車屋さんの自動車情報Blog

    

    車屋さんの自動車情報Blog   

 
         

2DINインダッシュ・カーナビ 取付方法講座その6(カーナビ本体取付編)

 
2020/04/19
 

6回に渡って掲載してきた「DIYカーナビ取付方法講座」。 いよいよ今回で仕上げ&完結です!

ちなみに少々余談ではありますが・・・

実は私、以前まで車屋さんという職業柄あってもカーナビの取付はけっこう苦手分野でした。食べず嫌いならぬ「やらず嫌い」とでも言いましょうか。カーオーディオの取付経験はけっこうあったのですが(デドニングはもちろんの事、トランクルームにアンプなどをインストールするほどの作業までも。。。)、カーナビだけは何故か苦手意識が強く、あのゴチャゴチャの配線を見ると拒否反応& 他の人へ作業を回す・・・ のが常でした ^^

しかしやってみるものですね ^^ カーナビの取付作業を初めてやった時は、「あ、けっこう簡単なんだな・・・」という感じでした ^^ (ただカーオーディオとかの取り付け経験がある ”私視線” での感想ではありますが)

配線の意味さえ分かれば、(主に車速センサーとか電源系、その他GPSなど) 特に難しい作業はありません。強いて言えば内装の取り外しが一番面倒なくらいです。

なのでこれからカーナビの取付をどうしようかな・・・と、迷われている方! 是非ともDIYチャレンジを~ ^o^)ノ

ショップ等に頼んでしまうと2~3万円が取付工賃の平均相場! しかし自分でやれば 「タダ」。 是非ともチャレンジを~ ^o^)ノ

あ、そろそろ本編に行きますね ^^

1.配線類の整理(コードの隠ぺい、束ね方等)

前回までの配線作業で、純正オーディオ裏からは多数の配線が出ていると思います。

先ずはその配線を、カーナビに取り付ける前提で長さを微調整したり、車両側に取り付けるカプラーなども接続し、

後はカーナビへ取り付けられる段取りにしておきましょう ^^

ダッシュボード奥から出ているカーナビ配線その1

ダッシュボード奥から出ているカーナビ配線その2

長さが余った配線はカーナビの後へ強引に隠すのではなく、出来ればダッシュボードの内側などで束ねて調整するのが良いでしょう。

※ 仮留め(束ね)していた配線も、ここで最終調整し本留めを。

カーナビ配線をインシュロックで束ねてみました

この時、束ねた配線が運転席の足元には絶対に垂れてこないように、バンド(結束バンド: インシュロックとかタイラップ、PPバンド等とも呼ばれるやつ)などでしっかりと縛って固定しておいて下さい。

後はカーナビに取り付けるだけ! という段取りに配線の調整が完了したら、、

次のステップへ ^o^)ノ

2.取付金具を移す(流用作業等)

純正のカーオーディオ(元々付いていたオーディオ等も含む)の両サイドに付いていた固定用の金具を取り外し、この金具をこれから取り付けるカーナビへ移植する作業です。

※ なお純正のカーオーディオなどが無い場合で、(オーディオレス) 金具が別途必要なケース。 また金具は付いているが~ 使い回しの出来ないケースなどでは。。 ここでは予め準備しておいた取付けキット同梱の金具セットを使います。(取り付けに関しましては、同梱の取説 (無い場合もあり)などをご参照の上にての各ご対応を願います)

純正のオーディオ取付金具

↑この金具。

ちなみに・・・ 純正オーディオの金具を留めているネジは、本気でめちゃめちゃ固いです!!!(おそらく製造の過程で機械締めされているからでしょう)

純正工具のドライバーや安物のドライバーだと・・・ 直ぐにナメて一発即アウトが定石。(ここでナメたらかなりヤバイです。専用工具がなければ先ず取れなくなってしまうか、もしくは車屋さんとかカーショップへ持ち込んで緩めてもらうしか。。)

なので、ここはネジの頭にしっかりガッチリと食い込む大きさのドライバーで、(大きすぎるものや小さすぎるものなど食い込みが甘いモノは絶対ダメ!!!)

ネジにぴったりなドライバー例

かつしっかりと力の入る(伝わる)頑丈なドライバーで、

私は、グリップホールドがかなり良く、しかもドライバー全体がわずかにしなり かなり強力なトルクを発生する ”VESSEL製 (ベゼル、ベッセル)” を超愛用中!

私愛用のVESSELドライバー

※ このドライバーは身近なホームセンターでもよく見かけますので、誰でも比較的容易に手に入るのもいいところ。

体重をかけながらドライバーを回す!

