車屋さんの自動車情報Blog

    

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車屋さんって、中古車はどこから仕入れてくるの?

 
2018/09/24
 

車屋さん(中古車屋さん)には展示車がずらずらっと並んでおりますが、

これら展示車ってどこから来ているの?

またお客さんによっては、展示や在庫にない 個別に欲しいこだわりの中古車の仕入れや新しい入庫情報をオーダーされることもあり、(○年式のクラウンで、グレードはロイヤルサルーン、パールホワイトで走行2万キロまで。事故なしで本革付き。予算は込200以内で みたいな)

もちろん車屋さんは、そんなお客様の要望に合った中古車を何処となく入庫し、販売することも多く・・

等々、

こういった中古車って、いったい何処から仕入れてきているの?入庫しているの?

① 他社在庫

まずひとつめが他社在庫。

子会社やグループ会社などでなく全くの赤の他社の在庫から仕入れてくることも。

展示車ではこういった仕入れはまず行うことはないが、

お客様から「こんなクルマ欲しい」オーダーが入った場合には、その受けた営業マンは一番最初に中古車雑誌や中古車情報サイトなどをガンガン探し、お客様の要望に合致、もしくは近似する他社在庫を徹底してあさり、、

そこでもし目ぼしい他社在庫を見つけた場合には、業販という形で仕入れて来るわけで。。

仕入れ決断の前に、一度 ”レンタル” のような感じで在庫を借りてきて、もし商談が決まったらそのまま仕入れ成約という流れも。(ローカルな車屋さん同士ではよくあります。ちょっとした在庫の共有みたいな)

ちなみに、こういった仕入れ先はかなり広範囲で不特定です。 私は以前、大手ディーラー等へ在籍してた以外にも~ 知人の小さな中古車屋にも一時期いたことがありますが、(いわゆるプレハブ小屋を事務所とするような激安を売りとするようなお店) トヨタ・ディーラー等といった大手の中古車部門からもよく在庫の問い合わせを受けたり、実際に業販で販売することも多かったですよ ^^

※ お客様はトヨタのディーラーで購入するが、実はその車、、 元々の仕入先は激安中古車センターの在庫車だったり~ みたいな。

② 共有在庫

共有在庫とは・・ なんちゃらネットワーク~ なんとかグループ~ みたいに、複数のお店が加盟した集合体に加盟するなどし、一店で取り扱える在庫数を膨大にしたもの。

店頭にある端末で何万という膨大な在庫を確認することが出来、もちろんお客様もそれらを見て希望に沿った選択を行うことが出来るので、使い方によってはかなりの営業ツールにはなるが、

ただあくまで他人の会社と在庫車の情報のみを共有しているにしかすぎないので、

中身としては上記 ”他社在庫” とあまり相違はないものとお考え頂ければと。

③ ヤフオク

ヤフオク? あのヤフオク?

そう。そのアレです。

ヤフオクは個人の愛車も多く出品されており、それを車屋さん等の業者さんが落札すれば 事実上ただの「買取」なわけで。。

またこういった個人売買では、下取り価格などに納得行かなかったコダワリの出品車に出会えることも多く、(やはり良いモノだと分かっていれば出来るだけ高く売りたいものですからね)

車屋さんにとっては意外な穴場的仕入れ先だったりも。

仕入れ価格が高いのでは? という疑問もあるかもしれませんが。 実は・・ こういったヤフオクでの取引相場のおおよそは、専門のオートオークションで仕入れるくらい、もしくはやや安いくらいで手に入ることが多く、(業販価格にも近いです) 車屋さんにとっては高すぎるということはありません。 むしろ、許容範囲というより こういったヤフオクだと実際に現車に試乗して仕入れすることも可能であるため、間違いのない仕入れになることも多く 意外と人気のあるルートだったりも。。

※ トヨタや日産など大手のお店はどうか分かりませんが、中堅、それ以下の小さな車屋さんでは、けっこうこの手は。。

私も自身の愛車などをヤフオクに出品したりすることがございますが、実際出品すると、半数は業者さんらしき人から問い合わせが入ってくることもあり、(車種や出品価格にもよりますが) これは自身の経験によっても確認済みですよ ^^ (大半が価格交渉から入って来られますが)

あ、ちなみにウチもヤフオクは常にチェックしており、もちろん目ぼしい在庫があれば。。。

④ 下取りや買取り

車屋さんをやっている限り やはり一定数の下取りが入ってきますし、

また最近では買取りに力を入れている車屋さんも多く、

トヨタ等の大手ディーラーはもちろんのこと、(T-UP) ローカルの自動車販売店が買取り専門部門を経営していたり、(フランチャイズ系とか) またカーセンサー等の買取り査定サイトに加盟しているお店なども。

これらも十分仕入れ先として機能しているものとお考えください。

ただこれらルートは完全に ”待ち” であるため、必要なタイミングでの仕入れに適さないばかりか~ 下取りに至ってはお店側が ”選べない” という最大の欠点もあり、実際には、皆様が思っているよりそこまでメインでの仕入れルートにはなってないのが現状かと。(一部の大手買取り看板を持つ事業者以外の大半の車屋さんでは、これらルートでの仕入れは全体数のわずか数パーセント程度でしかないでしょう)しかないことも。は御座いますが、他の手段に比べ利益率を大きく取れる傾向にあるという特徴も。

⑤ オートオークション

オークションといってもヤフオクではございません。

車屋さんなど一定の資格を持つ事業者による有料会員制の中古車オートオークションのこと。

簡単に言えば ”中古車のセリ市場” とお考え頂ければよろしいかと。

ちなみにここでの仕入れは、出品する側の利益やオークション会場の収益、それから落札手数料やら陸送手配などに要する経費など様々な中間マージンが行きかっておりますため、ルートとしてはかなり入り値が高くなる傾向と言えますが、(また ”競り” という特徴も合わさりますし)

ただ必要なときに確保しやすい、簡単に数がそろう、数万台とか膨大な数から好んで選べる、一定の保証が受けられる、相手も同業者なので取引の流れが速い、、 といった大きなメリットがあるため、車屋さんにとっては大半がメインの仕入れ先となっていると言っても過言ではないでしょう。

車屋さんにとっては、おおよそ半数以上がこのルートによる仕入れとお考え頂いてもよろしいかと思われます。(9割超がこの仕入れといったお店も少なくないです)

 

・・・とまあこんなところでしょうか。

なお、ここにあげました例は一応メイン的なものばかりですが、ただお店やケースバイ等によっては他のルートを保有していることもあり、ゆえここにあげた例だけが全てではありませんので、その辺りは予めお含みおきのほどを願います。

これも何かのご縁。当ページに寄ったついでに関連記事にも寄ってみては?
⇒ 正面からウラ本音まで~ 業界20年超の車屋さんが語る中古車購入ガイド。(現車チェックから契約まで根掘り葉掘りガイド)

 

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