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【盗難防止】 自動車盗難とガラスエッチング考

 
2018/10/06
 

クルマの窓ガラスに、特殊な溶剤? 等を使って 「車台番号」を刻印する 「ガラスエッチング」。 確かに、車の盗難防止の面からみればそこそこ有効な対策だと思いますが・・・ (しかし車両盗難の多くは ”不正輸出” がらみで、国内で廃車ガラとして裁断され輸出される事も多く、またそもそも車体に刻印される車台番号をいとも簡単に偽造出来る技術があれば、ガラスの刻印なんて・・・ と、実際その効果のほどは。。。 まあ私自身はあまり高いとは思ってはないのですが)

ただこの 「ガラスエッチング」加工。 施工によって~ 車の盗難防止率を向上させる事が出来るようですが、施工と共に 「大きなリスク」も向上する事は忘れないで下さいね~ ^-^)ノ

何故なら・・・

施工リスク

ガラスに「車台番号」を刻印する事で、ご自分自ら車の持ち主の住所や名前を公開しているようなものですから・・・。

皆様は「現在証明書 (現: 登録事項等証明書)」という車の履歴書をご存知でしょうか?

これは、運輸支局等で取得できる車の履歴書のようなモノで、この証明書には、、、 車両が新車登録されてから現在のオーナーまでの歴代の所有者・使用者の住所や名前等が全てつづってあり、

で、この証明書。 実は~ 「登録番号 (クルマのナンバー)」と 「車台番号」の2つが分かり、かつ利用する理由 (正当な請求理由)と身分証明の分かるものがあれば、、、見ず知らずの第三者でも所有者の許可なく取得する事が可能な証明書でして。。。(つまりその第三者の方に、今現在のオーナー自身の住所や氏名などの個人情報をおもいっきり公開されてしまう・・・ と)

ただまあ一応は、普通の状態では先ず 「車台番号」が知られる事は極稀ですし、(通常、車台番号というものは~ ボンネット内部とか運転席シートの足元など、車室内からでないと確認出来ない 基本 ”極秘情報” ですから)

また第三者の方からの請求だと、正当な理由を運輸支局職員が精査し、よほどのことが無ければ証明書は発行しないなど~ 個人情報の保護やセキュリティ(盗難防止などの観点)には細心の配慮の上にての厳重管理がなされているようですので、

一般的には何らリスクもないのですが、

しかしガラスエッチング施工車にはそもそもこの大変貴重で第一難関な ”極秘情報” からして~ わざわざご丁寧に窓ガラスに公開されている状態ですし、

また ”請求理由” なんてのも、やはり完全体~ という形はないと思われ、僅かながらも ”抜け道” とか ”不正” は想定でき、、、

という事は!?

第一難関な車台番号が知られてしまうガラスエッチング施工車であれば、普通なら考えられない事が、現実に起きてしまう可能性も僅かながら。。。 と。 (つまり、加え何等かの不正な手段にて 悪意ある第三者にこちらの個人情報が渡ってしまうリスク(可能性)があり、それでもし渡ってしまえば~ そのクルマの置き場所が特定されるのは時間の問題であり、そこから先は~ 車両の盗難やら車上荒らしの可能性だって。。。 という事)

ちなみに~

しかし何で個人情報 (オーナーの名前や住所等)が知られる事と 盗難や車上荒らしのリスクとの関係があるの? という方もいらっしゃるかもしれませんが、

その昔~ 車のイベント会場などで、ナビやモニターなどのアフターパーツ満載の車に目星を付け、そのクルマのナンバーを控えておき・・・ 後日、そのナンバーをもとに ”現在証明” を取得し、そのお目当てのクルマの所在地を探し出し~ 窃盗 (車両盗難や車上荒らし等)を・・・ といった犯行例などが実際にあり、(その当時はナンバーだけで、また特に特別な理由なく~ ほぼ誰でも現在証明が取れていた時代でしたが)

まあその現代版。 とでも言いましょうか。 そういった観点でお考え頂ければと。

ちょっと文章ごちゃごちゃでややこしいかもしれませんが、私の伝えたいこと、少しでも伝われば幸いです。

但し! ここで述べた持論は、可能性を私個人の見解によってかなり辛口編集したものであって、運輸支局等の個人情報管理や、ガラスエッチング加工の優劣等を直接、あるいは間接的に評価するものでは御座いませんので、これら予め、何卒ご了承の上にてご閲覧願います m(_ _)m

またこれら、あくまで 「こういった事も考えられますよ」といった程度・可能性の机上の理論程度までに。(実際そういった事実が起こった事例は私自身耳目しておりませんが、ただ可能性としてはそこそこ考えられますため。。。)

なおここでは、いわゆる普通車 (白ナンバーの登録車)のみを対象とした話であって、軽自動車は対象としておりませんので~ これらも予め m(_ _)m (一応軽自動車にも類似する証明書は存在しておりますが、ただその証明書は 現所有者のみの請求に限定されている証書のため、ここで言う普通車ほどのリスクは発生しないモノと考えておりますので)

以上、各色々ご参考までに。

 

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