから何とか取り出すことに成功しました。(色々と試行錯誤したので、ピラーカバーを付けると見えないが、所々にキズが、、 ^^;)

配線の引き抜く方向はどちらでもやりやすい方向で問題ありませんが、今回私的には、上側から抜く方向をチョイスしました。

あ! そうそう、、 こういった配線を引き抜く工程においては、稀に端子の頭が内部で引っ掛かり、そこからなかなか出て来なくなる事も多いですが、

そういった場合には絶対に無理せず~

こういった感じで配線に手を添え引っ掛かりを取り除きつつ引き抜くように願います。

でないと引き抜く配線はもちろんのこと、干渉している内部に損傷を与えてしまう可能性もありますので。。(これはアンテナだけに限らず、その他配線にも言えるでしょう

配線がくねくね曲がって抵抗を持っている状態でも同じようなことが言えるでしょう。 もちろんこの場合も配線に上手く手を添え、出来るだけ真っ直ぐ引き抜くような感じで。

とまあこんな感じで。

なお、まだもうちょい配線が残っておりますが、ページもうだうだに長くなってきましたので 続きは最終完結編にて。

 

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