そうやってこのネジのお取外しを。

純正オーディオを横にし、床に置き(滑リ難いマットの上など推奨)、かつオーディオが回らないように足などで固定し、ドライバーの真上から上半身の全体重をかけるようにネジを押し、その体重が乗ったまま~ (ただオーディオの側面のネジですから、あまりにも過度な荷重は禁物)

グッ

瞬時に力を込め、反時計回りに一気に回す!

「パキッ」という音とともにネジが緩んだら後は大丈夫です。(ここは間違っても絶対に時計回りには回さないように要注意)(かなり固く締まっているので、緩んだ瞬間パキッと音が・・)

なお、取り外す金具は 出来れば片方ずつ取り外し、片方ずつカーナビへ取り付けていきます。(いきなり全部外してしまうと金具の向きや左右が分からなくなる事が多いので。実際これやっちゃうと車種によってはかなり後々面倒になってしまう事も。。)

カーナビに取り付けられた純正金具

それとそうそう! カーナビへ金具を取り付ける際には、必ずカーナビに付属している専用ネジを使用されてください。(既にオーディオへ付いていたネジや取付けキットに付いていたネジは使いません

そうしないと最悪ナビを壊してしまうこともありますので。。(適正でない合わないネジを使ってしまうと、ネジ山が潰れたり 機器内部に干渉し作動不良や故障を引き起こすことも)


もしその専用ネジがなかったら?

中古でご購入されたナビなんかだと、元々付いていた専用のネジがない場合も多いでしょう。と、こういった場合には・・ 取扱説明書におおよそ適正なネジの規格が記載されているはずですから、その規格にあったネジを別途ご用意され、それをご使用されますようご留意願います。

※ もちろんその既存のネジや取付けキットに入っていたネジがその規格に合うモノであれば、そちらをご使用されても構いません。

なお、ナビ本体へ金具を取り付けられます際には、純正ネジを取り外しした時のような強大なトルクでネジの締め付けしなくてもいいです。無理に体重など乗せず、手先の力でグッグと固く締め付ける程度で問題ありません。

ところで~ カーナビの両側には無数に穴が開いていて、何処へネジや金具を取り付けていいのか・・・ わからなくなる事もあるでしょう。

と、そんな時には・・

金具の取付位置確認方法

片方ずつ外した金具を、純正デッキ(オーディオ)とカーナビを並べて左右対称に金具のバランスを調整し、ネジ位置の合う所で金具を固定。。

こんな感じで。

なお、カーナビのネジ穴の位置は、何処の自動車メーカーの金具も取り付けられるように予め設計されていますので、(車種専用品は除く) きちんと3本、又は4本のネジが留まる位置を選定し、金具を固定されますようにもご留意願います。

※ 本体や金具の仕様上、場合によっては2本しか留まらないこともありますが、ただ1本しか留まらない・・ ということは先ず考えられませんので、予めご注意を。

※ 金具の内側に小さな突起が出ていることもあり、その突起も特定の穴位置に合わせないといけないタイプも御座いますので、その辺りも予めお含みおきを。

ちなみにこの時、前回までで触れた「アース」の配線も忘れないようにしましょうね ^^ (該当する場合のみ)

アースを配線ねじ止めした図

3.いよいよカーナビ本体を取り付ける!(インストール&固定作業)

はい。 大変長らくお待たせ致しました。

作業もいよいよ大詰め! ここでようやく本体の取付ですよ~ ^^

先ずは! 本体裏に色々と接続する作業がございますので、その際に、カーナビや金具がパネルや色々な部位に当たって内装に傷が付かないように、養生を今一度見直しておきましょう。(やってやり過ぎはありません。追加出来る箇所は積極的に!また作業中取り外したものもあるかもしれませんので、そういった部分はまた取付け等も)

なおここでも、

カーナビ取付け時の養生

↑ こんな感じでダンボールやウエスなども使い、カーナビ本体で内装や内貼り各所を傷を付けないように養生しておきましょう。

とにかく配線接続作業中にカーナビを持っておくのにはけっこう力が要ったり、またこの際もカーナビも色々と動かしたりするので、意外と周りの内装に本体が当たったり擦れたりしますから。。

しっかり養生が出来ましたら、カーナビ本体を持ち、カーオーディオ穴の付近で裏側の配線やカプラーを差し込んでいきます。

配線接続中のカーナビ本体裏

ここでの配線はそんなに難しくないはずです。

基本的にカプラーが入る穴と色は決まっていますので、(方向も) 配線を間違う事もないでしょう。(ただアンテナなど、一部同一の形をしたカプラーはありますので、取付説明書は必ず読んで作業しましょうね~ ^^ それと各カプラーにはロックの爪が付いておりますので、これも必ずしっかり奥までカチっと差し込むように)

