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スピーカーデドニング(デッドニング)

 オススメ指数 ・・・ 「4」

 スピーカーのデッドニング(デドニング)と言うのは、ドア・スピーカーがくっ付いているドアをチューニングし、ドアをしっかりとしたBOXに見立てスピーカーの持つ本来の良い音を出そう! と言うものです ^^

 これは かなりオススメです!

 率直な感想は、低音がしっかりと出るようになり、音の芯?と言うか輪郭?というか・・・ 安定した音が出るようになり、かなりお気に入りです ^^)/

ダイナマットでデドニング
ドアの内張りの内部

 しかし、最大の問題点は かなり手間!な事。

 ドライヤーでひたすら黒いゴムみたいな物を暖めて、付属のローラーでコリコリと圧着していきます。(暖め方は、黒いゴムの表面がポツポツなるくらいまで熱くして素早く圧着)

 しかもやったのが冬場なので、季節の選択を間違ってました・・・。

 おそらく夏場ならある程度は楽でしょう。

デドニングとは

 で、なんでこんな事やるのかと言うと・・・

 スピーカーから出る本来の音を、しっかりとした聴きごたえで再生させるためなんです。

 家庭用のホームオーディオ・スピーカーは、綿密な設計のもとで作られたボックスに取り付けられ、再生される音をしっかりと聞かせてくれます。 また、ボックスの中で跳ね返る余分な音や共振音は、きちんと内部処理されたボックスの中で抑えられ、キレイな音をダイレクトに再生する事が出来るのです。 しかも、スピーカーボックスのがっちりした素材と空気容量のチューニング効果もあり、小さなスピーカーでも十分すぎるくらいの低音を再生してくれるのです〜 ^^

 ちなみに・・・ ボックスからスピーカーを取り外して、スピーカーだけで再生させると、これがまた、ビックリするくらいスカスカで軽くてしょぼい音・・・。

 先ほどの低音は何処へ??? AMラジオのスピーカーみたいな音しか出ません・・・。

 これがスピーカーボックスの効果です。

 しかし・・・ 車のドアスピーカーは、ボックス状にはなっているものの、、とてもスピーカーボックスと言える代物ではありません。

 薄い鉄板に取り付けられているので音はビビリまくり。

 スピーカーの振動も薄い鉄板では抑えられないばかりか、余分な振動も加わり、腰の座ったずっしり安定した再生はほど遠いのが現実。

 おまけに、ドアの内部は 「サービスホール」と呼ばれる穴だらけで音もスカスカ。

 さらに、スピーカー裏から出た音は、むき出しの鉄板の中で跳ね返りまくりの共振しまくり。(ガラスに反射する音も多いでしょう)

 これでは良い音が出なくて当然・・・。

 そこで!

 この鉄板ドアを、しっかりとしたスピーカー・ボックスにチューニングしてやろう〜っ! てのがデッドニング。 デドニングとも言います ^^

実践・施工、DIYやり方

 先ずは・・・、 しょぼいプラスチック製のインナーバッフル(スピーカーの土台)を、MDFと呼ばれる高密度の合板で作成してやります。

インナーバッフル

 インナーバッフルを多めのネジでしっかりとドアに固定し、バッフルの隙間を鉛テープでしっかりと埋めて行きます。

 これでスピーカー自体の振動をしっかりと抑えてやります。

 次はドアの内側。

 スピーカーのすぐ裏には鉄板・・・。 これでは、鉄板から跳ね返った音もスピーカーへダイレクトに跳ね返ってしまい、余分な音が干渉する原因となってしまいます。

 しかも、ドアの内側は複雑な形状になっていますので、あちらこちらへ反射音が飛びまくり、共振もしまくりです。

 で、音の無駄な反射を抑えるためには・・・、吸音材を使って音の跳ね返りを少なくしてやります。

 スピーカーの内側を中心に、吸音材を貼って処理します。

スピーカー裏の吸音材

 ビビリ防止には鉛テープ。

ビビリ対策の鉛テープ

 次はいよいよ・・・ 黒くドアを埋め尽くしているマット? のような素材の出番です ^^

 これは、商品名で言うと 「ダイナマット」と言い、特殊な素材で作られた防振素材。

 この素材はけっこう重量があり、この素材で、ペラペラで穴だらけの鉄板をがっちりとしたスピーカーボックスにするわけです ^^

 がしかし、ゴムを貼り付ける前に大作業があります ^^

 それは、サービスホールを覆っているビニールの除去作業です。

 このビニールを剥がすのには手間はかかりませんが、ビニールの周りに付着しているゴム系の接着剤の除去作業が大変なんです・・・。

 この接着剤は、ホワイトガソリン(不純物の少ないガソリン)等を使ってキレイに除去していきますが、この接着剤の除去作業を適当にやってしまうと防振素材の接着が甘くなり、十分な防振効果が得られません。

 手抜き厳禁! しっかりコツコツ時間をかけ、丁寧に仕上げていきましょうね〜 ^v^)ノ

 ゴム系の接着剤をキレイに除去出来たなら・・・

 やっと黒いマット(防振素材)の出番です ^^

 防振素材は、ドアのサービスホールを塞ぐようにきっちり貼り付けていきます。

 ドライヤーで素材を暖め、熱でプニョプニョになったら、ローラーを使ってドアに圧着していきます。

 隙間にしっかりとフィットさせ、ドアの鉄板に密着させる感じです ^^

 防振素材が及ばない小さな穴は鉛テープで塞いでいきます。

デドニング完成

 完成。

 後はドアの内張りの裏にも鉛テープなどでビビリを抑える対策をして、仕上げにプチプチを使ってドアと内張りの干渉を最小限にしてやります ^^

内張りのビビリ対策

 本格的なカーオディオショップでは、もっと専門的な素材をふんだんに使ってゴージャス?にやりますが、私の場合はコスト重視なので・・・。 まあこんなところかな。

 参考データ ///
 ちなみに今回私が使ったデッドニング素材は 「 東京防音 」製のデッドニングキット。 ワンセットでドア2枚分の素材がパッケージされているラインナップもあり、無駄なく素材が使え、入門用としても最適ですよ〜 \(^-^ 是非!

 ※ またカー用品の量販店などでよく見る○ーモン製のパッケージより専門性の高い素材が使われており、(ダイナマットだけでも、この手の商品としてはかなり知名度と専門性の高い素材ですし) また実際このキットを使って10年を過ぎても耐久性で劣る面も少なかったという理由もあり、品質的にも 入門用としてははるかに凌駕しているとも。 /個人的意見

効果。まとめ

 プロショップほどお金を掛けていませんし、特別なテクニックもありませんが、

 確実に効果あり!

 な、カー用品です  ^o^)ノ

 素直に、スピーカーのランクが2つくらいグレードアップしたような感じです ^^

 今まで聞こえなかった低音までしっかりと再生され、しっかりと腰の座った重みのある音が最高!

 超イイですよ〜!

 ちなみに・・・最近の純正スピーカーは品質も良いので、純正スピーカーのままでも絶対効果ありそうですよ ^^)/

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