自動車オークション(カーオークション・オートオークション)の点数(評価点)とは?
今日は業界の専門的?知識です ^^
中古車販売店の主な仕入れ経路は「カーオークション」です。 オートオークションや自動車オークションとも言われていますが、許可を受けた業界の人しか出入りできません。(ちなみに、仕入れ以外にも・・・ 買取り専門店の買取り車の売却先、ディーラーや中古車屋さんの下取り車の売却先、また輸入業者(外国人インポーター)の仕入れ先、、、 といった具合に、これらオークションは自動車業界にとっての 流通中枢”的役割・存在ともなっております)
・・・で、中古車販売店へ行くと営業マンにもよりますが、、、
「この車はオークションで仕入れています! 4点モノなので車両状態も良好ですよ~!」といった具合に、その展示車を不思議な点数でアピールされる事もありますが。。
ところで~ これら点数を聞いて、
「4点て何なの? たったの4点?」
と、そう思われる方も多いかと思われますが、
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その点数の表す意味等は?
ちなみにここで言う ”4点” という数字は、そもそもは業界用語であり、詳しく言うと ”オークションに出品されていた時の当該車両の 内外装 の総合評価点” の事で、(尚、これら評価・採点するのはオークション会場の検査員の方(出品店などではなく、あくまで第三者))
・評価点は10段階くらい
そしてその点数の基準は・・・ と言いますと、
先ず、これら評価点はオークション会場にもよりますが、基本的に0~Sまでの ”約10段階” くらいで細分化されており、
0、 1、 2、 3、 3.5、 4、 4.5、 5、 6、 7、 8、 9、 S・・・ とか。
・6点~S点
先ず6点~S点までは、基本的には新車卸しからさほど経年もなく、新古車(未使用車)、もしくはそれに近い状態の車にしか付与されない点数で、
新古車だと基本 S、 それ以外の新車により近い状態の中古車が 6点。 かな・・ ただ近年では7~9点までの点数はあまり使われない傾向になっているかと。(2013年9月現在)
・中古車での最高点は5点が基準
ごく普通に見かける一般的な中古車の最高点は5点と思われて下さい。
ちなみに~ この5点が付与される中古車に関しましては、基本かなり ”希少” な状態とも言え・・・(それほど条件が厳しい)
中古車屋さんの私でもなかなかお目にかかれないほどの上級値?とも。
但し、比較的年式の新しいクルマ、走行距離の少ないクルマに関しましては~ そもそもそこまで内外装の程度の痛みの激しいモノは少なく、そういったクルマに関しましてはここで言う5点が付与されやすい傾向とも言えますので、これらにつきましては予め。。
で、それ以下は~
・4.5点、4点、3.5点、3点・・
3点までは0.5刻みに、その点数が低くなればなるほど~ 内外装の状態が悪くなるなどの ”程度の劣化” が見られるでしょう。
尚、この記事にて出てきた ”4点” につきましては、事実上の最上値? 上級値でもある5点、そしてその以下4.5点に次ぐ評価点でして、
私の個人的には十分に程度の良いクラスの高評価と感じております。
展示車として出回っている美化された中古車だと、おおよそだいたいがこの4点クラス、もしくは若干上の4.5点クラスかと。。
ただ強いて言うならば~ まあ4点くらいだと、展示車として並んでいる中古車としては ”ごく平均的” ”並” かな。
程度のいい中古車としての及第点みたいな感じかな。
ちなみにそれ以下、つまり ”3.5点” 以下の評価点につきましては、
3.5点モノからは急激にその程度の劣化が激しくなる傾向であって、
ただまあまだ3.5点なら、一応は ”中古車の最低ライン” とされる状態でありますので~ まだそこまで警戒などされる必要は御座いませんが、
但し、ある程度目立つ内外装のキズ、汚れなどはありますし、また場合や人個人によっては内外装の部分的な補修や修繕等が必要とされるレベルですので、その辺りは予め。
ただ評価点が ”3点” までとなれば~
一応事実上、展示中古車で考えれば最下層とも言えるレベルであって、
まあ内外装の状態はかなりよろしくない状態が予想されるでしょう。
まあ気にされない方は気にならないでしょうが、場合や人個人によっては~ かなりの箇所の補修や修繕等が必要とされるレベルとも。
尚、私含む中古車販売店の仕入れ担当者からして見れば~ この評価点はよほどのことが無い限りまず手出ししないレベルとも。 もちろん私が仕入れる時も3点以下はまず除外対象としております。(仕入れする気にもならない程度)
・ワケアリの2点以下
そして ”2点” (尚、これ以下は1点刻みの評価点となります)
この評価点は逆の意味で希少であり~ いわゆる ”粗悪車” レベルの評価点とも。
大幅な修理とか修繕をしなければとても商品とは呼べないレベルの点数。
さらに ”1点”
これはもうなんと言いましょうか・・・
極端な改造車とか、災害車(いわゆる冠水車とか)に付与される傾向の点数でして、まあ重大な欠陥のあるレベルの車両とお考え頂ければよろしいかと。
商品価値がなく、スクラップ寸前の車両とも。 またこのレベルのクルマは基本的にオークション経由での流通も希少かと。(出品不可としている会場も多いですし)
・修復歴アリの0点、R点
とどめ? は ”0点”
これはもう皆さんご想像の通り・・・ そう事故車。 いわゆる ”修復歴” のある車に付けられる評価点でして、(尚、事故しているそのまんまの状態は~ 基本 ”無評価” 。 評価点は付与されません)
但し、この評価点につきましては~ 最近では ”R点” が使われる傾向が強くなって来ておりますので、これら補足としてまた余談までに。(リサイクルのR? リペアのR?)
と、だいたいはこんな感じでしょうか~
その ”評価点” についての見解は。
補足。評価点でクルマの中身までは評価できません
但し! これらの評価点は・・・ 基本 ”内装・外装” を主とした外観主体の評価になりますので、
評価点が4.5点だから~ 4点だから~ きっとメンテナンス状態も優れていて故障も少ないだろう・・といった判断材料とはなりませんので、これら予めご留意のほどを。
※ つまり車の中身については、営業マン・販売店の判断力(営業方針も)と信頼性(整備力や保証面、そしてアフター面等も含む)次第。 任せ。。。 という事。
補助評価点というものも
それとこれら評価点に関しましては、まあそこまで表向きに触れられる事もめったにないかとは思われますが、、、
ここで言う以上の広範囲的な ”補助評価点” 等というのも御座まして、
まあそこらあたりにまでに関しましては、こちら ⇒ オークション評価点について の方にてより詳しく触れておりますので、必要あればそちらをご参考にされてみて下さい。(その他、これら評価点のより詳しい部分などもアリ)
以上、各ご参考までに。