職人!?カーライフ.com
車屋さんの自動車情報ポータルサイト。 セキュリティ入門編

TOP PAGE > 車の盗難防止・車上荒らし対策 >

あまりオススメしたくない盗難防止対策

 私管理人は、業界20年超えの現役車屋さんですが、

 私が今まで経験してきた〜 見てきた〜 考えてみた〜 中で、「私の個人的には、コレ・・・ あまりオススメしたくないな〜」 というセキュリティ&盗難防止対策もありますので、それらの一部をちょっとだけオープンにしておきます ^^ 参考までに〜 \(^v^

 
 当コンテンツにおける製品情報は、特定のセキュリティ製品を批判したり、商品の良し悪し・優劣をつける物では決して御座いません。 あくまで私個人的な思想のモトに、それら製品についてのデメリットや可能性をユーザーの立場に立って紹介しているだけであり、一方では、他の製品にはない優れたメリットも多くありますので、必ずしもデメリットばかりではない! という事も、予めご理解頂いた上でご閲覧頂けますようお願い申し上げます m(_ _)m

ガラスエッチング

 最近はあまり見なくなりましたが、ガラスに直接 「車体番号」などを、擦っても取れない特殊溶剤でプリントする盗難防止装置の事です。

 このセキュリティの特徴は、

 車のガラス全部へ施行する事により犯行を心理的に抑制する効果があるとされており、特に車両盗難にはけっこう大きな効果が望めるかもしれません。

 という点なんですが、

 こういったセキュリティ製品は意外な盲点がありますので、導入の際には十二分にデメリットを熟知した上でご活用下さいませ。

 で、そのデメリットとは・・・

 先ずプロの窃盗団の大半にはほぼ効果は望めないこと。

 だって盗難車の多くが ”部品” として不正輸出されていることと、(解体されパーツとして輸出されるので、そんなガラスなんていちいち気にされない)

 またそもそも不正輸出目的なんで、車両がどんな状態であれ ”不正” ではなんの立ち打ちも出来ないでしょう。

 それから その車両オーナー自ら〜 犯人に 「重大な個人情報」を開示しているようなものであり、また車上荒しに対しては全く防犯効果がないどころか、逆に、車上荒しを誘発してしまう可能性もあるんですね・・・ これが。

 実は・・・ どの車でも必ず付いているナンバープレートの情報と、その車両固有の 「車体番号」が分かってしまうと〜 その車両の持ち主の住所や氏名などを、特定の機関から引き出されてしまう可能性がある事、皆さんはご存知でしょうか!? (その機関は国の公的機関であり、情報管理には十分なセキュリティ管理がなされていると思いますが、それでも情報の管理は絶対100%ではありませんからね〜)

 という事は?

 ちょっとした出先などで 「目星」を付けられ、ナンバープレートと車体番号をチェックされてしまったなら〜 (特に、車の多く集まる場所では犯行を狙っている人がウロウロしている可能性高いですから・・・)

 後から追々と、犯人が自宅駐車場を探しに来る・・・ なんて事、絶対に 「ない」とは言い切れませんので、よくよく考えてみると〜 車上荒しを誘発してしまう可能性も・・・ (もちろん車両盗難も)

 じゃあ、ウソの車体番号を書いてしまえば・・・ ともなりますが、消えないエッチング・プリントがネックとなり、車の買い替えなどでの査定時においてガラスへの落書きとして見なされたならば〜 査定評価額がダウン・・・ なんて事も。(ガラスの傷・落書きなどは、原則 取替えないと修復出来ないので、ガラスに関する査定基準はけっこう厳しかったりもします)

 参考までに。

カーナビの盗難防止ネジ

 高価なカーナビやカーオーディオを車上荒しから守るために、一般的なドライバーなどでは取り外せない特殊なネジ(盗難防止ネジ)を使用される場合もありますが〜

 正直この盗難防止ネジ。

 私の個人的には〜 あまりオススメしておりません。

 何故なら・・・

 車上荒しの犯行時において、無駄な破壊行為を食らってしまう可能性が非常に高いからなんですね・・・

 高価なカーナビを盗ろうと犯行を狙っている犯人が、わざわざご丁寧に、キレイにネジを順番通りに外していき、内装を気遣って・・・ なんて絶対100%ありえません。 しかも、最近のオーディオパネルやナビゲーションシステムに関しては、その取り付けられ方法やインストール・システムは本当に複雑であるため、ネジをひとつひとつ・・・ なんてやっていると、それこそ犯行時間がいくらあっても足りませんから、

 実際に犯行に遭遇した車両のほとんどは、犯人が犯行時間を少しでも短縮しようとするため、カーナビやオーディオ周り(パネル等)がめちゃめちゃに破壊され・・・ てな具合が、基本中の基本だと考えておきましょう。(ネジやピンが何処についていようがお構いなし。 壊せば取れますし 壊せば早く済みますし)

 で、そこでそんな具合の車上荒しの犯行現場において、さらに強固な盗難防止ネジが使われていたら・・・ どうなるでしょうか。

 カーオーディオやカーナビを取り巻くパネルなどは、ウレタン素材やプラスチック・・・ といった、割と簡単に破壊出来てしまう素材ばかりですが、またもし被害にあったとしても、部品交換である程度キレイに修復することも可能なこともありますが、しかしオーディオやカーナビが固定されている部分は基本金属であり、それもとにかく強固に固定されているわけですから〜

 もし、それでもそのカーナビを盗ろうとした時には、犯人はどんな器具・工具を持ち出し、どんな強引な手段を使うのか・・・

 クルマ屋さんの私は、考えるだけでもゾッとします・・・ (サンダーやノミ、金ノコ、バールetc,,, 最終的にカーナビが盗られなくても、カーナビ周りのダッシュボードやコンソール、それから骨組みなどの車体金属等、切断・ほじくり・こじり・破壊の限りが尽くされ。。!? 考えるだけで見るも無残な。。)   

 ちなみに車内侵入後、どうしても盗れないと判断したなら〜 おまけで腹いせ被害に遭うことも。(とにかくいろいろなモノを破壊して気晴らしする) またその他、もともとは目的ではなかったモノまで標的にされてしまうことも。(カーナビは盗れなかったが、手ぶらで逃げたくないので ETC等目に入るものくらいは盗っていこう、、 みたいな)

 いわゆる二次被害・三次被害とも。

 これならまだすんなりと、簡単手軽にカーナビを盗ってもらっていたほうが。。 ^^;

 というわけで、

 車上荒し対策には〜 車両への侵入を何としても阻止する事に全力を尽くされる方が絶対に良いでしょう。 またもしそれでも侵入を許してしまっても、わざわざ事を荒立てるような抵抗は考えず、その場合は保険的対策でカバーすることを想定しておくのがいいのでは。

車の盗難防止・車上荒らし対策

遭ってからでは遅い! 何も戻らない! 被害に遭う前に、誰でも出来るカーセキュリティ入門

ついでにココも読んでおきたい記事、ホットな記事
その他

Copyright(c) 職人!? カーライフ.com All Rights Reserved