過去実際に流行っていた荒技営業テクニック。やってたことは騙し?詐欺まがい?
私、自動車業界15年超というややベテラン気味のクルマ屋さんですが、ここ最近、あの頃はああだったな~ と、昔のクルマ屋さんにおけるちょっとした荒業(荒技)セールステクニックを思い出す事もあります ^^
裏技的思考
そういえば~ 私がまだ20代の頃、初めて入社して配属された新車ディーラーで上司から教わった印象的なテクニックが・・・
パワステの付いていない軽自動車でハンドルを軽くしてしまう荒業でした。
その昔は軽自動車なんて全部パワーステアリング付いていませんでした、今で言う~ 重ステ、力(リキ)ステ・・・ でした。
で、
そんな当時は、軽自動車の女性ユーザーも増加傾向にあったのですが、
しかし~
イザ、女性ユーザーと商談となると、やはりどうしても「重いハンドル」の話合いになる事もしばしばでした。(重いハンドルがネックとなり、商談が流れる事も多い時代でした)
クルマが停止した状態で末切りしようものなら、男性でもハンドルが重いと実感するほどですから、女性ユーザーに対して「重いステアリング」「重いハンドル」というのは本当に商談の「壁」でした。
で、ここからが本題ですが、
当時、私が上司から教わった~ ハンドルを軽くしてしまう荒業。 どんなテクニックかと申しますと、、、
タイヤの空気圧をかなり上げる!
というかなり強引な手口?でした。
軽自動車のタイヤは通常1.8~2キロくらいの空気圧ですが、その荒業ではタイヤの空気圧を3キロ~ほど入れ女性ユーザーに試乗させる・・・ というものでした。
で、何故タイヤの空気圧を上げるのか~ と、申しますと、
タイヤの空気を多く入れると単純にタイヤの中央が膨らみ、タイヤと路面の接地面積が減りますので、結果タイヤと路面の摩擦が低減され、、、
気持ちステアリングが軽くなるのです!
ちなみに~ 試乗してその新車が成約に至ると、納車されるクルマはもちろん! 通常通りの空気圧で納車されます。
うおーーーー
何と言う荒業なんでしょう・・・
もはや騙し? なんだか詐欺にも思える。。
当時社会人1年生だった私は、自分の耳を何度も疑いました。
「大人の社会の世界はこんなのが当然なのか? こんなのが許されていいのか?」
と。
その時はほとんど洗礼に近かったですね~ ^^
その後も、
クルマ屋さんの裏を数々と~ いやでも教えられましたが、
まあこういった経験があったからこそ、
今のホームページ&ブログの運営を考えるきっかけにもなったのですけどね・・・ ^^ (知られざることがあまりにも多すぎる~ クルマ屋さんの裏の顔&真実を、少しでも多くの人に知ってもらいたい・・・ と)
まあ今ではこんな事やるクルマ屋さんはありませんので、ちょっとした思い出話程度にしておきますが、
その他にも、当時ならではの思い出話も多々ありますので、
追々、公開していきますね ^^
以上雑談までに。