ナビ＆オーディオ盗難防止ネジって、効果は？
カー用品店などの量販店に行くと、カーオーディオやカーナビ盗難防止用のちょっと特殊な変形ネジを見かけますが、ところでこの盗難防止ネジって、本当のところ、効果のほど・本音はどうなのでしょうか・・・
はっきり言いますと、逆に2次被害を助長してしまう恐れが
はっきりと言っておきますが、盗難防止用のネジを使うと・・・ 確かにカーナビとかの盗難自体を防げる可能性は高くはなるかもしれませんが、
ただいわゆる粗暴犯が相手だと～ 被害が予想以上に悪化する傾向も考えられるでしょう。
なかなか良さそうなカーナビが装着されたクルマを犯人が目星をつけ、イザ窓を叩き割り車内へ侵入し （← 未だ盗られてなくとも、この時点で既にかなり被害が出ている）、ダッシュボードやらパネルを適当に破壊しつつ手際よくカーナビを取り外そうとしたところ・・・ なんだか特殊なネジが使ってある。
と、そんな時は、、そんな特殊なネジと真っ向に格闘するよりも、そこは手持ちのバールや特殊カッターなどを駆使してカーナビ周辺を切り刻んでみて、無理矢理カーナビを持っていくか～（もうこの時点で、すんなり盗って行ってもらっていた方が被害が少なく済んでいることは明白かと）
もしくはある程度試してみてもダメそうならそそくさと諦めて他へ移る。（こちらだとカーナビは残るかもしれませんが、ただこれも場合によっては すんなり盗って行ってもらっていた方が被害が少なく済んでいることも多いでしょう）
※ なお、犯人の思うようにならなかった場合には、腹いせや憂さ晴らしの追加破壊を行って逃走するケースも。（ナビにバールを突っ込まれて破壊されたり、ナビとは全く関係のないものを破壊して去って行くとか）
これが粗暴犯の実態です。（なお破壊行為は犯行時間短縮のための常習的手段となりやすく、またオーディオの取り外し知識とかの技術もあまり必要とならないため～ こういったパーツ盗難の犯行は比較的 ”粗暴犯” による犯行が行われやすいことにも予めご留意を）
なので、もしここで素直に普通のネジが使ってあると、逆にカーナビ以外の被害は最小限で抑えられる可能性は高くなるとも。（車上狙いも、やはり物はキレイな状態で欲しいので、目的物に限っては出来るだけ破壊行為はしたくないのが本音）
私も以前、車上荒らしにあった時には～ カーオーディオの配線は適当に切断されていましたが、ネジはごく普通のネジだったために、オーディオ周りは破壊される事なく被害はカーオーディオだけで済みました。
もしその時、特殊な盗難防止ネジでカーオーディオを固定していたら～ 少なくともカーオーディオ周辺に何かしらの被害はあった事かと そう今もよく思い返す事はあります。（やはり犯人も、目的物を目の前にして ”ダメ” と分かっても、とりあえず何かしら手を打ってみて・・・ まあそれでもダメなら。 といった心理はあろうかと思われますし、また中には ”ムキ” になったり、またあるいは盗れない事を ”腹いせ” に何か他へのアタックを・・・ という事も少なからず）
ちなみにこれは私自身ではなく、あくまでクルマ屋さんとして時折被害車両を見て来た中での実話ではありますが、
そのお客様は特殊なネジなど全く使ってなかったのですが、、、 ガラスや鍵穴の被害だけでなく、オーディオ周りがバールとか何か特殊なカッターなどでものの見事に切り刻まれ オーディオを根こそぎにやられたお客様もいらっしゃいました。
もうその現場は ”無残” としか言いようがない状態でして、もしこの状態を目のあたりにしましたら、だれもが ”ネジなんて” と、そう思ってしまうかもしれません。
それが粗暴犯。
またその犯行グループ？ などによっては、そもそものパーツ盗難を目的として車両ごとごっそり・・・ という車両盗難もありますので、、、（車両の盗難後、山奥とか隠れ家でゆっくりとパーツ取りし、目的物を全て取り終えた後は何処かで乗り捨て～ みたいな）
というわけでーーー
カーナビの盗難防止うんぬん、そもそも防ぐべき本来の目的は誰もが ”被害” なわけですから、そこは単的な現物のみを保護する盗難防止ネジなどの小手先パーツを考えるよりも～ それらよりもっと根本的な盗難防止装置に力を入れる、又は根本的強化策などを考えた方がベターと言えるでしょう。
但し！ ここで述べた持論は、可能性などを私個人の見解によってかなり辛口編集したものであって、盗難防止ネジの優劣等を直接、あるいは間接的に評価するものでは御座いませんので、これら予め、何卒ご了承の上にてご閲覧願います m(_ _)m
またこれら、あくまで 「こういった事も考えられますよ」といった程度・可能性の机上の理論程度までに。
①猛獣さまようサファリの中、お皿の上には無造作にエサがドンと置かれ～ しかも周りは単なるガラスの柵で覆われているだけ。 もちろんガラス越しにはおいしそうなエサが見えてますので～ 飢えた猛獣はいとも簡単にガラスの柵を割り侵入して来て、また物静かにも肝心なエサにもおいしくありつける。。。
②猛獣さまようサファリの中、目には見えない透明のダイヤモンドで出来たエサ箱の中にエサを入れ、しかし周りは単なるガラスの柵で覆っているだけ・・・ もちろんエサ箱の奥にはおいしそうなエサが見えてますので、飢えた猛獣はいとも簡単にガラスの柵を割り侵入してきて・・・ でも肝心なエサは取れない。。。 また色々とエサになんとかありつこうと暴れたりもしてみるが、しかしやはり肝心なエサは取れない。。。
③猛獣さまようサファリの中、お皿の上にはエサがドンと置かれ～ しかし周りは頑丈なダイヤモンドの柵で覆われている。 もちろんお皿の上にはおいしそうなエサが見えますので、飢えた猛獣はそのダイヤモンドの柵を割って侵入しようと・・・ しかしその柵はキズが付く事もなく破壊される事もなく～ もちろん肝心なエサも取れない。。。
もし ”柵” ＝ ”愛車”、 ”エサ” ＝ ”カーナビ”、 ”猛獣” ＝ ”窃盗犯”、 ”ダイヤモンド” ＝ ”防犯策など” と例えて考えた時、確かにその対策に掛かる費用の大きな差はあるかもしれませんが～ 皆さんは一番どの結果を望みますか？
またこれら例えのように、愛車にカーナビというエサがある限りは、どのみち狙われる可能性はどれも同じであるということにも予め気が付いて頂ければとも思います。（一応盗難防止ネジが目視にて分かれば可能性変わってくるかもしれませんが （＝ 上記サファリの例に例えるなら、中は見えないが、黒く目に見えるダイヤモンドのエサ箱にエサが入っている状態？かと）、ただネジは外観からは決して見えませんから。。。 （＝ つまり無色透明なダイヤモンドのエサ箱にエサが入っている状態と））
防ぐ目標は ”被害そのもの”。 それが防犯。
例えカーナビが取られてなくとも～ ガラスが割られインパネ周りが破壊されめちゃくちゃになった愛車は誰もが見たくはないはず。。。
以上、各色々ご参考までに。