自動車の車検の真意・本音・裏話など
「車検」! ・・・というと、何だか車の点検大イベントのようで、今後2年間も安心して乗れるぞ~ という安心感が得られると誰もが思われます。
しかし、「車検」というイベントの真意? をご存知でしょうか?(ちなみに、今回のお話は「ユーザー車検系」等がメインとなるお話です)
そもそも 「車検」という行事は、車が保安基準に適合しているかどうかの確認であって、安全に乗れるかどうか・・・ という点検ではないのです。
つまり・・・ ブレーキパッドがあと1日しか持たない状態でも、ファンベルトが切れる寸前でも、エンジンから異音がしていても、、、 点検(検査)の瞬時だけ保安基準に適合する状態であれば、それだけで 晴れて「合格」なんです。
もちろん合格という事は、車検満了が更新された新しい車検証が発行され、「公道を走っても良いですよ~!」と言われているのと同じなんです。
疑問点多い法定24ヶ月点検
しかし!これでは、安全性について色々と問題が出るでしょうから、「車検」と並行して行なわれる行事に、、、
「法定24ヶ月点検 (法定点検)」。
自動車の重要な各機関を点検整備するための 「法律で義務付けられている点検」があるのですが (⇒ 法定24か月点検について)、
ただ・・・ この部分けっこう中途半端なんです。
各都道府県の所轄の運輸支局事務所などにもよりますが、車検時においての この法定24ヶ月点検を行なった点検簿の提出要件や見解などがかなり曖昧で、
点検簿の提出がないと車検が受けられない所と、「後で法定点検をやっといて下さいね~」と、言葉だけの所、そして点検の有無をチェックすらしない所・・・
様々なんですね~。
何故なら、「車検」=「法定24ヶ月点検」ではありませんから・・・。
さらにもっとスゴイのが、点検者は別に整備業者でなくても問題なし。 自動車の所有者本人が点検し、点検簿にチェックさえしておけば、問題なくこれら法定点検による要件はクリア~ ときたもんだ。
う~ん。 完全な自己申告・個人任せというわけです ^^
素人の点検&自己申告でOKとは・・・ しかも、法定点検については一切罰則がありませんので、「点検しましたよ~」と言うハッタリ、「点検しますよ~」と言う空返事までが通用してしまう事実もあり、
この法定点検の有り方からについて疑問多いというか なんというか。。。 う~ん。
不正の温床にも
ちなみに・・・ こういった曖昧・意味不明・中途半端な車検制度ゆえに、とにかく 「激安」でやっているユーザー車検代行では、この「法定24ヶ月点検」はやらずに、運輸支局等へ持ち込みの「車検(車両検査)」のみ・・・ 後の法定点検はユーザー任せ・・・ という所が多いようで、(あくまでユーザー ”車検” 部分の代行ですから)
また場合によっては、それらが結果 不正な車検元凶 (⇒ 不正な車検の一例)へと繋がっているという事実も存在しているのにも関わらず、
こちらが制度の本音?
それよりも・・・ 車検は、自動車税を滞納していると合格しない、自動車重量税を支払わないと車検証が発行されない、駐禁などの罰則の滞納があっては車検が受けられない。。。 と、そちらの方がガチガチに厳格化にうるさく
なんだか、、、 公的収入を安定させるため優先の行事のような気も。(車は一歩間違えれば凶器ですから、その辺り、しっかりともっと熟考して 制度を固めて改めて欲しいモノです。 お願いします (← ひとりの車屋さんとして、国に対するお願い))
以上、色々と各ご参考までに。 また私の余談までに。
なお、今回の話は「ユーザー車検系」やを中心にお話させて頂きましたが、運輸局の認証指定工場やディーラー等では、ほぼ必ず 「車検(車両検査)」と「法定24ヶ月点検」はセットになっていようかと思われますので、これら、一般的な整備業者やディーラー等の車検へ出される方は、あまり気にしなくても良いですよ~ ^^
また結果的に話がごちゃごちゃになってはしまいましたが、
要するに、ユーザー車検などでは~ そもそも法定24か月点検とか車検とかの制度からして勘違いされている方も多く、意外とトラブルが多く見られたり、、、(⇒ そのトラブル事例。 ユーザー車検における誤認など)
また場合によっては、知らないうちに ”不正な手抜き車検” の被害者になっていたりと~ そういった事例も稀に見受けられますので、
そういったトラブルなどを未然に防いだり等の意向で、こういった事例や車検制度そのモノの現実などを記事にしてみました事、これら話の ”要点まとめ” として m(_ _)m