で、ここでよく忘れられがちな配線が”アンテナ”。

アンテナ線の図

上記画像中央のコードがアンテナです。

こんなやつ。

純正カーオーディオにも接続されていた配線で、先が丸くなったちょっと特殊な形をしたオス型端子ですが 、(根本はややプックリしてます)(ただ車種によって形状が異なるものもあり、そういった場合には中継キットを取り付け接続が必要な場合も)

このアンテナ線本当によく忘れます。

配線の奥に入ってしまっていて、分からなくなっている事もしばしば。。

とにかく忘れないように! 必ず接続しておきましょうね~ ^^

なお、オーディオレス仕様車の場合だと、このアンテナ線がスペースの奥の方に追いやられていたり~ また他の配線等と束ねられていることも多いです。 もちろん接続必須ですし どの車にも必ずありますので、いずれにしてもお忘れなく必ず接続を。


ところでこれら配線やコード等の接続順ってあるの?

特にありませんが、短いモノを先に接続してしまうと、裏のスペースが非常に狭く作業がやり難くなってしまいますし、また作業性が悪くなる分アクシデントも起こりやすくなってしまいますので、(パネルに傷を付けてしまったり) 長いモノから先に接続して行って~ 短いモノは後にして行く、、こんな感じがよろしいかと思われます。 またそれを接続順とされますことをおススメ致します。

ここまで来たら(配線接続完了)完成したも同然。

後はカーナビ裏が配線で「もっこり」ならないように、また金具等とコード類が強く接触しないように~ (何かしらに挟まれたり引っ張られるなどして金具等とコード類が強く接触していると、いずれ断線したりショートして機器破損や故障してしまう恐れアリ)

配線類コード類を 後部の穴や隙間の上下左右に上手く隠しながら徐々にカーナビ本体を入れて行きましょう。

カーナビ本体がダッシュボードへ収まった図

はい!来ました!! とうとうカーナビ本体が入りました!!!

すかさず取付け金具のネジを留め~

使い回しの画像なんで画面の保護フィルムが取れてますが、ここでは未だ取らないでいいです

後は・・・

と! その前に!!

この段階で、一度必ずやっておきたい重要作業がございます。

カーナビの電源が入るかどうか のテストです。

内装やパネルなどをキレイに組み直したフィニッシュ後、いざカーナビの電源が入らない・・ となると、またパネルや内装等を外す事になってしまいますので。。。 (T△T)

外していたバッテリーのマイナス端子をバッテリーへ付け戻して、きちんと固定します。(一応ここの段階では、バッテリーは元通りにきっちり接続固定しても問題ありません)

但し! この時~ 何処かしらの”ドア”は必ず開けた状態でバッテリーの接続を行って下さいね~ ^^ (バッテリーを接続した瞬間の通電時、いきなりドアロックが作動してしまう車種も稀にあり、もしそのタイミングでドアが閉まっていたら、、最悪「インロック」状態になることもありますので。。)

バッテリーを接続し終えたら、エンジンキーを回し、カーナビの電源をONにします。

電源が入り、音声を出すくらいのチェックでOKでしょう。

ついでに出来れば、簡単な作動チェックもしておけば尚ヨシかと思われますが、ただ色々と設定あったり実際に車両を動かさないとチェックできないものも多いですから、まあここではそこまで細かくならなくても問題はないでしょう。

動作に問題がなければ・・・

カーナビ取付け完成!の図

パネルや内装をキレイに組み戻し、(養生なども除去しましょう)

カーナビの取付終了~ 完了~ \(^o^)ノ  です。

お疲れ様でした ^^

※ なお~ もしここでカーナビの電源が入らなくてカーナビを再度取り出す場合には・・・ 再度また、必ずバッテリーのマイナス端子を外す作業を忘れないように!(取り出し前に必ず)

///// 関連動画 /////
カーナビ取り付け講座⑦ 最終編。ボディアースのとり方と、車両側配線との接続、それから本体インストールまで。

ところで最後に・・・ 一応追記しておこうかと思いますが、

その車種などによっては、一度バッテリーを取り外した後再接続する事により一部電装品の機能がリセットされてしまう事もありますので、(例えば、トヨタ系のパワーウインドウのオート機能なんかは有名かも ^^) それらに関しましては、各自セットし直すなどしてご対応下さい。

※ なお、実際リセットされるモノ、及びそれらリセットされた機能の再セット等に関しましては、各自動車メーカーへ直接お問合せ願います。(車種個々によって異なる事も御座いますので)

 

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。

Copyright© 車屋さんの自動車情報Blog , 2009 All Rights Reserved.