新車のはずなのに板金塗装された跡が！

 

新車なのに、、、納車の時には既に（卸したての新車）板金塗装されている車が存在するのはご存知でしょうか？

極々本当に稀な事なんですが、

新車として納品される前に、メーカーやディーラー側で何かしらの軽事故があり、つまりキズモノとなり～　板金塗装されて納車される 「新車」も存在しているのです。

私は自動車業界 15年超。20年　色々な新車も見てきました。

例えば、新車なのに、、具体例あれこれ

・何故かバンパー周辺が板金塗装されていたり

⇒　新車時の塗装ではなく、明らかに板金屋さんが手を加えている。　しかも予算をけちったのか？　塗装色が上手く合っておらず、板金箇所の処理もかなり手抜きだった・・・

・見え難い天井部分が深い傷だらけだったり

⇒　背の高いミニバンでした。　ちなみにそのミニバンは、そもそも板金塗装すら行われておらず、あわよくば・・・　とも思っていたのでしょうか？　その時そのクルマは　キズの入ったままそのままの状態で何食わぬ顔で納車されていました。

・下回りを強打しており、既にフロアが凹んでいたり

⇒　明らかに溝か何処かに落とし込んだ感じでした。　ちなみにクレームを言うと、メーカー側と販売店側でたらい回し・・・ （何処でどちらがやったかなどのなすりつけあい。。。））

・ボディの半分くらいが再塗装されていたり

⇒　これは私が聞いた話なんですが、ボディケア専門店で、コーティングの下地処理段階で発見されたとか。。。（新車納車直後に、専門店でコーティングをしてもらおうと別途依頼した際、たまたまそこで発覚したそうです）　ちなみにこのケースでは、さすがに販売店クレームで車両交換に応じてくれたそうですが。

 

とまあ、事例を挙げるときりがないので、ここまでの例で止めておきますが、

納車される前までに、メーカー （自動車メーカー）やディーラー側 （販売店）で何かしらの軽事故（社内事故）に遭遇してしまった新車も稀にあるんですね～。

またメーカー側やディーラー側は、そんな軽事故程度で車を処分したり交換したりする事は不可能なので、その損傷部分を手直ししてでも納車しているのも現実と。。

このようなクルマに当たってしまう前に出来る事

ちなみに傷などのクレームは、基本的に納車時その場限りとなる場合がほとんど。

また場合によっては、納車された後にクレームを言うと、、、

「納車後に、お客様が気付かない間に傷付いたのでは？」　「納車時には板金塗装されていませんでしたので、お客様がぶつけて手直しされたのでは？」　と、半ばこちらが「いちゃもん」をつけたかの如く、こちらのクレームに反論してくる営業マンもごく稀にいるようですから。。。

まあ新車をもし購入されて、納車される時には、新車だから・・・　と思って、またワクワクする気持ちも抑え～　そこは軽いチェックだけで済まさずに、、、ボディ全体、内装全体をくまなくチェックし、ちょっとでも「変だな・・・」と思う所は、事前にどんどん指摘しておきましょう。（明らかな部分はもちろん！　遠慮なくクレームを。。。）

先に指摘しておけば、後で詳しい人にチェックしてもらい、それだと後日でもクレームを申し立てる事も容易となろうかとも思われますので・・・

もし当たってしまったなら（後になって気が付いた）

基本的には販売店、もしくは営業マンの出方に合わせる他方法はないでしょう。

修復歴の付くような修理であったなら～　間違いなく価値が合わず、しかるべき対応は望めるかもしれませんが、（ただそれでも、長期間気が付かなかったらキャンセル返品は難しいでしょう）

その他では、例えキズモノだとしても、それを　”新車”　”問題なし”　”分かりません”　と主張されてしまうと対抗手段もままならず、、（例え傷付いていたとしても、きちんと直ってるじゃん。　だから大丈夫、問題なし　みたいな）

いずれにしても、納車から時間が経っている場合には　ほぼこちらの思惑とは異なる対応しか返ってこないと考えておいた方がいいでしょう。

つまり、もう現実を受け入れる他　術はないと。（納車したもん勝ち）