自転車保険ってある? 他人事ではない 自転車事故による損害賠償
今日は自動車ではなく「自転車」ネタで、自動車保険にも関連する記事を少々。
自転車と歩行者の接触事故による損害賠償、ここ近年で高額化傾向に
つい最近、とあるニュースで話題になったのですが、
「自転車と歩行者の事故」
3年前の法改正以来、自転車と歩行者の接触事故による損害賠償額が、一気に加速しているというニュース。 例えば・・・
- 信号のない交差点で歩行者と衝突。 自転車側が、歩行者へ対し約600万円の賠償命令。
- 信号のない交差点で歩行者と衝突。 歩行者は歯を折るなどのケガ。 自転車側が歩行者へ対し約1200万円の賠償命令。
- 15歳の少年が歩行者と衝突。 歩行者は死亡。 自転車側が歩行者側へ対し約3000万円の賠償命令。
・・・と、近年の交通裁判(民事訴訟)における結果は、以前とは比べ物にならないほど高額傾向の一方にあると言えるでしょう。
またこの数値だけ見ると、自動車人身事故での賠償額とあまり変わらないのでは? とも言えるでしょう。
しかし、、、 このような傾向になっているのには、やはり法改正による基準が大きく変わっている事にあるようで、その新たな見方の基準はと言うと・・・
「歩道上の事故は原則、歩行者に過失はない」
「自転車も法的には車両扱い。つまり、車に近い危険性を持つ」
つまり、以前は歩行者寄りの存在と考えられていた自転車が、ここ近年では自動車に近い危険性を持つ存在へと見方が変わっているそうです。
まあ、こういった背景には、以前から「車両」を運転していると意識していないユーザーや、ルールやマナーを軽視している自転車ユーザーがあまりにも多く、また以前は、法的に自転車も歩行者も同等の立場であったため、いつも犠牲になるのは歩行者・・・ という事実もあり、3年前(2007年)の法改正をきっかけに、各裁判所での判決が一転しはじめ、現在のような動きになっているそうです。
というわけで、
自動車だけでなく、自転車を運転する機会のある方は~ 今一度気を引き締め、法改正後の自転車の交通ルールを再確認しておきましょうね~ ^^ (特に自転車は車道走行が原則・・・ という所など)
- http://www.npa.go.jp/bicycle/index.htm (警察庁HPより リンク切れ?)
- http://cycle-info.bpaj.or.jp/houritu_info/doukouhou.htm (財団法人 日本自転車普及協会より)
自動車保険に付帯出来る自転車特約?
ちなみに・・・これほどまでに高額化している自転車過失事故による損害賠償例を聞くと、万が一もしもの時のことを考え、さすがに何かしらの保証が受けられる保険が欲しいところ。
しかし昨今の現状では、自転車保険なるものはほとんど存在せず、(学生ための学校側による団体保険などが一例)
そこで~ とても重宝する保険が
「個人賠償責任保険」
日常生活における不慮な事故により、相手側への損害賠償が発生した場合に補償される保険です。
自転車事故による賠償はもちろんのこと、加入者の家族全員が補償を受けられ、お店で商品を壊したような場合も補償対象となる~ 自動車を降りた日常生活には欠かせない保険と言えるでしょう。
ただこの保険、、、今現在においては取り扱っている保険会社は皆無に近く、単独で新規加入する事はほぼ不可能な状態とも言えるでしょう。(補償額が大きいにもかかわらず、保険料は年額数千円程度とかなり割安なため、各保険会社は割に合わない保険販売と判断し、自然と取扱う保険会社が減っているのが現状)
じゃあ、どうすれば・・・ という事ですが、
まあこの「個人賠償責任保険」は、単独加入する事は出来なくなっていますが、他の保険に付帯する「特約」としてならば加入出来る保険会社はかなりあり、今契約中の既存の保険などにこの「個人賠償責任保険」の特約を付帯してもらうのがベスト!
なんですね~ ^^
ちなみに・・・ この「個人賠償責任保険」の特約は、
- 火災保険
- 自動車保険
- 地震保険
など、いわゆる損害保険系の保険に付帯可能な場合が多く、特に自動車保険に付帯するパターンはかなり代表的だとも言えるでしょう。
参照: ⇒ 個人賠償責任補償特約のススメ (自動車保険に付帯できる個人賠償責任保険) 私運営の別館サイト ”自動車保険・任意保険の徹底比較” より。
但し! この特約でも付帯可能な保険会社は限定されますので、(個人賠償の補償や保険自体がない保険会社もある)
加入、もしくは特約付帯が可能かどうかは事前に保険会社で確認される事をオススメします。
というわけでもし、今回の自転車事故による情勢や賠償が気になった方は、自動車保険だけでなく、他の保険も含め今すぐお手持ちの損害保険を色々調べられてみることもオススメしますよ~ ^^
以上参考までに。