車屋さんの自動車情報Blog

    

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新車購入。何食わぬ顔で旧モデルを納車しようとしたとあるディーラーのお話

 
2018/10/11
 

日本車外車問わず時期タイミングはバラバラだが、生産されるクルマは常に小改良、マイナーチェンジ、モデルチェンジが繰り返されており、ちなみにこういったチェンジ情報をもとに新車購入を狙われている方も多いのでは?

しかし・・・

こういったチェンジ情報(内容詳細)をよく知る人なら全然問題ないのだが、そもそもチェンジ情報を全く知らずに購入をご検討される場合には、出来るだけ!!! 徹底したチェンジ情報の事前把握を!(そのマイナーチェンジは、どういった箇所がどう改良されどう変更されているのか等。 またそれらは出来るだけ詳しく詳細まで。。。)

何故なら~ 実は・・・

衝撃!古いモデルが新車として納車されようとした

まあ随分と昔の話なんですが、

とある新車のマイナーチェンジを見計らって、後期モデルが販売開始されるタイミングで~ その新車をオーダーしたお客様がいらっしゃったのですが、(私が販売したケースではないので説明がやや間接的ですが)

しかしそのご注文から待つこと数週間・・・ 待ちに待った納車時に待っていた衝撃的な事実!!! それは~

タイミング的にどう考えても後期モデルを買ったはずなのに、納車されて来たそのクルマは何故かマイナーチェンジ前の前期モデル。 マイナーチェンジ前の何でもない望んでもいない前期型が納車されてきたのです!!!

これはマジ衝撃事件でした。

その新車購入はいわゆる「業販形態」という・・・ 直轄正規ディーラーではないお店が、直轄正規ディーラーから業販にて貰いうけ、間接的な販売経路にて起こった事件でしたが、

消費者】 ← 注文・納車 → 【車屋さん】 ← 業販 → 【新車ディーラー

※ たとえば・・・ 中古車販売店での新車販売。ディーラーでの他メーカー新車販売。その他同系ディーラー(トヨタ・マツダとか)でも、販売チャンネル相違による取扱外の車種の新車販売とかが~ いわゆるこういった「業販形態」での販売となります。

・オーダー時の注文ミスによるものなのか?

間接的な業販形態だと、細かな型式確認ミスによって~ 間違って前期型が注文されてしまう可能性も。

・お客様から注文を受けるお店の担当者と、そのお店から業販の注文を受ける担当者間で~ 何かしらの行き違い・食い違いがあったのか?

業販価格については、前期モデルならお安く仕切れるなど 卸値で色々と条件あったりもしますので。

・それとも卸側の担当営業マン(業販担当)が、分からないだろう・・・ と考え、故意的に「前期型」を持ってきたのか?

マイナーチェンジ前はよく在庫が余剰するので (旧モデル)、メーカー側も型遅れとなる旧モデルに対し メーカー内ディーラーにて特別インセンティヴ(報酬)を付与するような在庫対策を行う場合もありますので。

業販担当者の悪意あるインセンティブや実績欲しさ?(業販担当者 = ここで言うと、新車ディーラーの クルマ屋さんに対する販売担当者)

また業販形態という立場上、何等かの意図を狙っていた可能性も。(業販取引きだと消費者様への直接販売とは異なり、取引き相手は業者・・・ つまり基本、クレーム許容範囲も超狭いですし)

ちなみにその車種その度のマイナーチェンジは、ほとんど外観のチェンジのない言われなければ分からないレベルの・・・ まあ知る人ぞ知る程度の「微小改良」とも言える規模のチェンジでしたし。

つまり、前期モデルのオーダーなら特別報酬が貰える上、しかも相手は業者だし・・・ またそのマイナーチェンジ内容も詳しく調べてなければ分からない程度のモノなので~ ”言わなければ気づかないだろう。 知らんぷりしてわざと前期モデルを納車しちゃえ! 相手は業者だから対応も適当でイイし、、 ウシシ・・ これで報酬ががっぽり笑いが止まらん儲かるぜ~” みたいな。

・それとも・・・ !!??

