自動車で家庭用100V電源コンセントが使えるアレ
車の中でパソコンやプレステ、その他色々と家電製品が使えるようになるアレ。(コンセント) 家庭用100V電源(交流電源)が使えるようになるアレ。。
そのアレって?
DC-ACインバータ
通称インバータ。
自動車は直流電源DC12V。(トラックや大型クロスカントリー等では24Vも)
これを家庭用の交流電源AC100Vに変換する装置。
ちなみにDC(直流)からAC(交流)への変換装置を”インバータ”、もしくは”インバーター”と言います。
コンバータはちょっと違う
ちなみに似たような装置で ”AC-DC” ”AC-AC” ”DC-DC” コンバータというものもあるが、
これらはいずれも用途が異なるので これはそのアレではございません。
一応まあ念のため。。
※ これらは、車では一般的にトラックのDC24Vを12Vへ変換するとき等に利用されます。(逆の変換パターンはあまり聞いたことないです)
インバータにも色々御座います。必要な電力に応じたものを
なお、今回撮影用にひっぱり出してきた例のアレはシガーソケットから電源を取り、比較的簡単に100Vコンセントの取り出しが可能なタイプとなっておりますが、
ただこういったタイプだと比較的能力が小さい(限界が低い)ため、(消費電力の大きなものは使えない)
おおよそ150Wを超えるような電力が必要な場合には、
バッテリーから直で電源確保するような直クリップタイプのチョイスが必要になるでしょう。(コードの先端が洗濯バサミのようなクリップになっていて、バッテリーのターミナルへ直接接続し電源を得るタイプ)
ちなみに上記画像のものはクリップタイプへのコード変更が出来るタイプで、もしクリップタイプで使用する場合には最大350Wまで対応可となっております。
※ 製品によってはもっと大きなワット数まで対応できるものも御座いますが、ただそういったモノはインバータ本体も非常にでかく重たいものになります。
なおクリップタイプを使用する場合には、バッテリー直での接続が必要となるため、走行中など 通常車内での一般使いにはちょっと向いていないとお考えください。(向いている無いうんぬん・・配線的に走行中使用はちょっと無理(無謀ですし危険も伴います)かと。。)
但し、コレがあっても使えない電化製品も
なるほど! じゃあこれがあれば、また十分能力の高いものがあれば~ 家で使っている電化製品なら何でも使えるじゃん。
ちょっと待ってください。
確かに理屈的にはそうなるかもしれませんが、
ただ家庭では電力会社から電気が供給されているのに対し、このアレでは車のバッテリー程度からの電気供給であるため–
つまり同じ電力でも色々と特性が異なっているため、(体力的な面はもちろんのこと、細かく言えば質等もっと色々とありますが・・ まあここでそこまでは割愛で)
AC100V製品なら何でも! というわけまでは行かない事には予めご留意を。
例えば—
コンプレッサーやポンプといった、初動において電力負荷が高いモノ。(熱を発生させるものや扇風機などのモーターを使った製品等も)(冷蔵庫やエアコン等、コンプレッサーを内蔵する製品も含みます)
蛍光灯。
計測機器、、 等々。
今一度ご注意を。
それとそもそもこのアレが使えない自動車も
最後に、、
能力的にも問題なし! 使う電化製品も大丈夫!
しかし車両側に問題があって使えない~ ということも御座いますので、
その辺りにもご留意を。
”アイドリングストップ”
近年の車ではほぼ標準装備とも言える省燃料消費装置。実はこの装置がインバータにとって最大の難敵なんです。
なんで?
車は、エンジンをONにした瞬時、一時的に過大電力が走ります。
対しインバータは車両のメーカー装備品ではありませんので、こういった過大電力に弱く・・
そう! アイドリングストップは都度エンジンがオンオフされるわけですから、もしそういった車に取り付けて使用してしまったなら。。
このあたりにも十分ご注意を。
なお、アイドリングストップ制御をOFFに出来る車や、またエンジンOFF時に使用する用途などでは~ こういった影響は受けずに使えますので、その辺りは一応予め。
というわけでこんな感じで、
以上各色々ご参考などになりましたら幸いです。