変な営業トーク「セール中」

　

随分昔に～　私が勤務していたとある大手クルマ屋さんで習ったセールス・トーク。　「セール中」、「売り出し中」。

店頭で来店されるお客様に対し、現在、いかにも「お得なんですよ！」と言わんばかりに、「実は今セール中なんで、値引き頑張っちゃいますよ！」　「今週は売り出し中なんで、下取り価格頑張っちゃいますよ！」といったセールス・トーク。　しかし・・・　これら真の現実を言いますと、

もはや　ひっかけ技。とんち

セール中や売り出し中だからと言っても、特に特別なキャンペーンをやっているわけでもなく、また値引きも下取り価格もいつも通りの営業なんです。

じゃあ、セール中や売り出し中っていう言葉はウソなの？　と、言われそうですが、

その勤務先にいた専務取締役幹部が曰く・・・　「クルマは毎日が売りだし中だ！　売り出していない日なんてない！　お客様が勝手にセール中 ＝ 安くなる　と、そう思い込んでいるだけで、その言葉自体何らウソや騙しでもない」　と。

まあ、そう言われりゃあ～　その言葉にウソはないかもしれないが、そもそもひっかける気まんまんのわざとらしい使い方。　また考えようによってはちょっとした○理屈のような気も・・・　もちろん私的にはなんだか腑に落ちない気分でしたが、ただそれと同時に、言葉という武器の攻撃力の高さにも驚かされましたが。

ちなみに確かに、セールという言葉自体も、英語に直訳すれば「売る・販売」であって、その言葉には特別なニュアンスは含まれない。

う～ん。　しかし聞く人によっては、「セール」や「売り出し」という言葉からは～　なんだかとても特別なイベントを想像するのは、私だけではないはず・・・　なので正に！　巧みな話術の入口とも言える営業トークとも。

というわけで、店頭にいる営業マンから出る～　「セール中」「売り出し中」などという言葉は、まず単なる「営業トーク」であって、その言葉にはあまり意味を持たないと考えられておくのが吉かと。　むろんその言葉に心を動かされないようにも。

以上参考までに。