闇車検(裏車検、ペーパー車検、違法車検)の実態
「闇車検」、「裏車検」。 一度くらいは耳にした事はあると思いますが、
この車検は・・・ 通常の車検では通らない車(合格しない車)を、不正に 「合格」させる不正行為(もちろん違法)の車検。 違法車検 (犯罪行為です)。
違法改造だろうと整備不良の車だろうと、これら闇車検の前では合格しない車は絶対にありません。
最近は、闇車検の取締も非常に厳しくなり、以前から比べると闇車検を行っている業者はめっきり少なくなりました。 が、ただ、表向きには少なくはなっておりますが、やはり闇車検を行う業者は後を絶ちません・・・ というのが実際の現状でもあろうかと思われます。
しかし・・・この 「闇車検」は、どのような業者が手掛けているのでしょうか・・・
闇車検の舞台
ここだけの話。 実は、、、 運輸支局 (国)から許可を受けて運営している、ほんの一部の「指定工場(民間車検場)」が舞台となっているのです。(もちろん! ほぼほとんどの 「指定工場」や 「民間車検場」では、闇車検などの不正行為は一切行われません)
なお、こういった裏車検は通常、高額な報酬を目的とした ”裏取引” として行われます。 なので通常表向きには一切行う事はありません。 そういった不正な工場へ知らずと車検を依頼してしまうと、必然的に裏車検されるというわけではありません。
※ 普段日常は正当な車検しかやっておりません。
指定工場や民間車検場は、(まあこれら正確に言いますと、どちらも同じ整備工場の種を指すのですが)
車検に必要な人員や設備が整っていて、自動車検査(車検)は運輸支局などに持ち込む必要がなく、指定工場や民間車検場に勤務する国家試験保持者(検査員)が検査を行い、運輸支局や軽自動車検査協会等に代わって自社工場にて自動車検査(車検)を行う事が出来ます。
・・・という事は、
指定工場などでは、国の機関(運輸支局)に車をチェックされる事なく車検が出来るので、変な言い方をすると、、、 車検を合格させる基準は、その指定工場の検査員次第・・・ という事にもなります。(実際の車検基準は、きちんと法律で定められています)(実際に、車検の合否を判断するのは、その工場に勤務する検査員です)
つまり・・・ 不正な車検をしている業者はほんの一握りの至極僅かな数ですが~ 運輸支局に指定されている工場で、国家試験を持っている検査員・・・ という事なんですね~。(もちろん会社ぐるみや上層命令でいたしかたなく、、 という事もありますが)
闇車検のリスク
ちなみに・・・ もしこういった闇車検を行った事がバレてしまうと、その当事者である指定工場や民間車検場は 「指定」を即刻取り消され、今後一切 車検などを自社にて行う事は出来なくなり、(こうなっちゃうと、車検どころか~ そもそも会社の存続自体が危うい状態になるとも)
またその不正に関った検査員は、検査員の資格(国家試験)を剥奪(おそらく永久剥奪)され、今後その道での仕事を続ける事は不可能となってしまいます。(もちろんその工場・会社と検査員等とでの、それぞれの関わり合いや色々な環境・状況下から逮捕者が出て来ることも。 またそれを犯罪と知っていて依頼された場合、おそらくその依頼主にも何かしら。。。)
と、それほどリスクが高いのに、闇車検は後を絶ちません。
やはり高額な手数料が手に入る 「ハイリターン」等が違法車検を支えているのでしょうか・・・
闇車検の内容
ところで、それとまあ話のついでに、闇車検では一体どんな検査をするのでしょうか?
基本は 「車体番号 (車台番号)」のチェックと、走行距離メーターのチェックのみのようです。(車台番号 = 車両個々に固有する打刻番号。 一台一台に割り振られている一生変わらない番号。 車検証上の番号と実車の番号に相違がないか照合している。 走行距離メーターのチェックは、近年では車検証に記されるようになったため。。)
もちろん点検等は一切しません。(まあそもそも闇車検の目的は、車検に通らない車を合格させる事なので、点検する事自体考えられませんし・・・ ^^;)
またもし指定工場にて違法改造車が点検を受けている所などを競合他社・近隣同業者などに見られてしまうと、、、 通報によって不正がバレてしまう可能性があるため、点検どころか、その車両自体も~ その工場の敷地内に預かる事もありません。
と、まあこんな感じでしょうか? 裏車検についてのアレコレ。
また今回は、ちょっとしたネタ程度 雑談程度までに・・・ ^^
闇車検は、「民間車検工場」や「指定工場」が行っているのではなく、あくまで一部の悪意のある業者が、その 「指定」され、免許を持っている立場などを利用・悪用し、違法・不正に行っている犯罪行為です。 またこれら決して勘違いされないように。。
もちろん皆様はこういった車検に一切関わる事もないよう何卒宜しくお願い申し上げます m(_ _)m
※ 当記事は、こういった悪質な車検が存在することを皆様に知っておいて頂きたく あくまでそう思って執筆したものです。