他のケース色々なケースでの可能性、その他 事実実態に関係なく考えられるパターンも含め。

 

・・・といった具合に、考えれば色々と原因などが考えられるため、また当然私には真意・真因までは分かりませんが、、、

ただその当時その業販担当者は、以前よりトラブルの多さが目立っており、地元業界内ではちょっとしたトラブルメーカー(いわゆる問題児的)としても耳にしていた人であったため~ まあ後者ほどの可能性は臭い!?

しかしまあとにかく目の前に納車された新車は、望んでもいなかった前期型モデルであった事は~ 間違いありませんでした。

しかも!!!

このモデルが「前期型」だと発見した人は、、、販売担当営業マン (お客様へ直接クルマを販売した車屋さんの営業マン)でもなくお客様自身だった事にも2度目の衝撃。

まあ間接的な「業販形態」ならではの、自社にて直接取り扱うクルマではないので~ そのクルマの仕様まで把握しきれている人(車屋さんの営業マン)も少ないというのも事実。

中にはマイナーチェンジ情報すら知らない営業マンも。

まあこれら業販形態を例えるなら、マックのハンバーガーを~ モスで間接販売してもらう感じかな? お客様へマックを直接販売するモスの店員は、マックのハンバーガーの事はあまり熟知せずとも。。。 !?

なお~ もちろん! その販売店の営業マンも、、、 お客様から突っ込まれて初めてそういったチェンジ箇所の詳細等を知ったようですよ。。 ^^;

なので・・・

もしこの納車時に購入したご本人様が 「前期型」だという事に気が付かなかったら・・・ そのまま納車され、そのまま今も知らず乗り続けているかもしれません。

怖い話ですよね。

ちなみに~ こういった例が私の身近周辺でもあるという事は、全国各地で見てみるとまだまだ、、、 そこそこ数があるかもしれません。 また今回はたまたま業販形態での販売トラブルでしたが、しかし場合によってはメーカーの直轄ディーラーによる直接販売でも可能性は絶対に否定できないかもしれませんね。(またそれら事例は必ずしも全て明るみになっているとは限らず、実際に事実関係が把握されていないモノも考慮してみると~ その数も意外と!?)

まとめ等

というわけで!

これから新車をご検討・・・ という方はせめて! 現行モデル等の詳細調査はしっかりと抜かりなく!!!(各自動車メーカーのホームページ等では、ニュースリリースと題して各車種の仕様変更などの詳細情報が常時都度掲載されておりますので、その辺りをチェックされてみるのもいいでしょう)

さらに! 新車オーダー時には「この新車って、この前○○が小改良された新しいモデルですよね?」と、あえて担当営業マンに確認を仰がれ、

それら注文書上やこちらの ”思い” 等の事実関係をチェックされ、双方が勘違いや誤解ミス、そして見逃しなどのない取引きになるように~ こちらから念を押した上でのご契約を m(_ _)m (そうすることにより、もし何かしらの取引きミスがあった場合、契約相違などによる取り消しなんかも容易になろうかと思われ、予期せぬ ”言った言ってない” などのトラブル回避にも!?)

なお、

今回話題にした前期型を持って来られたトラブルの最終的には、「車両の差し替え」にて後期型の新車を改めて納車してもらえる形で収まりトラブルも無事収束したようですが、(当初は、それでも強引に何とか前期モデルを引取ってもらえるような(受け取ってもらえるような)かなり威圧的な対応ではあったようですが)

しかし車両を差し替えるという事は、その一旦の納車されかけた新車は、ナンバーが一時期だけでも付いてしまった以上は「中古車」となってしまいますので、(もちろんそのクルマはもう2度と新車として売れないので、、、 販売店にとってはもう大損害です。 また営業マンがペナルティ食らう可能性だって)

その営業マンとか販売店などによっては、アリとあらゆる手で 時には威圧的に・時には強引に・時には営業テクニックや巧みな話術の総動員にて~ そういった差し替えは ”阻止” する(上手く丸め込む)に全力を尽くされる可能性もあり、

よってもしそれらトラブルが明確に明るみに出たとしても、全てが全てにおいて、これらと同様の結果になるとも限らず、、

つまりやはり検討時・購入時の、こちらの ”先手” は絶対的必須事項と言えるでしょう。

以上何かとご参考までに。

 

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